カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

秘密の花園

 

 

 

第212回目は「秘密の花園」です。

 

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1993年のアメリカの映画です。

 

 


*以降ネタバレ注意です。

 


前回と同じく児童文学映画の「秘密の花園」を観てみました。

 

※前記事 「リトル・プリンセス」(原作 小公女)

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原作は「小公女」と同じくフランシス・ホジソン・バーネットの著作です。

 


相変わらず、原作は読んだことがありません。

 


あらすじを母に聞いたことがあるくらいです。

 


秘密の花園」というタイトルに、いかがわしさを感じるのは私だけでしょうか?

 


そう聞こえるのは私の心が汚れているからでしょうか。

 


ごく普通の児童文学映画でした。

 


家族で観ても大丈夫でしょう。

 


ただ、全体的な雰囲気が暗いのが残念です。

 


この映画のテーマはいかに家族の死を受け入れるか、ということです。

 


それは非常に難しい事だとは思いますが、死を乗り越えていく姿が描かれています。

 


そういう意味では重たい映画です。

 


物語はセーラと同じくインドで暮らしていた少女メアリーが主人公です。

 


メアリーはあまり両親に愛情を注がれていなかったために、ワガママに育ちました。

 


ある日、地震による火災でメアリーは両親を亡くしてしまいます。

 


その後、メアリーはイギリスに住む叔父に引き取られました。

 


叔父は妻(メアリーの母の妹)の死に心を病んでおり、病弱な息子のコリンともコミュニケーションを取れない状態でした。

 


メアリーとも壁を作ってしまいます。

 


メアリーは叔父の館で半軟禁状態でしたが、こっそりと抜け出したりして、自由奔放に過ごしていました。

 


ある時、メアリーは亡くなった叔母の閉鎖された庭園を発見します。

 


全く手入れされておらず、荒れ放題の庭園でした。

 


メアリーはコリンと牧童のディコンと共に庭園の再生に取り組みます。

 


そして秘密の花園が再生した時……。

 


是非、一度観てみてください。

 


この物語は意外にも、メアリーが両親の死を克服するのではなく、叔父のクレイブンが妻の死を受け入れるかが主題の映画でした。

 


元々、愛情の薄かったメアリーは案外早々に立ち直ってしまいます。

 


それはそれで良いことだと思います。

 


因みに、私の妄想ではメアリーと小公女セーラはインドで友達だったことになっています。

 


メアリーとセーラは性格が正反対で面白いです。

 


メアリーの方がワガママで、おてんばという感じです。

 


しかも、かなりの貴族階級だと思われます。

 


根っからのお嬢様育ちです。

 


出来れば「リトル・プリンセス」と見比べてみて欲しいです。

 


メアリー、ディコン、コリンの三角関係がほんわかしていて面白いです。

 


しかし、ディコンの方が分が悪い気がします。

 


コリンは従兄弟ですけど貴族ですから、平民のディコンは勝ち目がありません。

 


そうなってくると、花園再建を手伝うだけ手伝わされて、捨てられるディコンが可哀想。

 


ですけど、勝負はまだまだこれからです。

 


そもそも、メアリーやコリンが好きな相手と結婚できるとも限りません。

 


貴族ですから、政略結婚の道具にされるなんてことは往々にして、ありえるかもしれません。

 


どうなるかは判りませんが、幸せになって欲しいものです。

 


さて、実は私は作品としての「秘密の花園」の出来はイマイチに感じました。

 


花園がもっと美しければ、最高の作品になったかもしれません。

 


やはり花が満開の花園を想像するじゃないですか。

 


でも実際は三分咲きくらいだった気がします。

 


もちろん、そこはストーリー上重要ではないのですけど。

 


花園が家族の絆になることが美しいのであって、花園自体はキッカケに過ぎないのです。

 


でもね、ちょっとガッカリでした。

 


あとは叔父のクレイブンがクズ野郎だということです。

 


妻を亡くしたことは同情しますが、息子のコリンに対して育児放棄をしています。

 


それには理由もあるのですが。

 


「納得いくか、バカヤロー!」という気がします。

 


一応、ハッピーエンドなので文句はありませんが、クレイブンは信用できません。

 


都合よく手のひらを返したとしか思えません。

 


