カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

GANTZ

 

 

 

第302回目「GANTZ」です。

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出典U-NEXT
2011年の日本のSF映画です。

 

*以降ネタバレ注意です。


GANTZ」といえば、マンガは読んだことはなくてもタイトルは知っているという人も、多いのではないでしょうか?

 


かく言う私も読んだのはごく最近で、それまでは真っ黒なスーツを着て、何かと戦っている絵の綺麗な漫画という認識だけでした。

 


いざ読んでみると、無茶苦茶な内容ですが、めちゃくちゃ面白いという感じです。

 


大概にして、意味不明であり理不尽で不条理な展開です。

 


だけども、そこが面白いのです。

 


原作と映画はラストは全く違いますが、良く再現できていると感じました。

 


一応、映画に準じて内容を解説したいと思います。

 


ある日、主人公である玄野計(二宮和也)は地下鉄のホームに立っていました。

 


すると酔っ払いが、ホームから転落しました。

 


小学生の頃の同級生だった加藤勝(松山ケンイチ)が、酔っ払いを助けるために線路に降りました。

 


酔っ払いをなんとかホームに上げたものの、そこに通過列車が突っ込んで来ます。

 


加藤を助けようとした玄野も線路に落ち、2人とも電車に轢かれてしまいます。

 


しかし気がつくと、2人はマンションの一室にいました。

 


そこにはGANTZと呼ばれる真っ黒な球体が置かれていました。

 


果たして玄野と加藤はどうなってしまったのでしょうか?

 


GANTZとは一体なんなんでしょうか?

 


是非、観てみてください。

 


と、導入部分はこんな感じです。

 


ある時期に死んだ人間が、GANTZの部屋に転送されて集められます。

 


そこでGANTZからミッションを与えられます。

 


ミッションの内容は「〇〇星人を倒してこい」というものです。

 


ミッションが与えられると、パワードスーツや武器が支給されます。

 


そして何の説明もないまま、ミッションに放り出されてしまいます。

 


かなり理不尽ですが、その分ミッションは緊迫感があり悲惨な内容になっています。

 


〇〇星人は、どいつもこいつもメチャ強です。

 


アクションやバトルシーンは最高です。

 


ヴィジュアル的にも原作を良く再現していると感じました。

 


映画は2部構成になっていて「GANTZ

GANTZ PERFECT ANSWER 」と続きます。

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出典U-NEXT(2011年作品)


前半は設定に改変はみられるものの、ほぼ原作通りと言ってもいいでしょう。

 


スッキリまとまっている感じがします。

 


登場人物の演者も良い感じでした。

 


玄野を演じる二宮和也は、私個人としては違和感はありましたが、玄野の嫌な一面を見事に演じていました。

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出典U-NEXT


加藤を演じる松山ケンイチは、文句のつけどころがありません。

 


注目すべきは西丈一郎を演じていた本郷奏多です。

 


メッチャ、ムカつくツラをしていて完璧です。

 


その他、岸本恵を演じた夏菜が話題になったことは有名です。

 


前半「GANTZ」は完璧です。

 

 

 

では後半「GANTZ PERFECT ANSWER」はどうでしょうか?

 


まず、何を持って完璧な答えとするかは疑問が残りますが、一応納得するような結末ではあったと思います。

 


元々理不尽な内容の原作なので、完璧な答えを求めるのは間違いかもしれません。

 


結局、何の解決にもなっていないとも言えるし、謎の全てが解明された訳でもありません。

 


ただ、玄野の決断がそれしかなかったというだけなのかもしれません。

 


原作ファンからすると不満があるかもしれませんが、私はこの結末を支持しようと思います。

 


永久の平和なんて不可能だし、この先数十年の平和が保障されれば、良いということでしょう。

 


後半もアクションは流石です。

 


ストーリーはかなり強引な感じもしますが、理不尽極まりないという感じで、GANTZらしいと言えばGANTZらしいです。

 


強いて言うならば、もう少し分かりやすくスッキリして欲しかった気がしますが。

 


GANTZにそんな事を求めるのはナンセンスな気もします。

 


私としては映画は映画として評価して良いと思います。

 


原作ファンから不満が溢れるのもわからなくはないですが、決して失敗作ではありません。

 


