第283回目は「沈黙の艦隊」です。
出典 映画.com
2023年の日本の潜水艦映画です。
*以降ネタバレ注意です。
皆さんは「沈黙の艦隊」の原作を読んだことがありますか?
私の最も好きな漫画の一つです。
私が潜水艦が好きなのもありますが、それ以上に「核兵器廃絶」をテーマに描かれていることが重要なポイントです。
私は潜水艦は大好きなのですが、核兵器は大嫌いなのです。
正直なところ、核兵器はオバケよりも怖いのです。
「沈黙の艦隊」をまるでホラーでも読むかのように震えながら読んだことを思い出します。
しかし今では核兵器を廃絶するには、この方法しかないと思うに至っております。
詳しくは漫画を読んで欲しいです。
さて、本来ならここであらすじを紹介するところなのですが、公開中の映画なので、差し控えさせていただきます。
代わりに設定を少し紹介させていただきます。
主人公は大沢たかお演じる海江田四郎と、玉木宏が演じる深町洋です。
2人は潜水艦の艦長を務めています。
一方、日本政府は米軍と共同で極秘裏に、原子力潜水艦を開発していました。
それはシーバット計画と呼ばれ、非核三原則により核の兵器利用ができない日本に原子力潜水艦を配備するという計画でした。
そして、その艦長に選ばれたのは、海江田四郎でした。
しかし、最強の原子力潜水艦を手に入れた海江田四郎には、ある思惑がありました。
果たして、海江田四郎の野望とは?
海江田四郎はテロリストなのか?
あるいは神となろうとしているのか?
是非一度、観てみてください。
この映画は原作ファン、もしくは潜水艦マニアにとっては、優秀な作品であると思います。
原作ファンであり潜水艦マニアである私にとっては最高の出来であったと思います。
しかし、原作を知らずにきた人が観たら、非常に退屈な映画と思うかもしれません。
確かに、オリジナル要素もありますが、原作に沿った展開は見事だと思います。
しかし話の進み具合が原作単行本の3巻分くらいしかありません。
序盤の序盤で、ほぼプロローグのみです。
せめて、原作の8巻くらいまで進めば、きっと名作と呼ばれる衝撃的な作品になったに違いありません。
ただでさえ、潜水艦映画という地味な作品なのに、盛り上がるところがありません。
もし、続編が作られることがあるならば、絶対に観て欲しいと言えます。
しかし、この内容では続編制作は見込めないのではないかと思ってしまいます。
もしも、続きをNetflixあたりで連続ドラマ化するとなれば最高です。
観るかどうか、迷っている人は続編制作が決定してからで大丈夫です。
さて、原作ファンである私の個人的な感想は、非常によく再現出来た作品だと感じました。
特に海江田四郎を演じた大沢たかおが、ノリノリで演技しているのがヒシヒシと伝わってきます。
原作にない改変部分も許容範囲とかなと思いました。
ただ、原作ファンからすると賛否両論あると思いました。
潜水艦の戦闘シーンも抜群で見応えはあります。
ただ、解説が少ないので何が起こっているのかわからないという人も多いんじゃないかと思います。
潜水艦マニアの人なら「この戦法はあの映画と同じだ」とか盛り上がると思いますが。
普通は
「はぁ?」
ってなると思います。
まあまあ、マニアックな作品という事でしょうね。
私としては、是非続編を観てみたいと思っています。
ロシア艦隊や米軍太平洋艦隊をボッコボコにするシーンを観たいと思いませんか?
続編に期待大です。
むしろ、皆さん観に行ってください。
続編制作が決定するようの興業収入を上げてください。
出典ORICON NEWS
よろしくお願いします。