それでもコリンが幸せならしょうがないか。

 

 

 

ちょっと引っ掛かる場面もありますが、お子様と鑑賞することをお勧めします。

 


ところで、

 


10年くらい前に母親に聞いた「秘密の花園」あ

らすじですが。

 


「お母さんが亡くなってな、お母さんの庭に入るねん」

 


「ふむふむ」

 


「そこに殺人鬼がおってな。殺されてしまうねん」

 


「えぇっ?」

 


「で、その殺人犯が不思議な力持ってて病気とか治すねん」

 


母の語る衝撃のあらすじに絶句してしまいました。

 


しかし今回、母のあらすじが間違いであり、どうやら母が「グリーンマイル」と勘違いしていることが解りました。

 


母はちょいちょい複数の映画がごっちゃになった話を聞かせてくれるので、私は大好きです。

 

 

 

 

リトル・プリンセス

 

 

 

第211回目は「リトル・プリンセス」です。

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1995年のアメリカの児童文学の映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私は児童文学や童話を題材にした映画が、結構好きです。

 


物語制作の基本だと思いますし。

 


何よりメッセージが明確です。

 


子供の頃は、単に面白いか面白くないかしか、解らないかもしれませんが。

 


ある程度、成長すれば何を伝えようとしているか、感じ取れると思います。

 


姪っ子が感動する瞬間を見て、私も感動してしまうのです。

 


大人になると、感動しづらくなってくるじゃないですか?

 


私だけかもしれませんが、ちょっとやそっとの話じゃ感動なんてしません。

 


その点、子供は純粋で良いなと思うのです。

 


さて、この映画は児童文学の「小公女」を題材にしています。

 


私は原作小説を読んだことはありません。

 


私が子供の頃、世界名作劇場小公女セーラ」というアニメがテレビで放送していました。

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私にとってはこのアニメが基本になっています。

 


それが実写となったのであれば観ずにはいられません。

 


アニメと映画は随分と設定が違うので、少々困惑してしまいます。

 


しかし、映画は映画で別物として受け入れました。

 


物語はインドで暮らすイギリス人の少女セーラが主人公です。

 


父親は軍人で戦争が始まったため、インドを離れることになりました。

 


その際、セーラはニューヨークの寄宿学校ミンチン女学院に入学することになります。

 


最初、セーラは特別待遇でした。

 


しかし、ある日セーラの父親の戦死報告が届きます。

 


その途端、学長のミンチン先生はセーラの私物を没収し、セーラを召使いとして扱うことにしました。

 


セーラは大金持ちのお嬢様から、一気に貧乏人へと転落してしまいました。

 


果たしてセーラの運命は?

 


是非、観てみてください。

 


児童文学というだけあって、お子様と一緒に鑑賞することをお勧めします。

 


92分という長さも丁度いいと思います。

 


ただ余計なシーンが多く、肝心なストーリーが省略されていることは残念で仕方ありません。

 


しかし、全体的に美しい映像なので、没入感は高いと思います。

 


特に雪が舞うシーンは印象的でした。

 


普段は映画は映画、原作は原作と割り切ることにしている私ですが。

 


この作品に関しては割り切れませんでした。

 


厳密にはアニメとの違いですが。

 


アニメの方が原作寄りだと思います。

 


まずセーラの父は原作では、ダイヤモンド鉱山を運営している大富豪という設定です。

 


しかし映画では軍人で、階級は大尉です。

 


とても、大富豪とは考えられないでしょう。

 


もしかしたら、莫大な資産を持っているのかもしれません。

 


だとすると、その資産はセーラが相続することになるので、設定が崩れてしまいます。

 


原作通り、事業で破産して一文無しになった方が説得力があると思います。

 


セーラの性格もアニメとは違っています。

 


アニメの方では、貧乏になっても健気に気丈に生きていく感じです。

 


映画では、貧乏にもめげずに逞しく生きていく感じです。

 


どちらも同じではありますが、ニュアンスはかなり違います。

 


この映画のテーマは「どんな時もプライドを失ってはいけない」ということです。

 


女の子はみんなプリンセス。

 


武士は食わねど高楊枝。

 


というところです。

 


映画ではあまり酷い目にあわないので、貧乏感というか没落感があまり感じられません。

 