むしろ、アニメ版の方が失敗作と言えるでしょう。

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出典U-NEXT(2004年作品)


テンポも悪いし、観ていてかなり退屈でした。

 


観るなら断然実写をオススメします。

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出典U-NEXT


「それぢは機会があれば観てみてくだちい」

 

 

 

機動戦士ガンダム ZZ

 

 

第301回目は「機動戦士ガンダム ZZ」です。

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出典U-NEXT


1986年の日本のSFアニメです。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


前作「機動戦士Zガンダム 」の続編として制作されました。

 


一転してガンダム のイメージからは程遠いコメディタッチの作品になっています。

 


ただ、コメディ路線は前半だけで、後半はかなりシビアな展開が続き、むしろ残酷なのではないかという気がします。

 


コメディガンダム が受け付けないということで、前半で観るのをやめてしまった人はちょっともったいないかもしれません。

 


しかし、世間では「観なくても良いガンダム 」「なかったことになっているガンダム 」と呼ばれることもあるのも事実です。

 


現に私も、そう思っていました。

 


しかしながら、最近見直したところ、やはりそれなりに面白いとは感じました。

 


最も私が気に入らなかった点は、シャアが登場しないということでした。

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出典U-NEXT


非常に残念ですが、受け入れるにはかなりの時間が必要でした。

 


とは言え、本放送ではそれなりに楽しんで観ていましたけどね。

 


最終回まで観たら、納得いかなかったという感じです。

 


というのも、本来の宇宙世紀の歴史から見ると、この作品はサイドストーリーの様な物なのです。

 


本筋はネオジオンハマーン・カーングレミー・トトの方なのです。

 


主人公ジュドー・アーシタの主観で話が進むので、全体的な概要が掴めません。

 


それゆえに、子供っぽい作品になってしまっているとも言えます。

 


そういうところを理解していれば、充分楽しめる作品だと思います。

 


物語は「機動戦士Zガンダム 」の直後から始まります。

 


敵であったティターンズはほぼ壊滅し、エウーゴもほぼほぼ壊滅状態となっていました。

 


結局のところ、アクシズ(ネオジオン軍)が漁夫の利を得たという結果となっていました。

 


エウーゴの旗艦アーガマは修理のため、コロニーサイド1のシャングリラに寄港します。

 


そこで、ジャンク屋で働くジュドーら少年たちと遭遇します。

 


ジュドーらはアーガマからZガンダム を盗みだし、お金に変えようと企んでいました。

 


紆余曲折あって、ジュドーアーガマにクルーとして迎えられます。

 


そして、そこにネオジオン軍の新造戦艦が迫ります。

 


果たしてアーガマは無事に脱出できるのでしょうか?

 


ジュドーたちの運命は?

 


興味があったら観てみてください。

 


さて、ここからは「ZZ」を肯定的に紹介しておきたいと思います。

 


まず「Zガンダム 」において、大人たちがほぼ戦死してしまった状態である、という認識が必要です。

 


それゆえに、ジュドーたちのような子供を現地徴用しなければならない事態となっています。

 


作中を観ればエウーゴと呼ばれる戦力は、旗艦アーガマ1隻だけと言っても過言ではありません。

 


ティターンズとの戦いで壊滅状態ということもありますが、地球連邦軍に帰属したという様に思われます。

 


政治的な意味ではティターンズが勝とうが、エウーゴが勝とうが地球連邦政府が美味しいところを持って行ってしまうのです。

 


アーガマネオジオン軍に対抗する最後の砦というよりは、ネオジオンの目を逸らすための人身御供的な存在となっています。

 


裏で地球連邦政府ネオジオンと取引をしていました。

 


アーガマはその間の時間稼ぎの囮部隊ということです。

 


唯一の救いは月面企業アナハイムエレクトロニクスの支援が受けられたことです。

 


アナハイムエレクトロニクスは、エウーゴの母体ともいう存在なので、アーガマ支援は当然でしょう。

 


こういった事情で、アーガマ単独行動と理由が成立しているわけです。

 


現実にも、ある地域では少年兵ばかりということもあるので、ジュドーたちも成り行きで戦争に参加するということはあり得るでしょう。

 


一方、ネオジオン側が戦力を温存していたと言っても、若い兵士ばかりというのは前作から引き続き、更に子供の様なエルピー・プルなども登用しなければならなくなっています。

 


戦力的にも、おそらく地球圏全域を支配するには少なすぎるのでしょう。

 


結果的ににはアーガマといい勝負となっています。

 


そんなこんなで、話に違和感はあっても不自然ではない様な気がします。

 


あとはハマーン・カーングレミー・トトが何を考えているのか解りづらいということでしょうか?

