第236回目は「U−571」です。
2000年のアメリカの戦争映画です。
*以降ネタバレ注意です。
第二次世界大戦の潜水艦を題材にした映画です。
私は潜水艦が好きなので、文句なしに楽しめる映画でした。
あ、少し文句はありますけど、それはまたあとで。
潜水艦の魅力はどこなのか、よく聞かれますが。
単純に水中に潜れるところでしょう。
平面的な戦場に、立体的戦術を持ち込むところが、まず特別だと思います。
距離と深さと方角の計算による戦いが面白いです。
あとは艦内の役割分担が明確なところが好きです。
発令所、魚雷発射管室、機関室、電気室など、それぞれの見せ場があります。
居住区もあり、一つの城の様なイメージを
私は潜水艦に持っています。
潜水艦の見た目も美しくて好きです。
さて、そんな潜水艦を題材にした映画ですが、意外と本数があるものです。
今回で、潜水艦映画を紹介するのは3本目となります。
ドイツの潜水艦「U−571」はイギリスの駆逐艦の攻撃を受けて漂流してしまいます。
「U−571」の救難信号を傍受したアメリカ海軍は「Uー571」の捕獲に乗り出します。
アメリカの潜水艦「S−33」をドイツのUボートに偽装して近づき、「U−571」を乗っ取る作戦です。
作戦目的はドイツの暗号解読機エニグマの奪取です。
果たして作戦は上手く行くのでしょうか?
「U−571」の運命は?
是非、一度観てみてください。
この映画は潜水艦映画のなかでも定番中の定番の展開をします。
なので、潜水艦映画ビギナーにとっては、入門作としてはもってこいの作品でしょう。
しかし、潜水艦映画をよく観る人にとっては、展開がありきたりという感じが否めません。
「潜水艦あるある」の連続です。
戦闘シーンばかりか、人間模様まで他の作品で観たことがある展開なのです。
定番で面白いと感じるか、マンネリでつまらないと感じるか、微妙な作品だと思います。
ただ、この映画の一番のヤマ場はオリジナリティのある展開で、私は結構衝撃を受けました。
思わず驚きの声をあげ、そのあと笑ってしまうくらい予想外の展開でした。
それだけで、この映画は名作の部類に入れたと思います。
潜水艦VS駆逐艦の戦いも見応えがありました。
特に「U−571」のボロさが良かったと思います。
とにかくオンボロです。
老朽艦なのか、整備不良なのかわかりませんが、耐久力に問題ありです。
そこがまた、緊張感をかき立てます。
それも潜水艦あるあるなので、マニアにはたまらないシチュエーションではないでしょうか。
一応、この映画は実際の戦闘を基に、アレンジしてあるそうです。
エニグマを奪うために敵の潜水艦に乗り込んだという事例が、何度かあったそうです。
そういう意味でも、興味深い作品になっているのではないでしょうか?
潜水艦に興味のある人は是非、観てみてください。
または、戦記ものが好きな人にも歴史の1ページとして観てみて欲しい作品です。
因みに、歌手のボンジョビが出演しています。
演技の良し悪しは私にはわかりませんが、上手く馴染んでいたと思います。