もっとミンチン先生や同級生のラヴィニアが意地悪な方が、悲壮感が出て良かったのではないでしょうか。

 


そうなってくると、孤児になったセーラを引き取ったミンチン先生は悪人ではないような気もします。

 


むしろ最後はミンチン先生が可哀想に感じました。

 


基本的に映画の方が原作よりハッピーでハートフルな感じがします。

 


個人的には原作通りの方が良いように思いますが、これはこれでアリだと思います。

 


ただ無理矢理ハッピーエンドに持って行こうとして、物語としてのスケールが縮小されてしまった気がします。

 


セーラといえば、通称ダイヤモンド・プリンセスですが、映画ではたかが軍人の娘です。

 


大富豪からド貧民に転落するところが面白いのに、ちょっと物足りません。

 


この作品の良し悪しは、父親の設定が握っています。

 


設定が浅くなってしまうとメッセージも浅くなってしまいます。

 


「やっぱり貧乏より、お金持ちが良いよねー」

という風にとらえられかねません。

 


貧乏でも挫けない美しい心が、見せ所だと思うのですが、セーラが割とヘッチャラなので、困ってしまいます。

 


その分、観やすいという利点もありますけど。

 


綺麗にまとめ過ぎな気がします。

 


でも、原作と比べなければ、とても良い作品だったと思います。

 


是非、女の子がいるご家庭は家族で観てみてください。

 


余裕が有れば「小公女セーラ」全46話を観ることをお勧めします。

 

 

 

バットマン

 

 

 

第210回目は「バットマン」です。

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1989年のアメリカのヒーロー映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私の中ではスーパーマンスパイダーマンの次くらいに有名なアメコミヒーローという認識でした。

 


この映画までのアメコミヒーローといえば、

 


ピチピチのレオタードにデカパンという、いかにもプロレスラーの様な姿でした。

 


お世辞にもカッコ良いとは言えなかったかも言えません。

 


デザイン的には日本の特撮ヒーローの方が洗練されている様な気がします。

 


見慣れているだけかもしれません。

 


まだデザイン的も能力的にもスパイダーマンはカッコ良く。

 


スーパーマンはデカパンながら、クリストファー・リーヴの顔が良いし、スケールがデカかったので、気にならなかったのだと思います。

 


とにかく古いバットマンは、あまり出来が良く無かったと思います。

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ところが、この「バットマン」はメチャクチャカッコ良いのです。

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アメコミヒーローの革命でありハリウッド映画の転換点だと言っても過言ではありません。

 


この「バットマン」がなければ、今で言う「アベンジャーズ」や「ジャスティス・リーグ」は無かったと思います。

 


最近では「バットマン」といえばクリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」の方を思い浮かべる人が多いかもしれませんが。

 


あえて今回はティム・バートン版の「バットマン」をオススメします。

 


物語の舞台は架空の犯罪都市ゴッサムシティです。

 


犯罪者で溢れ返るゴッサムシティに、犯罪者を懲らしめる謎の男が現れました。

 


彼はバットマンと名乗り、犯罪者を恐怖で鎮圧しようとしていました。

 


一方、マフィアの幹部であるジャックはボスとの確執から罠にハメられてしまいます。

 


その渦中でジャックはバットマンと遭遇し、工場の廃液の中に転落してしまいます。

 


辛うじて生きていたジャックですが、廃液で皮膚の色が変色し、口角が引きつった顔に変貌してしまいました。

 


その後、ジャックはジョーカーと名乗り、ゴッサムシティを支配しようと企みます。

 


果たしてバットマンはジョーカーの犯罪を食い止められるのでしょうか?

 


ゴッサムシティの運命は?

