第281回目は「岸辺露伴は動かない」です。
出典U-NEXT
2020年の日本のテレビドラマです。
*以降ネタバレ注意です。
皆さんは岸辺露伴という人物を知っていますでしょうか?
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する漫画家です。
もちろん架空の人物です。
原作者、荒木飛呂彦の分身とも言われていますが、実際は荒木飛呂彦が考える理想の漫画家というキャラクターだそうです。
「ジョジョの奇妙な冒険」に関してはいずれ語るとして、今回は岸辺露伴に限った話をしたいと思います。
岸辺露伴について、まず語っておかなければならないことが、彼の特殊能力「ヘブンズ・ドアー」です。
ヘブンズ・ドアーはスタンド(作中はギフト)と呼ばれる超能力です。
効果は人間を本に変えてしまいます。
顔や体の一部(あるいは全部)が本になり、そこにはその人間の記憶が記されていましす。
また、本に命令を書き込むと、その様に行動してしまうようになってしまいます。
岸辺露伴はこの特殊能力を活用して、主に漫画を描いているというわけです。
岸辺露伴は漫画を描くことに命をかけていますし、危険を顧みないという性格をしています。
そのために、なんらかの奇妙な事件に首を突っ込むことになるのですが。
ヘブンズ・ドアーと持ち前の機転によって事件を乗り切ってしまうのです。
見どころとしては、奇妙な事件もさることながら、岸辺露伴の人物像そのものと言えるでしょう。
わがままで傲慢でありつつ、ある種の強固な正義感を持っています。
そのアンバランスさが魅力的なのです。
これは私の印象ですが、高橋一生は最初の頃は性格の悪い役ばかりやっていたので、嫌な奴というイメージがついていました。
最近は爽やかな役どころも演じており、岸辺露伴を演じるに相応しいのではないでしょうか。
そのほかゲスト俳優として森山未來や市川猿之助などが快演していますので、是非観ていただきたいところです。
個人的には私と岸辺露伴の性格が似ているような気がするので、観ていてとても楽しいです。
ジョジョ本編とは設定の整合性が取れておらず、パラレルワールドのようです。
敵(?)も明確にスタンド使いという描写はなく、妖怪の類だったりします。
どちらかというと、フジテレビ「世にも奇妙な物語」といった感じです。
そういうタイプの奇妙なストーリーが好きな人は是非、観てみてください。
もちろんジョジョファンにもオススメです。
私にもヘブンズドアのような特殊能力があれば良いなと思います。
あんなことやこんなこと、絶対に悪用しまくりです。
とか、言いながら正義のために使ってしまうのが私という人間です。
とりあえず、悪人の貯金を私の口座に振り込ませましょう。
ヘブンズ・ドアー!