 


ハマーンはいつから、あんなに乙女チックになったのでしょうか?

 


それとも私が誤解していただけで、最初から乙女チックだったのでしょうか?

 


好きな男を追いかけて宇宙の果てからやって来たにも関わらず、フラれて若い男に走る。

 


あり得る話です。

 


登場人物の前半と後半の心境の変化というのは重要だと思います。

 


それを全部飲み込めたら、「機動戦士ガンダム ZZ」は面白い作品であると言い切れると思います。

 


一度は観ることをオススメしておきます。

 


納得いくか、いかないかは五分五分といったところでしょう。

 


ただ宇宙世紀の歴史を補完するには、「機動戦士ガンダム センチネル」のアニメ化と

 


シャアを主人公とした「裏ガンダム ZZ」が必要です。

 


それさえあれば「機動戦士ガンダム ZZ」は間違いなく受け入れられるでしょう。

 

 

 

 

機動戦士Zガンダム

 

 

第300回目は「機動戦士Zガンダム 」です。

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出典U-NEXT


*以降ネタバレ注意です

 


1985年の日本のSFアニメです。

 


当時、中学生だった私はクラスでガンダムの続編が制作される事を友人から知らされました。

 


しかし、ガンダム 好きだった私はあまり興味が湧きませんでした。

 


なんと言うか、ろくな物にならない気がしていたのです。

 


綺麗に終わっている物を掘り起こすべきではないと思っていました。

 


「シャア、生きとったんやって」

友人は雑誌の記事を読みながら、私に言ってきました。

 


それを聞いた瞬間、私は友人の雑誌コミックボンボンを取り上げました。

 


「生きとったんかワレー!」

私のテンションはマックスまで高まりました。

 


シャアといえば、私の分身のような存在だったからです。

 


雑誌には劇場版「機動戦士ガンダム IIIめぐりあい宇宙」のラストシーンの飛び去る戦艦グワジンの写真が載っていました。

 


グワジンの窓にはシャアらしき人影が写っていました。

 


「そういうことやったんかー!」

 


謎が解けました。

 


なぜ、映画のラストが敵であるジオンの戦艦グワジンで締め括られているのか、疑問に思っていたのです。

 


「生きとったんかー!」

 


走馬灯の様にシャアの活躍が甦ってきました。

 


そして私はテレビにかじりついて「Zガンダム 」を鑑賞する様になったのです。

 


私が一番好きなシャアは「Zガンダム」のシャアに他なりません。

 


シャアが主人公のガンダムなんて、最高です。

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まあカミーユ・ビダンとかいう小僧もいますが。

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シャアの活躍を是非観てください。

 


さて、物語は「機動戦士ガンダム 」から7年後、宇宙世紀0087年です。

 


戦争の後遺症もあり、地球は砂漠化が進み死の星へと向かっていました。

 


そんな中、地球連邦軍ティターンズというジオンの残党狩り専門のエリート部隊を組織していました。

 


ティターンズはその後、増長しスペースノイドの虐殺をする様になっていきました。

 


一方、それに反感を持つ将校たちは反地球連邦政府組織エウーゴを立ち上げ、ティターンズに対抗する準備を進めていました。

 


そんな折、ティターンズによって過去のサイド7「グリプス」で新型ガンダムの開発が行われていました。

 


エウーゴに参加するパイロット、クワトロ・バジーナは新型ガンダムを奪取すべくグリプスに向かいます。

 


そこで、ニュータイプの少年カミーユ・ビダンと運命の邂逅を果たします。

 


果たしてカミーユとクワトロの運命は?

 


エウーゴティターンズの決着はどうなってしまうのか?