 


是非、観てみてください。

 


この映画は評価すべき点がいくつもあります。

 


先ずはヴィジュアル面です。

 


実写でありながら、コミックの中の世界を見事に表現しています。

 


悪く言えば漫画っぽいということなのかもしれませんが、むしろ秀逸な映像であると思います。

 


ダークなイメージとコミカルな演出が調和しています。

 


バットマンが操るマシンも、いかにもマンガチックですが、カッコ良く感じます。

 


音楽も映像とマッチしていて雰囲気が良いです。

 


アメコミの世界に引き込まれます。

 


さて、この映画の主人公はバットマンなのですが、真の主人公はジョーカーなのです。

 


実際、映画を観てみても、ジョーカーの情報量が多めの様な気がします。

 


確かにバットマンの正体や過去に迫る部分はあるのですが、新聞記者による客観的な視線で描かれます。

 


もちろんバットマン目線の語りもあるのですが、分量が少ない気がします。

 


やはり魅力的なのは悪の怪人なのです。

 


バットマンもある意味、怪人です。

 


悪対闇の対決という感じです。

 


日本で言うと「必殺仕事人」に雰囲気が似ている気がします。

 


日本人は案外、勧善懲悪が好きなのでバットマンは受け入れやすかったのではないでしょうか。

 


でも見どころはやっぱりジョーカーだったりします。

 


さて続編の「バットマン・リターンズ」も観てみました。

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1992年の作品で監督は同じくティム・バートンです。

 


この映画での悪役(ヴィラン)はペンギンとキャットウーマンです。

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ペンギンもキャットウーマンも不幸で可哀想な感じです。

 


ある意味バットマンも不幸なのかもしれません。

 


結局のところ、怪人であろうとなかろうと、悪い人間がいるという話です。

 


どちらかと言うと、この映画も主人公はペンギンでした。

 


続いては「バットマン・フォーエヴァー」です。

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1995年の3作目で、監督がジョエル・シュマッカーに替わりました。

 


やっと、バットマンが主人公っぽくなってきました。

 


しかし、その分問題が浮上して来ました。

 


今回の登場ヴィラントゥーフェイスエニグマですが、イマイチ魅力に欠ける気がしました。

 


映画の雰囲気も明るくなってファミリー向けになった様な気がします。

 


前作までは良い意味でマンガチックだったのですが、ダメな方にマンガチックになった気がします。

 


とは言えど、エニグマに合わせて、全体的な印象をサイケデリックにしたのは効果的だった様に思います。

 


娯楽作品としては充分に面白かったと思います。

 


バットマンの相棒ロビンも初登場です。

 


仲間ができたことで、良くも悪くもダークなイメージは払拭されてしまいました。

 


ロビンとバットマンスーツのデザインは優秀だと思います。

 


私の気のせいかもしれませんが、バットマンのお尻が強調されていた気がします。

 


最後は「バットマン&ロビン・Mr.フリーズの逆襲」です。

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1997年のシリーズ4作目です。

 


よりファミリー向けになり、むしろ子供向けという感じもしました。

 


しかし、逆に完成度は増した様に感じました。

 


今回の登場ヴィランMr.フリーズとポイズン・アイビーとヴェインです。

 


敵が強力になりバットマンたちも苦戦しますが、ちょっとコメディタッチになってきました。

 


その気があればバットマンは倒されていたはずです。

 


それにしても、敵も味方も増えて賑やかになりました。

 


登場人物が増えすぎて、ごちゃごちゃしている感じがします。

 


よくいえばお祭り騒ぎの娯楽大作と言えるでしょう。

 


1作目から比べると、随分と明るく楽しいバットマンになってます。

 


そして、やっぱりバットマンのお尻がプリリンッとなるシーンが気になりました

 


残念ながら、このシリーズは今作で打ち切りとなってしまいます。

 


私は決して悪い作品ではないとは思います。

 


もっと続いて欲しかったとも思っています。

 


今更、観るまでもないかもしれませんが、興味がありましたら、一度観てみてください。

 

 

 

 

 

 

トロイ

 

 

第209回目は「トロイ」です。

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2004年のアメリカの歴史戦争映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私は神話が好きです。

 


中でも、ギリシャ神話は面白いエピソードが沢山あるので、興味が尽きません。

 


ギリシャ神話は、それこそ世界の成り立ちから始まり、神々の時代を経て、人間の時代へ移り変わるところが面白いのです。

 


この映画は人間の時代の「トロイア戦争」を題材にしています。

 


ひと昔前は神話として信じられていましたが、19世紀末ごろにシュリーマンによってトロイア遺跡が発見され、史実として認知されるようになりました。

 


もっとも細かいところは想像なのだと思いますが、トロイア戦争があったのは確かでしょう。

 


この映画は神話のストーリーをベースにしつつ、神話的要素を排除した歴史映画として作られています。

 


