第149回目は鬼滅の刃です。
2019年の日本のTVアニメです。
昨今話題の鬼滅の刃ですが、私は一度も観たことがありませんでした。
昨年、中学生の姪っ子に「学校で今何が流行ってる?」と聞いたところ。
「鬼滅の刃」
と答えが帰ってきました。
その時点で、私は「へぇ〜」とあまり興味が湧きませんでした。
現在、劇場版が公開されていることもあって、テレビで鬼滅の刃の話題を頻繁に目にします。
それほど面白いのならば観てみなければなるまい。
段々と面白そうな気がしてきた私はミーハーながら鑑賞することに決めたのでした。
物語は大正時代のある日、主人公、竈門炭治郎(かまどたんじろう)は炭売りのため山を降りて街に出かけた。
翌日、家に帰ると家族は鬼に惨殺されていた。
妹の禰豆子(ねずこ)は息があったものの、鬼に変貌していた。
鬼狩りを任務とする鬼殺隊の冨岡義勇に救われた炭治郎は禰豆子を元に戻すため、鬼殺隊に入隊することを決意する。
というストーリーです。
なるほど。
人気が出るのも解ります。
絵も綺麗だし、動きもスピーディーかつカッコ良く描かれています。
キャラクターも個性が立っていて、よく出来ていると感じました。
展開も早く、作者の思い切りの良さが伝わってきます。
観たところ悪い点が見つからないお手本の様なアニメでした。
多分、現代の若者にとってはヒーロー足り得る存在なのだと思います。
いわゆるジャンプの王道バトル作品で、過去の名作の集大成の様な作りになっています。
修行して強くなったりするところは、いかにもジャンプ的だと思います。
作品としては面白いです。
ただし、めちゃくちゃ面白いか?と聞かれたら、「そこそこに」と答えるところです。
世間で騒がれているほど、感動したとか泣いたとかは、ありませんでした。
ただ、観ているとテンションは上がります。
比重としてはドラマパートが少なく、バトルシーンが多めになっています。
中には戦ってばかりで、つまらないという人も居るかもしれません。
アニメは原作の7巻くらいまでの話らしいので、ストーリー部分はこれから進展するのかもしれません。
現段階で、作品の評価をするのは時期尚早ですが、今後の期待は大きいです。
アニメが好きな人は観てみても良いと思います。
率直な感想としては「和風のジョジョの奇妙な冒険」という感じがしました。
敵が吸血鬼か鬼の違いで、太陽に弱いというところは共通しています。
さらに波紋の呼吸法と全集中の呼吸法というところも似ています。
ある程度の年齢でジャンプに詳しい人には斬新さに欠けたのではないでしょうか?
ジョジョも「鬼滅の刃」もそれぞれ面白いので甲乙つけるものではないですが。
今のところ「鬼滅の刃」の方が戦闘シーンにおいて、力技で乗り切っている傾向が強く、頭脳戦的な要素が感じられません。
相手が速ければより速く動く、相手が硬ければより強い力でぶっ叩く。
という対処法になってしまっています。
その方が単純で良いのかもしれませんが、物足りなさを感じます。
折角、敵が血鬼術という様々な特殊能力を持っているのに、主人公が力押しのみで勝ってしまっています。
今のところはです。
まだ序盤なので強い敵が出ていないということだと思いますが。
今後に期待したいと思います。
期待が持てる、続きが楽しみというだけで、「鬼滅の刃」は評価に値すると思います。
多少グロいのでお子様が観るには注意が必要だと思います。