 


是非観てください。

 


この話はかなり解りにくいです。

 


そもそもティターンズエウーゴがどちらも地球連邦軍というところがややこしいです。

 


言わば内部抗争なわけですが、正義も悪もなくただただ戦争がダラダラ続く感じになっています。

 


後半ではネオジオン軍という第三勢力も出てきて、話は更にややこしくなってしまいます。

 


そこが面白いとも言えますけども。

 


注目すべきは、アムロやブライト、カイなど旧作からの登場人物が出演する事です。

 


その後の人生がどうなっていたのか見どころだと思います。

 


アムロなんかは英雄扱いされているのかと思えば、危険人物扱いです。

 


流石、富野由悠季監督というところでしょうか。

 


一筋縄では行かない感じがします。

 


特にニュータイプが兵器として扱われるという、最もシャアが危惧していた世界になってしまっています。

 


強化人間と呼ばれる人工的にニュータイプ化した人種も現れます。

 


ニュータイプは戦争しなくても良い人種であったはずが、本末転倒になってしまっています。

 


つまりロクでもない未来になってしまったのです。

 


もはやシャアだけが希望です。

 


しかし、この時点でシャアは消極的になってしまっています。

 


本気になったシャアはまた次々回までお預けです。

 


全50話でそこそこ長いですが、最終回では私なりに感動したものです。

 


それこそ私はテレビにカブリついて観ていました。

 


登場人物のセリフがカッコ良すぎました。

 


ラストの虚脱感も最高でした。

 


これは是非観て欲しいところです。

 


さて、一応紹介しておきますが、「機動戦士Zガンダム 」にも劇場版というものが存在します。

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機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者

2005年公開

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機動戦士Zガンダム Ⅱ恋人たち」

2005年公開

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機動戦士Zガンダム星の鼓動は愛

2006年公開


テレビ版に新作カットを継ぎはぎした内容で、かなり見苦しい内容になっています。

 


というのも、新作カットが美しすぎて、旧作カットが目劣りし過ぎるのが原因です。

 


全部新作にすれば間違いなく名作になっていたことでしょう。

 


今となっては黒歴史でしかありません。

 


しかしながら、新作カット自体は美麗の極みなので、一見の価値はあります。

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残念なところは、重要なストーリーが大幅にカットされていることと、ラスト付近の演出・セリフが改悪されていることです。

 


私としてはTV版をお勧めします。

 


初代ガンダムは劇場版がオススメ。

 


Zガンダム はテレビ版がオススメ、皮肉なものですね。

 


初代ガンダム は人工増加問題、Zガンダム は自然環境問題が主軸になっています。

 


シャアはいつからエコロジストになったのでしょうか?

 


とにかく、シャアのセリフに耳を傾けてください。

 


君は刻の涙をみる。

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心が叫びたがってるんだ。

 

 

 

第299回目は「心が叫びたがってるんだ。」です。

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2015年の日本の青春アニメ映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私は子供の頃、もの凄く口の悪い少年でした。

 


「人を罵らせれば天下一品」っと呼ばれるほどでした。

 


今、たくさんの後悔があります。

 


そのせいかもしれませんが、私は言葉で人を傷つけてしまうのが恐ろしく、無口になっていきました。

 


できるだけ、友達にも会いたくないとさえ、思っています。

 


おかげで、人を罵ることはなくなりましたが、言いたいことも言えない自分が出来上がってしまいました。

 


悪い言葉でなくても、悪気がなくても人は簡単に傷ついてしまうのです。

 


まるで玉子のように。

 


私も玉子の呪いにかかってしまったのかもしれません。

 


さてこのアニメはある事件をキッカケに喋れなくなってしまった少女が、言葉を取り戻すまでの物語です。

 


私はいろんな場面で共感する部分があったので、非常に良かったと思います。

 


作品としては地味な感じはしますが、良い出来だったと思います。

 


例えば、学校の教育の一環で映画鑑賞をする機会があるのならば、この作品をオススメします。

 


ちなみに私が学校で見た映画は

 


「典子は今」1981年公開

E.T.」1982年公開

風の谷のナウシカ1984年公開

敦煌」1988年公開

「今を生きる」1989年公開

魔女の宅急便」1989年公開

「息子」1991年公開

 


他にもあったかもしれませんが、記憶に残っているのは、そのくらいです。

 


その中に「心が叫びたがってるんだ。」が混ざっていてもなんら遜色はないように思います。

 


むしろ教育関係者の方がいらしたら、学校で上映してみてはいかがでしょうか?