神話では女神ヘラとアテネアフロディーテの3人が誰が一番美しいかで、論争になります。

 


そこでトロイアのパリスが判定することになりました。

 


結果としてアフロディーテが優勝することになりました。

 


パリスは謝礼として、世界一の美女を手に入れることになりました。

 


しかしその美女は人妻でした。

 


だいぶ簡単に書きましたが、トロイア戦争にはこのような神話的導入部分があります。

 


この部分はカットして、史実として映画にしています。

 


それはそれで、良い作品になったと思います。

 


物語は敵国同士であったトロイとスパルタによる和平が結ばれた日から始まります。

 


スパルタのメネラオス王とトロイの王子ヘクトルが和平交渉している間に、ヘクトルの弟パリスはメネラオスの妻と密通していました。

 


あろうことか、トロイに帰国する際、パリスはヘレンをさらってしまいます。

 


ヘクトルはパリスに激怒しますが、ヘレンをメネラオス王に返すにも手遅れだと判断しました。

 


こうしてヘクトル達は逃げる様にトロイへと帰りました。

 


こうしてスパルタとトロイの和平は脆くも崩れ去り、戦争へと発展します。

 


主人公のアキレスはスパルタ側の傭兵として戦争に参加することになります。

 


果たしてトロイとスパルタ(ギリシャ連合軍)、勝利の栄冠はどちらに?

 


アキレス、ヘクトル、パリス、ヘレンの運命は?

 


是非、観てみてください。

 


剣劇アクションが好きな人にはオススメです。

 


トロイは巨大な城壁になっており、難攻不落の城塞国家になっています。

 


なので、古代の攻城戦がたっぷり楽しめます。

 


序盤の上陸シーンも、古代のノルマンディ上陸作戦という感じで、迫力があります。

 


アキレスの個人的な戦果も見どころですが、彼が率いる傭兵団の活躍も圧巻です。

 


あと、全編にわたる愛憎劇が見どころでしょうか?

 


親子愛や兄弟愛なども描かれています。

 


パリスとヘレンの略奪愛ですが。

 


パリスを応援するか、許さないかで映画の見え方は随分と変わってしまうでしょう。

 


私はパリスを許さない派です。

 


やっぱり人妻に手を出すのは良くないですし。

 


ましてや戦争を招く様な行動を許すわけにはいきません。

 


たとえヘレンが夫を愛していないとしても、許されないでしょう。

 


パリスとヘレンの純愛物語として観れなくもないですが、私には難しいです。

 


忘れていけないのは「トロイの木馬」です。

 


なかなかの再現度で私は気に入っています。

 


多少、私の知っている神話とは違う部分もありますが、それはそれで楽しめる作品だったと思います。

 


結末には釈然としない人が多いかも知れません。

 


私はまあまあ受け入れられました。

 


163分(ディレクターズカット版は196分)と長めの映画ですが、退屈はしませんでした。

 


攻城戦のじれったさがあって、長さも面白さのウチかと思います。

 


戦記物が好きな人にはオススメしておきます。

 

 

 

ところで、ギリシャ神話の最後がどうなるのかご存知ですか?

 


私も最近知ったのですが。

 


トロイア戦争ギリシャ神話の中でも後半の方です。

 


で、その末裔であるロムルスとレムスという兄弟へと繋がっていきます。

 


そのロムルスとレムスが作った街はローマとなりました。

 


凄くないですか?

 


私は感動しました。

 


ギリシャ神話から、ローマの歴史が始まるなんて、素敵じゃあーりませんか。

 


歴史の1ページとして、是非観て欲しい映画です。

 

 

 

 

パーフェクト・ワールド

 

 

第208回目は「パーフェクト・ワールド」です。

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1993年のアメリカのヒューマンドラマ映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


前回の「逃亡者」に続いて、逃走ものを鑑賞しました。

 


「逃亡者」とは全く印象の違う映画です。

 


因みにこの映画は妻と映画館で観た2本目の映画でした。

 


別に逃亡ものが好きだった訳ではありません。

 


ケヴィン・コスナー主演で、監督がクリント・イーストウッドだったので、良さそうに思えたのでした。

 


因みに、この映画で私は俳優や監督で、観る映画をチョイスすることをやめました。

 


いや、決して監督や俳優が悪かったわけではありません。

 


むしろ素晴らし過ぎたと言い切れます。

 


この映画を鑑賞した私は虚しさのドン底に突き落とされてしまったのです。

 


私はあまり哀しい映画は好みではなかったのです。

 


ある意味、感動したと言えなくもないです。

 


作品としてはパーフェクトだったのではないでしょうか?

