カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

サン・オブ・ゴッド

 

 

第238回目は「サン・オブ・ゴッド」です。

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2014年のアメリカの伝記映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


世界で最も有名な人物といえば、やはり「イエス・キリスト」ではないでしょうか。

 


私はキリスト教徒ではありませんが、子供の頃から知っていました。

 


というのも、子供の頃に「トンデラハウスの大冒険」というアニメが放送されていたので、それを毎週観ていたからです。

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トンデラハウスはタイムマシンで、子供たちがイエスの時代に行き、イエスと交流をするという物語でした。

 


もちろん当時の私はキリスト教のことなど、これっぽっちも知る由もないので、ただ単なるアニメとして観ていました。

 


やがて私はファンタジーにどっぷりハマり、ギリシャ神話の神々や勇者、怪物などに興味を持ち始めました。

 


そして行き着いた先が、聖書の「ヨハネの黙示録」でした。

 


その時点でも、私にとってはファンタジーの延長だったように思います。

 


また別ルートで映画の「天地創造」や「十戒」の延長上で、やはり聖書、すなわちキリスト教に行き着いてしまったのです。

 


エスに始まり、イエスに辿り着く。

 


アルファにしてオメガというわけです。

 


私にとって、イエス・キリストは宗教というよりもファンタジーの登場人物だったのです。

 


そして私の興味を神話から、歴史へと導いてくれた人物でもあります。

 


そんなイエス・キリストの人生の物語です。

 


新約聖書の実写版です。

 


物語は西暦30年頃のユダヤ人の国イスラエル

 


当時はローマ帝国支配下にありました。

 


ユダヤ人はローマの圧政に苦しんでいました。

 


そこに、フラリと現れたのがイエスです。

 


預言の救世主、神の子と呼ばれるイエスは弟子たちを集めエルサレムを目指します。

 


信者の数も膨大な人数に膨れ上がります。

 


エスがローマの圧政からユダヤを救うと信じていたからです。

 


しかしイエスを快く思わないユダヤ教の支配者たちは、イエスを陥れようと画策します。

 


ユダヤとローマの思惑がイエスの行手を阻みます。

 


果たしてイエスユダヤを救うことができるのでしょうか?

 


エスの運命は?

 


是非、観てみてください。

 


エスの伝記として、聖書の実写版として、非常によくできた作品だと思いました。

 


あまり宗教色が強くないところが良かったと思います。

 


なので、歴史ものとして観ることができます。

 


宗教が苦手な人にも安心です。

 


分かりやすく言うと、神様が出てきません。

 


2、3箇所、超常現象的な表現がありますが、そこは受け入れるか、目をつぶるかだと思います。

 


まあ聖書の通りなので、仕方ないですね。

 


エスが神の子なのか、超能力者なのか、私には判りませんが魅力的な人物であると思います。

 


公開当時はイエスがイケメン過ぎると批判する声もあったそうです。

 


確かにイケメンです。

 


でも、イメージはかなりイエスに近いものを感じました。

 


イメージが違うと言えば、聖母マリアがたくましい感じがしました。

 


聖母マリアと言えばもっと優しそうなイメージだと思うのですが。

 


芯の強そうな毅然とした凛々しい顔をしていました。

 


あとの登場人物は、ほぼほぼイメージ通りという感じでした。

 


イスカリオテのユダや、ポンティウス・ピラトなど再現度が高いと思います。

 


そして、マグダラのマリアの出番が驚くほど多かったのが意外でした。

 


その辺りも魅力的です。

 


後半はだいたい皆さんもご存知の展開なので、かなり痛々しいシーンが続きますが、歴史の1ページとして観てみて欲しいと思います。

 


さて、映画で聖書を引用したセリフや設定がよく出てきますよね。

 


西洋の歴史や映画を観るにあたっては、キリスト教について知っておいて損はないと思います。

 


歴史ものが好きな人にはオススメの映画でした。