カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

ローレライ

 

 

第155回目はローレライです。

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出典Amazon.co.jp

 


2005年の日本の戦争映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


第二次世界大戦末期の潜水艦の戦いを描いています。

 


ただし、SF要素が強めの架空戦記となっています。

 


物語は1945年8月6日、原子爆弾が広島に投下されたその日。

 


浅倉大佐は絹見少佐を潜水艦「伊五○七」の艦長に任命する。

 


その任務はテニアンに輸送される第二の原子爆弾を葬ることであった。

 


伊五○七はナチスドイツから譲渡されたもので、謎の索敵システム「ローレライ」を搭載していた。

 


伊五○七はアメリカ艦隊の支配する太平洋をたった一艦で突破し、任務を遂行できるのでしょうか?

 


日本の運命やいかに?

 


というストーリーです。

 


私は潜水艦が好きなので、非常に面白かったです。

 


ローレライシステムがかなりSF的なので、受け付けない人もいるかもしれません。

 


あくまでSF作品と割り切って観てみてください。

 


潜水艦映画といえば、大体の作品が地味で暗いというイメージだと思いますが、この作品は真逆を行っています。

 


派手な海戦シーンがあって見応えがあります。

 


水雷戦や爆雷なども、バンバン撃ちまくっています。

 


潜水艦映画の重厚感が損なわれているかもしれませんが、たまにはこれくらいの激しい戦闘があっても良いと思います。

 


肝心のローレライシステムですが、現実味は無いですが、設定としては面白いと感じました。

 


最終兵器的なものでなく索敵装置とするあたりがセンスが良いと思います。

 


伊五○七の形状も現代の潜水艦とは違っていて、艦橋前方に主砲が装備されています。

 


形状的には、いわゆる可潜船と呼ばれるタイプだと思いますが、潜航深度は150mも潜る事ができます。

 


艦尾には分離する潜航艇を積んでいます。

 


伊五○七は独特の美しさがあります。

 


大体の潜水艦映画は海中が暗いのですが、この映画は海中が明るく見やすくなっています。

 


リアリティは薄いかもしれませんが、ヴィジュアル的には成功なのではないでしょうか。

 


ある種の美しさを感じます。

 


潜水艦が好きな人は是非観てみてください。

 


艦長の絹見少佐の指揮ぶりも見どころとなっています。

 


人命尊重を重視していますが、なかなか厳しい判断のできる艦長です。

 


映画のキーパーソンは作戦立案した浅倉大佐で、彼の思想が物語を大きく左右します。

 


浅倉大佐と絹見少佐とっての日本の未来が伊五○七の運命を大きく左右します。

 


果たして伊五○七は原子爆弾投下を阻止できるのでしょうか。

 


是非観てみてください。

 


そう言えば、映画のどこかに富野由悠季監督と庵野秀明監督が出演しているそうですが発見できませんでした。

 


いったいどこにいたのでしょう?