 


さて物語は主人公、成瀬順の小学生時代から始まります。

 


成瀬は大変おしゃべりで夢見がちな少女でした。

 


成瀬は丘の上のお城に憧れていました。

 


ある時、成瀬はお城から父親と女性が出てくるのを目撃します。

 


成瀬は家に帰りその事を母親に告げました。

 


そして、成瀬の両親は離婚することになりました。

 


丘の上のお城はラブホテルだったのです。

 


自分のおしゃべりの所為で、家族を崩壊させたと思い込んだ成瀬は言葉を封印してしまいます。

 


それから、高校生になった成瀬はメールか筆談でしかコミュニケーションを取れなくなっていました。

 


そんな時、成瀬は「地域ふれあい交流会」実行委員に選ばれてしまいます。

 


果たして成瀬はイベントを成功させることができるでしょうか?

 


言葉を取り戻すことができるでしょうか?

 


玉子の呪いの正体とは?

 


是非、観てみてください。

 


本当に中学生、高校生にお勧めです。

 


あとは言いたい事を言えない人にもお勧めです。

 


ありがちなストーリーだとは思いますけどね。

 


まあ、王道という事で目をつむってください。

 


その分、安心して観られる作品とも言えます。

 


音楽が好きな人も楽しめるかと思います。

 


「地域ふれあい交流会」の出し物がミュージカルになるのですが、全容は解らないものの、良さげな内容にはなっています。

 


成瀬の性格も私は結構、好きでした。

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というか、ちょっと嫌な感じが良かったと思います。

 


なんというか、私と似ている気がしました。

 


一方、相手役の坂上拓実も私に似ているので、もの凄く共感しました。

 


誰かしら、何処かしら共感できるところがあると思います。

 


私は良い作品だったと思います。

 

 

 

この作品はアニメの2年後、2017年に実写化もされています。

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ついでに観てみました。

 


完璧なリメイク作品です。

 


正直なところ、どちらを観ても同じです。

 


アニメが苦手な人は実写を観れば良いし。

 


邦画が苦手な人はアニメを観れば良いと思います。

 


個人的にはアニメの方が優っていたように感じました。

 


実写は実写で良いところもありますけどね。

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見比べてみるのも良いでしょう。

 


映画のその後が少し気になりますが、まずまず良いところで終わり、最後まで楽しめる作品でした。

 

 

 

 

コピーキャット

 

 

第298回目は「コピーキャット」です。

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1995年のアメリカのサスペンス映画です。

 

*以降ネタバレ注意です。


コピーキャットとは模倣犯という意味だそうです。

 


日本で言うところの猿真似に相当するのだと思います。

 


猿が真似をするのはよく分かりますが、猫が真似をするでしょうか?

 


確かにウチの愛猫ミュウもドアを開けたりします。

 


これも人間の真似をしていると言えば、そうなりますね。

 


ミュウが私の真似をして手をグッパーしたりしますが、可愛いので模倣犯という感じはしませんね。

 


どちらかというとコピーモンキーの方が、しっくりくると思います。

 


文化の違いですかね。

 


さて、この映画は文字通り模倣犯を題材にした映画となっています。

 


犯人は過去の犯罪を真似て、事件を起こします。

 


この映画では実際に起きた事件を模倣するという演出がなされているので、アメリカ人にとっては馴染み深い内容なのかもしれません。

 


確かに、過去の犯罪になぞらえれば、犯罪の成功率は高くなるかもしれません。

 


日本で言えば、三億円事件など未解決事件の手口を見習えば、一発当てられるかもしれません。

 


現実でなくても小説やドラマはトリックやアリバイ工作、詐欺の手口など、様々なお手本があるはずです。

 


私も刑事ドラマやサスペンスドラマを、勉強になるなーと思いながら観ていたものです。

 


今回の映画では、そんな為になる事件の模倣犯ではなく、猟奇殺人の模倣犯です。

 


つまり、趣味です。

 


猟奇殺人の模倣をする猟奇殺人鬼です。

 


逆に足がつきやすい気がしますが、犯人にとっては趣味嗜好なので、やめられません。

 


ですが、そこんところが良くできているというか、面白い作品なのです。

 