 


このブログでは、私が観て面白かった作品を厳選して、オススメしようという主旨で書いていますが。

 


今回は正直なところ、オススメかどうか自信がありません。

 


ただ、この虚しさを、体感してみて欲しい気がします。

 


物語は1963年、ブッチとテリーは刑務所を脱獄します。

 


逃亡中、押し入った民家で8歳の少年フィリップを人質にします。

 


一方、警察署長のガーネットはブッチ達を追跡する任務につきます。

 


果たしてブッチとテリーは逃亡に成功するでしょうか?

 


フィリップの運命は?

 


興味がありましたら、観てみてください。

 


この映画のテーマは父親です。

 


と言っても、父親は出てきません。

 


フィリップには父親がいませんでした。

 


ブッチに誘拐されたフィリップは、ブッチに父性を求めてしまいます。

 


いわゆるストックホルム症候群というやつでしょうか。

 


妙な信頼関係を築いてしまいます。

 


一方、ブッチの父親はロクでもない男のようで、おそらく子供に暴力を振るう様な奴に違いありません。

 


ところが、ブッチは父親がよこした葉書を頼りに、父親のもとへ向かおうとしています。

 


そこがブッチにとってのパーフェクト・ワールドのようです。

 


果たして、そうなのでしょうか?

 


ロクでもない父親のいる世界はロクでもない世界なのではないでしょうか?

 


本当のところは判りませんが、私にはそうとしか思えません。

 


パーフェクト・ワールドなんて、ありはしないんだよっと思ってしまいます。

 


そう思うとブッチに同情しないでもないです。

 


しかし、ブッチが善人かと言われると、実はそうでもないので困ってしまいます。

 


ブッチはやっぱり悪人です。

 


おそらく父親の影響だと思いますが、普通に悪人です。

 


家庭環境のせいかもしれませんが、ブッチの犯罪を許すわけにはいきません。

 


家庭環境が悪くても善人がいるわけですから、ブッチには悪人の素質があったのだと思います。

 


ブッチは大人が子供に暴力を振るうことを、極端に嫌っています。

 


そこから犯罪に発展してしまう場合もあります。

 


フィリップにも悪影響を及ぼします。

 


となると、この映画では警察署長のガーネットを応援するしかありません。

 


しかし、考えようによっては、そもそもガーネットの判断ミスから始まった事かもしれません。

 


誰に感情移入して良いのか分かりません。

 


そうこうしているうちに、ブッチに引き込まれてしまいます。

 


「これがストックホルム症候群ってやつか」

 


全く救いようのない話です。

 


せめてフィリップが、まっとうな大人になることを祈るばかりです。

 


そんなこんなで、虚しさ抜群の映画でした。

 


ある意味リアリティがあるように感じました。

 


こんな映画を撮った監督(兼ガーネット役)のクリント・イーストウッドは凄いと思います。

 


何だか深い映画なので、観てみてください。

 

 

 

 

逃亡者

 

 

第207回目は「逃亡者」です。

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1993年のアメリカのサスペンス映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


1960年代に大ヒットしたアメリカのテレビドラマのリメイク作品です。

 


かなり有名なようで、私の親世代なら誰でも知っているという感じの様です。

 


実際に起こったサミュエル・シェパード事件を元に書かれた小説が原作のようです。

 


ただし、サミュエル・シェパードは逃亡していないようです。

 


物語はシカゴ記念病院の医師リチャード・キンブルが主人公です。

 


ある夜、キンブルが帰宅すると、妻のヘレンが何者かに襲われて死にかけていました。

 


キンブルはなんとか侵入者を撃退しますが、逃げられてしまいます。

 


ところが、警察はキンブルを犯人として逮捕してしまいます。

 


そして、あろうことか裁判で有罪判決を受けて、死刑を宣告されます。

 


刑務所に移送されるキンブルでしたが、偶然にも他の囚人が企てた脱走計画に便乗して逃亡します。

 


キンブルは逃亡しながら、真犯人を捜します。

 


果たして、真犯人は見つかるのでしょうか?

