第170回目「GODZILLA」です。
1998年のアメリカの怪獣映画です。
公開当時、日本が誇る怪獣ゴジラがハリウッドで映画化されるということで、それはもう大騒ぎだった様に記憶しています。
ゴジラの姿も極秘になっていて、予告では足先だけが映っているという状態でした。
ゴジラファンはさぞかし期待に胸を膨らませていたことだと思う。
もちろん私もその1人でした。
私は観賞後、ゴジラファンの友人に感想を伝えました。
私はハリウッド版ゴジラに大満足していました。
しかし友人の言葉は
「あんなもんゴジラじゃねえ!」
でした。
確かに出てくる怪獣は明らかにゴジラではないのですが、ゴジラのコンセプトはしっかりと表現できていると感じました。
どうやら世間では、どうやら賛否両論の様です。
いや、もしかしたら否定派の方が多いのかもしれません。
非常に残念ですが、私はこの映画が好きだと言う人に会ったことがありません。
しかし、あえて言おう。
この映画は怪獣映画としては最高のデキであると。
私の中ではゴジラ映画の中でもBest5に入る作品だと思います。
そんな「GODZILLA 」を是非一度観ていただきたい。
物語はフランスの核実験の映像から始まります。
核実験場近辺には多くの生物が生息していました。
その後、日本の漁船が沈没し、生存者が「ゴジラ」と言い残します。
一方、チェルノブイリで放射線による生物への影響を研究しているニック・タトプロスのもとに米軍がやってきます。
米軍はニックをパナマへ連れて来ました。
そこには放射線で巨大化したと観られる爬虫類の足跡がありました。
程なくして、アメリカ、ニューヨークに巨大生物が上陸します。
混乱に陥るニューヨークを救うためにニックは米軍に協力します。
果たして巨大生物の正体とは?
ニューヨークの運命は?
是非一度観てみてください。
ゴジラ映画としては残念かもしれませんが、怪獣映画としては最高です。
ゴジラファンの人は少しハードルを下げて観てください。
確かにこの映画に登場するゴジラは、ただの巨大なイグアナです。
しかも弱い。
ある意味リアリティのあるゴジラです。
ビルを破壊せずに、ちゃんと道路を歩きますし。
この映画は放射線で巨大化した生物の総称をゴジラと言っているだけだと解釈してください。
昔の大人がプレステのこともファミコンと呼んでいた様なものです。
ゴジラという呼称も漁師が、うわごとで言っただけなのです。
私も巨大なイグアナに海で襲われたら、ゴジラに襲われたと言ってしまうかもしれません。
この映画は「GODZILLAっぽい!」なのです。
そのくらいの気持ちで、観て下さい。
面白いはずです。
多分。
とにかく巨大生物としては最高です。
エサを食べたり、ミサイルを避けたり。
生物らしさが良く表現されています。
この巨大生物と生物学者のニックの対決が見どころなのです。
ドラマパートもなかなか面白いです。
トクダネが欲しいニュースキャスター見習いや、謎のフランス軍人などが登場し、展開が凝っています。
私がこの映画で唯一気になる点は、アメリカの潜水艦が弱いところです。
最新の潜水艦で自分の魚雷で、自爆するなんてあり得ないと思います。
もう少し魚雷がコントロールできるはずだと思います。
多分ですけど。
気になったのは些細なことで、そこくらいでした。
あとは全部、面白いと思います。
ゴジラファンにも、ゴジラが好きじゃない人にも是非、観て欲しいです。
先入観で観ないのはもったいないと思います。