物語はサンフランシスコ在住の犯罪心理学者、ヘレン・ハドソンの講演会から始まります。

 


ヘレンは講演会場のトイレで殺人犯のダリルに襲われ、殺されかけます。

 


数年後、ヘレンはショックのあまり屋外恐怖症になっていました。

 


トイレで襲われたなら、閉所恐怖症じゃなかろうかと思いますが、屋外恐怖症です。

 


ま、それは良いとして。

 


一年後、巷では女性を狙った連続殺人事件が発生していました。

 


サンフランシスコ警察のモナハン刑事は行き詰まる捜査の中、匿名の情報提供の電話を取ります。

 


それは、ヘレン・ハドソンからの電話でした。

 


果たしてヘレンとモナハンは協力して、犯人を追い詰めることができるでしょうか?

 


犯人の正体は?

 


是非一度、観てみてください。

 


今回は犯罪ものということで、あまり内容には触れられないのですが、刑事と犯罪心理学者と犯人の駆け引きが、秀逸だったと思います。

 


猟奇殺人ものということで、重苦しそうな感じがするかもしれませんが、刑事がチャラチャラしてて雰囲気は明るいです。

 


しかし、犯人はなかなかに手強く、緊張感のある作品に仕上がっていました。

 


ストーリー展開も良かったし、最初から最後の最後まで楽しめる作品でした。

 


というか、最初と最後が秀逸だったと思います。

 


犯人の人物像も良かったと思います。

 


多少、設定に無理があるような気もしますが、この際受け入れてしまいましょう。

 


特に「右向きか左向きか」というシーンが、最高にサイコパスな感じがして刺激的でした。

 


ヘレン役のシガニー・ウィーバーとモナハン役のホリー・ハンターがタイプの異なるヒロインを演じていて、とても好印象でした。

 


また、犯罪心理学者と模倣犯という組み合わせも設定として良くできていると感じました。

 


サスペンスが好きな人は、是非観てください。

 

 

 

 

マグノリア

 

 

 

第297回目は「マグノリア」です。

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1999年のアメリカのヒューマンドラマ映画です。

 

*以降ネタバレ注意です。


新年になって一発目に何の映画を観ようか。

 


というのが、どういうわけか結構悩みなのです。

 


なんかこう、良い映画からスタートしたいわけです。

 


あれこれ考えていると妻から「マグノリア」が観たいと言われました。

 


マグノリア」確かに観たいと思いつつ、観ていない映画でした。

 


理由は単純に長さが3時間以上あるのと、あらすじがつまらなさそうだったからです。

 


観るには結構、覚悟のいる映画です。

 


しかしながら、結論から言いますと面白い映画です。

 


多少観る人を選ぶかもしれませんが、じんわり感動する映画だと思いました。

 


いわゆる群像劇で、登場人物たちのある24時間を切り取った内容となっています。

 


マグノリアというのは花の名前なのですが、映画の舞台であるサンフェルナンドバレーのマグノリア・ストリートを指しています。

 


マグノリア・ストリート周辺で様々な人間模様が描かれるという内容になっています。

 


それぞれ似たような境遇であったり、まるで違う人生だったり、私たちの周りもきっとそうなのでしょう。

 


いろんな悩みや、後悔を抱えているのだと思います。

 


ご近所さんなら、関係ないようで何処かで繋がっているのかもしれません。

 


そんな気分になる映画です。

 


さて、映画のあらすじを紹介したいところなのですが、本筋というものがないので、9人の登場人物を紹介していきたいと思います。

 


なるべくストーリーが読めないように書いいきたいと思います。

 


1、ジミー・ゲイターはクイズ番組の司会者です。

 


ジミーは癌を患っており、余命幾ばくもありません。

 


彼の悩みは疎遠になっている娘との和解でした。

 


果たしてジミーは娘と和解できるでしょうか?

 


2、スタンリー・スペクターは天才クイズ少年です。

 


スタンリーの父親はクイズ番組の賞金目当てで、熱心にスタンリーをクイズ番組に出場させ続けます。

 


しかし、スタンリーにはそれが負担になっていました。

 


ある時、番組収録中にスタンリー最大のピンチが訪れてしまいます。

 


果たしてスタンリーはピンチを乗り越えられるでしょうか?