 


キンブルの運命は?

 


是非、観てみてください。

 


この映画が私は結構好きです。

 


妻と初めて一緒に映画館で観たという思い出もあります。

 


キンブルを演じるハリソン・フォードも好きだったので、文句なしに好きな映画です。

 


あっ…………文句は後で書きます。

 


さて、冒頭からいきなり事件が始まり、余りの急な展開に映画館で動揺してしまったことを思い出します。

 


130分とちょい長めの映画ですが、展開がテンポ良く全然飽きさせません。

 


逃亡者というシチュエーションが手に汗握ります。

 


いつ捕まるのかとヒヤヒヤしてしまいます。

 


この緊張感が映画を名作に押し上げているのだと思います。

 


そこには逃亡者キンブルを追う追跡者、連邦保安官補のサミュエル・ジェラードの功績が大きいのだと思います。

 


もう一人の主人公と言っても良いジェラードは優秀でキンブルにグイグイと迫ってきます。

 


キンブルとジェラードが対面あるいはニアミスするシーンは鼓動の高鳴りを感じます。

 


キンブルを追うジェラード、真犯人を追うキンブル。

 


スリル満点です。

 


観た事がない人には是非観て欲しい作品です。

 


ちょいちょい人助けをするキンブルの人柄も魅力的ですし。

 


捜査に執念を燃やすジェラードも応援したくなります。

 


追う側、追われる側、どちらの視点でも楽しめる優秀な作品です。

 


私にとっては洋画ベスト10にランクインする作品です。

 


ところで、現実のキンブルのモデルの名前が、サミュエル・シェパードで、映画では保安官補がサミュエル・ジェラードという名前ですが、意図して名付けたのでしょうか?

 


因みに、1954年に妻の殺害の容疑で逮捕されたシェパードは1966年に再審で無罪を勝ち取ったそうです。

 


しかし、シェパードが無罪になった途端、それまで大人気だったドラマ版「逃亡者」は急速に視聴率が悪くなり打ち切りが決定したそうです。

 


人間って冷めるの早いですね。

 


なんか変な気持ちです。

 


さて、ここで一応文句を言っておきたいと思います。

 


そもそも、キンブルを逮捕するなんて、警察が無能過ぎます。

 


1960年代ならいざ知らず、1993年でこんな捜査が通るはずがないと思います。

 


あまりにも酷過ぎです。

 


裁判所も弁護士も無能揃いです。

 


ロクな証拠もないのに死刑ですよ。

 


アメリカ、めっちゃ怖え〜。

 


それと、殺害の動機も陳腐な気がします。

 

 

 

詳しくは言えませんが、そんな事で人を殺すかな?って感じがしました。

 


アメリカ、怖え〜。

 


でも、最近のアメリカを見ていると、案外リアリティがあるのかもしれないという気になってしまいます。

 


やっぱ、アメリカ怖え〜。

 


だからこそ、ハリウッド映画は面白いのかもしれません。

 

 

トゥームレイダー

第206回目は「トゥームレイダー」です。

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出典Amazon.co.jp 


2001年のアメリカ・イギリス・ドイツ・日本合作のアクション・アドベンチャー映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


同名のゲーム「トゥームレイダー」の映画化です。

 


トゥームレイダーは日本語で言うところの「墓荒らし」の様な意味だと思います。

 


遺跡の中を駆け巡り、飛んで跳ねて、登ったり降りたり。

 


そして2丁拳銃をぶっ放します。

 


私もゲームをプレイしたことはありますが、なかなかの難易度だったように記憶しています。

 


私が下手っぴだっただけかもしれません。

 


とっととゲームクリアを諦めた私には、うってつけの映画です。

 


映画はゲームと設定がかなり違う様ですが、再現度はかなり高い様に思います。

 


特に主人公のララ・クロフトは再現度MAXです。

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出典Amazon.co.jp (ゲームのララはこんな感じ)


公開当時の私にはそれだけで感動の領域に達していました。

 


しかし、ご存知の通りアニメ・ゲームの実写化作品にはロクなものがないのは事実です。

 


鑑賞前は私も期待はしていませんでしたが、出来栄えは上々でした。

 


多少、無駄なシーンもありますが、アクション映画として充分楽しめます。

 


物語は大富豪にしてトレジャーハンターのララ・クロフトが主人公です。

 


幼い頃に父を亡くしたララは、父の遺品から秘密の鍵を見つけ出しました。

 


その鍵は世界の支配を可能にする神秘の力を隠すためのものでした。

 


しかし、謎の組織の襲撃を受けて鍵を奪われてしまいます。

 


果たしてララは秘宝を守ることができるのでしょうか?

