第302回目「GANTZ」です。
出典U-NEXT
2011年の日本のSF映画です。
*以降ネタバレ注意です。
「GANTZ」といえば、マンガは読んだことはなくてもタイトルは知っているという人も、多いのではないでしょうか?
かく言う私も読んだのはごく最近で、それまでは真っ黒なスーツを着て、何かと戦っている絵の綺麗な漫画という認識だけでした。
いざ読んでみると、無茶苦茶な内容ですが、めちゃくちゃ面白いという感じです。
大概にして、意味不明であり理不尽で不条理な展開です。
だけども、そこが面白いのです。
原作と映画はラストは全く違いますが、良く再現できていると感じました。
一応、映画に準じて内容を解説したいと思います。
ある日、主人公である玄野計(二宮和也)は地下鉄のホームに立っていました。
すると酔っ払いが、ホームから転落しました。
小学生の頃の同級生だった加藤勝(松山ケンイチ)が、酔っ払いを助けるために線路に降りました。
酔っ払いをなんとかホームに上げたものの、そこに通過列車が突っ込んで来ます。
加藤を助けようとした玄野も線路に落ち、2人とも電車に轢かれてしまいます。
しかし気がつくと、2人はマンションの一室にいました。
そこにはGANTZと呼ばれる真っ黒な球体が置かれていました。
果たして玄野と加藤はどうなってしまったのでしょうか?
GANTZとは一体なんなんでしょうか?
是非、観てみてください。
と、導入部分はこんな感じです。
ある時期に死んだ人間が、GANTZの部屋に転送されて集められます。
そこでGANTZからミッションを与えられます。
ミッションの内容は「〇〇星人を倒してこい」というものです。
ミッションが与えられると、パワードスーツや武器が支給されます。
そして何の説明もないまま、ミッションに放り出されてしまいます。
かなり理不尽ですが、その分ミッションは緊迫感があり悲惨な内容になっています。
〇〇星人は、どいつもこいつもメチャ強です。
アクションやバトルシーンは最高です。
ヴィジュアル的にも原作を良く再現していると感じました。
映画は2部構成になっていて「GANTZ」
「GANTZ PERFECT ANSWER 」と続きます。
出典U-NEXT(2011年作品)
前半は設定に改変はみられるものの、ほぼ原作通りと言ってもいいでしょう。
スッキリまとまっている感じがします。
登場人物の演者も良い感じでした。
玄野を演じる二宮和也は、私個人としては違和感はありましたが、玄野の嫌な一面を見事に演じていました。
出典U-NEXT
加藤を演じる松山ケンイチは、文句のつけどころがありません。
注目すべきは西丈一郎を演じていた本郷奏多です。
メッチャ、ムカつくツラをしていて完璧です。
その他、岸本恵を演じた夏菜が話題になったことは有名です。
前半「GANTZ」は完璧です。
では後半「GANTZ PERFECT ANSWER」はどうでしょうか?
まず、何を持って完璧な答えとするかは疑問が残りますが、一応納得するような結末ではあったと思います。
元々理不尽な内容の原作なので、完璧な答えを求めるのは間違いかもしれません。
結局、何の解決にもなっていないとも言えるし、謎の全てが解明された訳でもありません。
ただ、玄野の決断がそれしかなかったというだけなのかもしれません。
原作ファンからすると不満があるかもしれませんが、私はこの結末を支持しようと思います。
永久の平和なんて不可能だし、この先数十年の平和が保障されれば、良いということでしょう。
後半もアクションは流石です。
ストーリーはかなり強引な感じもしますが、理不尽極まりないという感じで、GANTZらしいと言えばGANTZらしいです。
強いて言うならば、もう少し分かりやすくスッキリして欲しかった気がしますが。
GANTZにそんな事を求めるのはナンセンスな気もします。
私としては映画は映画として評価して良いと思います。
原作ファンから不満が溢れるのもわからなくはないですが、決して失敗作ではありません。
むしろ、アニメ版の方が失敗作と言えるでしょう。
出典U-NEXT(2004年作品)
テンポも悪いし、観ていてかなり退屈でした。
観るなら断然実写をオススメします。
出典U-NEXT
「それぢは機会があれば観てみてくだちい」