 


3、ジム・カーリングはロサンゼルス市警のお巡りさんです。

 


ジムは通報を受けた先で、女性にに一目惚れしてしまいます。

 


なんとかデートの約束をしたものの、犯人を追跡中に拳銃を無くしてしまいます。

 


ジムはすっかり自信を無くしてしまい、女性に嫌われるのではないかと心配します。

 


果たしてジムは自信を取り戻すことができるでしょうか?

 


4、クローディアは家庭に問題を抱えており、麻薬に没頭しています。

 


しかし、ある時出会った男性に立ち直るきっかけを与えられます。

 


クローディアは荒んだ生活から脱出できるでしょうか?

 


5、ドニー・スミスはかつて天才クイズ少年でした。

 


しかし雷に撃たれてから、才能は消えてなくなりました。

 


彼は恋に悩み、歯の矯正をするためにお金が必要でした。

 


しかし、ドニーに悲運が訪れたます。

 


果たしてドニーの恋は成就するのでしょうか?

 


6、アール・パートリッジはクイズ番組のプロデューサーでした。

 


しかし、末期癌で病床に伏しています。

 


最期の望みとして、前妻との間にできた息子との再会を希望します。

 


果たして、アールは息子と再会できるのでしょうか?

 


7、リンダは財産目当てで結婚しましたが、最終的に夫を愛してしまいました。

 


しかし、過去に夫を裏切っていたことから自責の念に押し潰されそうになっています。

 


果たしてリンダは自分の罪を乗り越えることができるでしょうか?

 


8、フランク・マッキーは怪しいモテ術セミナーの講演をしています。

 


チャラい性格ですが、彼には暗い過去がありました。

 


果たしてフランクは自分の過去に向き合うことができるでしょうか?

 


9、ラッパーの少年は名前もありませんが、いい仕事します。

 


さて、主要な人物はこのくらいだと思います。

 


それぞれが過去や現在の問題に向き合う機会を得ます。

 


バラバラの物語ですが、狭い地域の出来事なので何かしら関わりがあります。

 


顕著なところではクイズ番組関係者が多いですね。

 


終盤のある事件をきっかけに、一気に同時に起こっている出来事だと認識させられます。

 


そこが、映画をキュッと引き締めていい結果を出しているのだと思います。

 


ところで、フランク・マッキーはトム・クルーズが演じているのですが、主演というわけではなく、

 


群像劇の1人として溶け込んでいるところが良かったと思いました。

 


でも、トム・クルーズのブリーフに目は釘付けになってしまうでしょう。

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出典U-NEXT


3時間以上あり、多少ダラダラ感はありましたが、鑑賞後は良い気分になった気がします。

 


音楽が特に良かったと思います。

 


時間の余裕がある人は、是非一度観てみてください。

 

 

 

第5回カズミック映画賞

 

 

 

あけましておめでとうございます。

 


昨年は新たに戦争が起こり、国内では凶悪な事件が頻発しました。

 


令和になってからどんどん悪い世界になって来ているような気がします。

 


今年は好転するような年になれば良いなと思います。

 


皆さんには幸せな一年が訪れるように祈っております。

 


それでは、

 


第5回カズミック映画賞を開催します。

 

ノミネート作品は令和4年に私が観た全ての映画、ドラマ、アニメが対象です。

 

今回もノミネート作品が大変少なくなってしまいました。

 


来年はもう少し頑張って映画を観ようと思います。

 


今年は少ない中から厳選して評価したいと思います。

 


 

 


◆動物賞◆

 

役者名 フォレストとレイラとチコ

役名   ハチ

作品    HACHI 約束の犬

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出典ナタリー

 


ハチの成長・生涯を見事に演じていました。

 

 

 


◆怪物賞◆

 


役者 ビル・スカルスガルド

役名    ペニー・ワイズ

作品    IT それが見えたら終わり

 

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出典U-NEXT 

 


コイツのせいでピエロ恐怖症になった人もたくさんいると聞きます。

恐怖を食べるモンスターとしてよく出来た存在だと思います。

 

 


◆機械賞◆

 

 


役名  不明

作品  マトリックス

 

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出典U-NEXT 

 


今回はA.Iというか全体的なマトリックスの世界観を含めて、よく出来た設定なので文句なしの受賞です。

 

 

◆悪役女優賞◆

 