 


興味があったら観てみてください。

 


この映画の評価は難しいと思います。

 


雰囲気で言えば女性版インディ・ジョーンズという感じですが。

 


アクション重視です。

 


謎解き要素が少なく感じます。

 


そう言えばゲームもアクション重視だったのでゲームの世界観はバッチリ表現できています。

 


結構サクサク話が進むので、お手軽で退屈しないと思います。

 


逆にトントン拍子すぎて物足りなさを感じてしまいます。

 


私は冒険ものが好きなので、結構楽しめました。

 


主演のアンジェリーナ・ジョリーはハマり役だと思いました。

 


ララ・クロフトが優秀すぎるので、何というか苦労するシーンが少ないので、出来過ぎ感が半端ないです。

 


そう言えばララ・クロフトの父親であるクロフト卿を演じているのはアンジェリーナ・ジョリーの実父であるジョン・ヴォイトだそうです。

 


そういうところは、ちょっとオシャレに感じました。

 


また、カンボジアやシベリアの風景も美しく冒険気分を味わえます。

 


あとは惑星直列とか、オカルト的要素が大きくてよく言えば神秘的です。

 


100分という短い時間で、サクサクっと冒険できる良い映画だと思いました。

 


ゲーム「トゥームレイダー」が好きな人にはオススメです。

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出典Amazon.co.jp 


続いて「トゥームレイダー2」も鑑賞してみました。

 


2003年のアメリカ・イギリス・ドイツ・日本合作です。

 


この映画は、ほぼ前作とテイストが同じです。

 


舞台が地中海、中国、アフリカに変わっただけで、目新しさは感じませんでした。

 


ただし、1作目が好きな人にとっては目劣りしない完璧な続編だと思います。

 


完全なオカワリでお腹一杯です。

 


相変わらずララ・クロフトとゲームの再現度は高いと思います。

 


そして、さらに「トゥームレイダー・ファーストミッション」も観てみました。

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出典Amazon.co.jp 


2018年のアメリカ映画です。

 


トゥームレイダー」の新シリーズで、これまでの作品とは設定が違っています。

 


なので別作品ですが、私は気にせず同一のシリーズとして認識しています。

 


時間は遡って、ララ・クロフトの学生時代が舞台です。

 


行方不明の父を探して旅に出るという設定です。

 


今回は日本の卑弥呼が関連してるとあって、興味をそそられました。

 


そして何より、若いララ・クロフトが可愛いのが嬉しいです。

 


このキュートな顔が10年も経てばアンジェリーナ・ジョリーになるかと思うと、人生の過酷さを感じずにはいられません。

 


相変わらず謎解きよりもアクション重視で、ララが優秀過ぎます。

 


ちょっと気になったのは、ララが初めての冒険のわりに平気に人を殺し過ぎです。

 


いくら状況が状況とはいえ、殺人に躊躇いがなさ過ぎです。

 


そりゃアンジェリーナ・ジョリーみたいな顔になるわー。

 


注)別にアンジェリーナ・ジョリーが人を殺しそうな顔だとは言ってません。

 


しかし、それでは話にならないので仕方ないかもしれませんが、その辺りがゲーム的だと感じました。

 


ストーリーよりもやはりアクション重視というか、ヴィジュアル重視ですね。

 


この映画もテイストは同じですが、私はこの「ファースト・ミッション」をオススメしておきます。

 


続編も企画されているようなので、機会があれば観てみてください。

 


私は続編に結構、期待しています。

 


個人的には「ファースト・ミッション」だけ観ても良いと思いますが。

 


余裕のある人は「トゥームレイダー」の1作目から観ることをオススメしておきます。