第300回目は「機動戦士Zガンダム 」です。
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*以降ネタバレ注意です
1985年の日本のSFアニメです。
当時、中学生だった私はクラスでガンダムの続編が制作される事を友人から知らされました。
しかし、ガンダム 好きだった私はあまり興味が湧きませんでした。
なんと言うか、ろくな物にならない気がしていたのです。
綺麗に終わっている物を掘り起こすべきではないと思っていました。
「シャア、生きとったんやって」
友人は雑誌の記事を読みながら、私に言ってきました。
それを聞いた瞬間、私は友人の雑誌コミックボンボンを取り上げました。
「生きとったんかワレー!」
私のテンションはマックスまで高まりました。
シャアといえば、私の分身のような存在だったからです。
雑誌には劇場版「機動戦士ガンダム IIIめぐりあい宇宙」のラストシーンの飛び去る戦艦グワジンの写真が載っていました。
グワジンの窓にはシャアらしき人影が写っていました。
「そういうことやったんかー!」
謎が解けました。
なぜ、映画のラストが敵であるジオンの戦艦グワジンで締め括られているのか、疑問に思っていたのです。
「生きとったんかー!」
走馬灯の様にシャアの活躍が甦ってきました。
そして私はテレビにかじりついて「Zガンダム 」を鑑賞する様になったのです。
私が一番好きなシャアは「Zガンダム」のシャアに他なりません。
シャアが主人公のガンダムなんて、最高です。
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まあカミーユ・ビダンとかいう小僧もいますが。
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シャアの活躍を是非観てください。
さて、物語は「機動戦士ガンダム 」から7年後、宇宙世紀0087年です。
戦争の後遺症もあり、地球は砂漠化が進み死の星へと向かっていました。
そんな中、地球連邦軍はティターンズというジオンの残党狩り専門のエリート部隊を組織していました。
ティターンズはその後、増長しスペースノイドの虐殺をする様になっていきました。
一方、それに反感を持つ将校たちは反地球連邦政府組織エウーゴを立ち上げ、ティターンズに対抗する準備を進めていました。
そんな折、ティターンズによって過去のサイド7「グリプス」で新型ガンダムの開発が行われていました。
エウーゴに参加するパイロット、クワトロ・バジーナは新型ガンダムを奪取すべくグリプスに向かいます。
そこで、ニュータイプの少年カミーユ・ビダンと運命の邂逅を果たします。
果たしてカミーユとクワトロの運命は?
是非観てください。
この話はかなり解りにくいです。
そもそもティターンズ、エウーゴがどちらも地球連邦軍というところがややこしいです。
言わば内部抗争なわけですが、正義も悪もなくただただ戦争がダラダラ続く感じになっています。
後半ではネオジオン軍という第三勢力も出てきて、話は更にややこしくなってしまいます。
そこが面白いとも言えますけども。
注目すべきは、アムロやブライト、カイなど旧作からの登場人物が出演する事です。
その後の人生がどうなっていたのか見どころだと思います。
アムロなんかは英雄扱いされているのかと思えば、危険人物扱いです。
流石、富野由悠季監督というところでしょうか。
一筋縄では行かない感じがします。
特にニュータイプが兵器として扱われるという、最もシャアが危惧していた世界になってしまっています。
強化人間と呼ばれる人工的にニュータイプ化した人種も現れます。
ニュータイプは戦争しなくても良い人種であったはずが、本末転倒になってしまっています。
つまりロクでもない未来になってしまったのです。
もはやシャアだけが希望です。
しかし、この時点でシャアは消極的になってしまっています。
本気になったシャアはまた次々回までお預けです。
全50話でそこそこ長いですが、最終回では私なりに感動したものです。
それこそ私はテレビにカブリついて観ていました。
登場人物のセリフがカッコ良すぎました。
ラストの虚脱感も最高でした。
これは是非観て欲しいところです。
さて、一応紹介しておきますが、「機動戦士Zガンダム 」にも劇場版というものが存在します。
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2005年公開
「機動戦士Zガンダム Ⅱ恋人たち」
2005年公開
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2006年公開
テレビ版に新作カットを継ぎはぎした内容で、かなり見苦しい内容になっています。
というのも、新作カットが美しすぎて、旧作カットが目劣りし過ぎるのが原因です。
全部新作にすれば間違いなく名作になっていたことでしょう。
今となっては黒歴史でしかありません。
しかしながら、新作カット自体は美麗の極みなので、一見の価値はあります。
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残念なところは、重要なストーリーが大幅にカットされていることと、ラスト付近の演出・セリフが改悪されていることです。
私としてはTV版をお勧めします。
初代ガンダムは劇場版がオススメ。
Zガンダム はテレビ版がオススメ、皮肉なものですね。
初代ガンダム は人工増加問題、Zガンダム は自然環境問題が主軸になっています。
シャアはいつからエコロジストになったのでしょうか?
とにかく、シャアのセリフに耳を傾けてください。
君は刻の涙をみる。
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