役者 木村佳乃

役名    雛森めぐみ

作品    ドクター・デスの遺産

 

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出典U-NEXT

 


今年が悪役女性1人しかいませんでした。

しかしながら、抜群の演技力で決定です。

 

 

 

◆悪役男優賞◆

 

役者 ヒューゴ・ウィーヴィング

役名 エージェント・スミス

作品   マトリックス

 

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出典amazon.co.jp

 


元々はマトリックスないのセキュリティプログラムの様な存在でしたが、自我に目覚めウィルスの様に進化しました。

存在は少し謎めいていますが、悪役としてインパクトは絶大だったでしょう。

 

 


◆子役女優賞◆

 

役者 サラ・パターソン

役名   ロザリーン

作品   狼の血族

 

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出典amazon.co.jp

 


子役でありながら童話の耽美な世界観を演出していました。

 


◆子役男優賞◆

 

役者 ジェイデン・リーバハー

   ジェレミー・レイ・テイラー

   フィン・ウォルフハード

   ワイアット・オレフ

   チョーズン・ジェイコブス

   ジャック・ディラン・グレイザー

   ソフィア・リリス

役名   ルーザーズ・クラブ(7人)

作品   IT それが見えたら終わり

 

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出典SCREEN ONLINE 

 

今回はルーザーズ全員を受賞とします。

女性も含んでいますが、そこがカズミック映画賞の良いところです。

それぞれ個性的で1人を選べなかったのが原因です。

 


助演女優賞

 

役者 浜辺美波

役名   緑川ルリ子

作品   シン仮面ライダー

 

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出典amazon.co.jp

 


本来ならここはマトリックスのトリニティが受賞するところなのですが、作品の評価をその双肩に乗せていた浜辺美波に軍配が上がりました。

 

 

 

助演男優賞

 

役者 ショーン・コネリー

役名   ラミレス

作品   ハイランダー悪魔の戦士

 

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出典U-NEXT(写真はハイランダー2のもの)
圧倒的な存在感と師匠としての貫禄。

素晴らしい演技でした。

 


◆主演女優賞◆

 

役者 平澤宏々路

役名 和泉葵

作品    仮面ライダーBlack Sun

 

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出典 仮面ライダーWeb

 


本来は主演ではないかもしれませんが、物語のキーパーソンとして十分に評価して受賞としました。

 

 

 

◆主演男優賞◆

 

役者 ラミ・マレック

役名 フレディ・マーキュリー

作品 ボヘミアン・ラプソディ

 

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出典ザ シネマ

 


フレディを蘇らせてくれたことに感動しました。

 


◆音楽賞◆

 

作品 ボヘミアン・ラプソディ

 

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出典U-NEXT

 

 

 

クイーンの素晴らしさ、音楽の素晴らしさを教えてくれました。

 


◆主題歌賞◆

 


QUEEN

 


曲名 princes of the universe

作品    ハイランダー

 

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出典U-NEXT

 

 

オープニングに相応しい楽曲。

ボヘミアン・ラプソディに受賞させないところがミソですね

 

 

 

脚本賞

 


脚本 アンソニー・マクカーテン

作品 ボヘミアン・ラプソディ

 


QUEENのドキュメンタリーとして完璧でした。

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出典U-NEXT

 

 

 

◆監督賞◆

ウォシャウスキー兄弟

作品  マトリックス

 

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出典U-NEXT

 


素晴らしい映像美。

現代でも再現不可能という気がします。

 


◆作品賞◆

進撃の巨人

 

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出典U-NEXT

 


ここまで来たら、マトリックスボヘミアン・ラプソディだと思わせておいて、まさかのアニメ進撃の巨人を作品賞としました。

期待以上のやり切った感が、決めてとなりました。

 


以上でございます。

 


今年はノミネート作品が少な過ぎたので、イマイチな結果かもしれませんが、作品自体はどれも素晴らしい作品でした。

 


ハイランダーも捨て難いですが、進撃の巨人で間違い無いでしょう。

 


今年はもう少し多く映画を観たいと思います。

 


年間最低でも50本はブログに書きたいと思います。

 

 

 

 


皆さんも良い映画に巡り逢えることを祈っています。

 


それでは、今年も張り切っていきましょう。

 


本年もよろしくお願いします。