第313回目は「THE FIRST SLAM DANK」です。
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2023年の日本のスポーツアニメ映画です。
皆さんはバスケットボールは好きですか?
私は結構好きなんです。
観る専門ですけどね。
小学校の時はバスケットボール部に入ってたこともあります。
まあ、交流試合で68対1で負けた記憶しかありませんけど。
まあ、それは良いとして。
バスケットボールの魅力は、そのスピードとテクニック、そして得点の奪い合いだと思います。
シュートが次々決まるので、見ごたえがあります。
サッカーだと多くて3点くらいだと思うんですが、バスケットボールは100点くらいいきそうなゲームです。
単純に得点がたくさん入る方が面白いじゃないですか?
あとテクニック面でもすごい技がいっぱいあります。
しかし、経験者や詳しい人なら細かい動作にもその凄さがわかると思いますが、
素人目には早すぎて、何が起こっているのか分からないと思います。
そこで、バスケットボールの入門書となるのが「SLAMDANK」です。
主人公、桜木花道はまったくの未経験でバスケットボールを始めます。
そのため、基礎の基礎からバスケットボールを学び、読者もそれによってルールやテクニックを学ぶことができます。
スラムダンクの影響でバスケットボールを始めた人、学んだ人はかなり多いのではないかと思います。
これ程、親切丁寧な入門書はないと思います。
是非この映画を観る前にTVアニメか、コミックを読んでおくことをオススメします。
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さて今回の映画は原作でいうところの、全国大会山王戦がメインになっています。
そして湘北高校の宮城リョータの少年期からの回想が絡められています。
あえて、あらすじを紹介するところではないと思います。
果たして山王VS湘北の勝敗はいかに。
ぜひ観てみてください。
「絵が動いてる!」っと、かなりの衝撃を受けました。
もちろん、アニメなので絵が動いているのは、当たり前なのですが。
井上雄彦の描いた絵が、そのまま動いているということなんです。
これは絶対に観ないと解らないと思います。
ストーリー部分は宮城リョータの回想シーンのみで構成されているので、スラムダンクを初めて観る人はチンプンカンプンかもしれません。
個人的にはリョータの入院の原因が、三井にボコボコにされたんじゃなかったので、ホッとしました。
それはそうと、注目すべきは試合のシーンですね。
原作ではセリフや解説が入るのですが、映画では思い切って、ほぼほぼカットしています。
その分、スピード感があり、リアルな試合展開が楽しめます。
誇張した演出も少なく、スローモーションが少し多いくらいで、かなり演出としては思い切った作品だと言えると思います。
マンガ的な面白さを捨てて、バスケットボールの試合の面白さのみで勝負しているという感じです。
正味、試合開始直後のいきなりのアリウープ(パスを空中で受けて、そのままシュートするテクニック)には見事にハートを鷲掴みされました。
そして、すぐに反撃されたシーンも衝撃でした。
それどころか、試合のすべてが見どころ満載なのです。
全てのプレイ、テクニックが感動的です。
まるで本物の試合を観ている様に興奮しました。
原作で勝敗は知っているものの、かなりテンションは上がりました。
特に後半戦は感動ものです。
こんなにアニメのスポーツで感動したのは「あしたのジョー2」以来ではないでしょうか?
素晴らしい作品だと思います。
しかし、欠点がないわけでもありません。
キャラクターの解説がないため、宮城リョータ以外、誰が誰だか判りません。
かろうじて味方チームのメンバーはわかると思いますが、敵チームに至っては皆んな同じに見えます。
いや、河田は顔が特徴的なので分かるかな。
正に原作ありきの作品と言えるでしょう。
しかし、スラムダンクの映画としては完璧です。
そこは揺るがないと思います。
本作はスラムダンクの実質上の最終回と言っても良い作品です。
ですが、希望としては同じ手法で、1話目からリメイクして欲しいものです。
そしたら絶対に観ると思います。
皆さんも是非、観てみてください。