第310回目は「シティハンター」です。
出典・鈴木亮平のインスグラムより
2024年の日本のアクション映画です。
*以降ネタバレ注意です。
シティハンターといえば、ジャンプ作品の中でも、広く一般的に人気の高い作品として知られていると思います。
今回ですでに、三度目の実写化となります。
しかも過去作は香港映画、フランス映画となっており、国際的人気であることを証明しています。
かく言う私も、連載開始からファンでした。
初期は割とハードボイルドな作品だったのです。
途中からコメディ路線になってしまったことは個人的には残念でしたが、
作品としては大成功だったのです。
特にTVアニメではコメディ色がかなり濃くなっていたと思います。
今回の実写版は初期のハードボイルド作品になっているので、アニメから入った人は少し驚くかもしれませんね。
私としては、これで正解だったと思います。
製作陣の本気度がうかがえます。
続編を作る気かもしれませんね。
と言うのも、単純に海坊主が出てこないところが、流石だと思うのです。
視聴数を稼ぎたいなら、原作を無視して人気キャラを投入してくるでしょう。
しかし次回作にとっておくことで、作品が破綻せず、むしろ完成度が増していると感じました。
もちろん、原作とは随分と違ってはいるのですが、全く問題ない感じでした。
102分におさめるための工夫として許容しうる範囲だと思います。
シティハンターファンは絶対必見の映画となっています。
物語は新宿でスイーパー(始末屋)を営んでいる冴羽遼と相棒の槇村秀幸のもとに、人気コスプレイヤーくるみの捜索依頼がもたらされたところから始まります。
その頃、街では凶暴化した人間の暴力事件が多発していました。
一方、誕生日を迎えた槇村の妹、香は事件へと巻き込まれてしまいます。
果たして暴力事件の真相とは?
事件とくるみの関係は?
冴羽と槇村の運命は?
是非、観てください。
完璧な実写化です。
信じられないことに冴羽遼と槇村香に関しては、アニメから飛び出てきたかの様な錯覚がありました。
きっと皆さんも感じると思います。
冴羽遼演じる鈴木亮平は正にハマり役でした。
クールなシーンもふざけたシーンも違和感なく演じていました。
また、ガンアクションも極まってました。
槇村香を演じる森田望智も原作と違和感なく、姿も声も完璧でした。
衣装や車、ハンマーなど小道具にもこだわっていて、原作ファンは納得せざるを得ないでしょう。
また、冴羽遼の銃のテクニックも再現されており、製作陣の原作へのリスペクトを感じさせます。
惜しむらくはラスボスが少し物足りない感じでした。
しかし、最後まで楽しめる作品であることは保証します。
とても100分しかないとは思えない密度の高さです。
ボディガードの対象がコスプイヤーというところも、実は重要なアイテムを手に入れるための演出だったのです。
これは流石だと思いました。
良くできています。
実に良くできています。
しかも映画として、シティハンターとして面白いのだから、完璧です。
今後もシリーズ化して欲しいと思います。
今回はハードボイルドで、ちょいグロもありましたが、次作からコメディ路線に行っても文句はありません。
是非、続きを作ってください。
Netflixのみの配信ではありますが、皆さん是非、観てください。
最後にエンディングテーマですが、シティハンターと言えば、やっぱりコレっというところでキメてくれました。
もう流石としか言いようがありません。
XYZ