第282回目は「ラスト・サムライ」です。
出典amazon.co.please
2003年のアメリカの時代劇映画です。
皆さんお元気ですか?
最近、全然映画を観れなくなってしまいました。
観たい映画はどんどん溜まっていく一方です。
全く映画を観ていないというわけではないのですが、皆さんに紹介するような作品には当たらなかったです。
さて、今回の「ラスト・サムライ」は皆さんに紹介するに充分だと、私は感じました。
*以降ネタバレ注意です。
この作品は洋画でありながら、日本の明治維新直後を描いた作品となっています。
ただし、歴史ものというよりも、ほぼ創作の作品となっています。
私は歴史ものでも史実と異なっていたりしても、それほど気にしてないと思っていました。
しかし、いざ日本の歴史になると、さすがに違和感を感じてしまいました。
ちょっとヘンテコリンな日本かもしれませんが、ファンタジーと割り切って観ることをオススメします。
物語の主人公はアメリカ人のネイサン・オールグレン大尉です。
オールグレンは南北戦争の英雄でしたが、戦争に嫌気がさして除隊し、自堕落な生活を送っていました。
そこに日本の大臣である大村が近代戦術の教官として、オールグレンを雇いにきます。
オールグレンは日本の渡り、日本軍の軍隊を指導することになります。
しかし、反勢力の勝元の軍隊が鉄道を襲撃したため、訓練もままならない状態で出撃することになります。
案の定、精錬された勝元の軍に敵うはずもなく、正規軍は瓦解し、オールグレンは勝元軍の捕虜となってしまいました。
果たしてオールグレンの運命は?
勝元軍の戦いの行末は?
是非、一度観てみてください。
私は武士道についてはあまりよく解りませんが、サムライに敬意を表した作品であることは感じ取れました。
かなり武士道、あるいはサムライ魂を美化してくれていると思います。
そこは素晴らしいと思いました。
日本人として製作陣に感謝を述べたいところです。
前半の合戦シーンなどは武者の姿が美しく恐ろしく表現されていて、とても良かったです。
異国人であるオールグレンからすれば、まるで異世界に来たように感じられたかも知れません。
忍者も出てきて、西洋人のマニアも喜びそうです。
また、ロケ地はどこかは知りませんが日本の風景も美しく描かれていました。
素晴らしいです。
そして何より素晴らしいのは、日本人の役者です。
勝元を演じた渡辺謙や真田広之、小雪が日本人らしい日本人を演じています。
特に私は真田広之の大ファンだったので、嬉しかったですね。
渡辺謙もこの作品で評価されたことは、とても喜ばしいことだと思います。
僕としては真田広之をもっと評価して欲しいところですけども。
小雪も日本の美を醸し出す美しさだったのではないでしょうか。
ちなみに真田広之はカッコ良過ぎたために、主演トム・クルーズ(オールグレン)を喰ってしまったため、大幅にカットされてしまったそうです。
そのまま使えば良かったのに、
残念です。
総合的には凄く良い作品だったと思います。
強いて言うなら、最後の合戦でもっとオールグレンが戦術的な活躍を見せても良かったのではないかと思います。
とは言え、見事なサムライ魂をみせていただいたので、感服です。
天晴れじゃ。
出典U -NEXT
ともかく日本人ならば一度は観て欲しい作品であったと思います。