第156回目はオーストラリアです。
2008年のアメリカ・オーストラリアの合作映画です。
私と妻は20年ほど前に新婚旅行でオーストラリアに行ったことがあるので、この映画を観たいと永らく思っていました。
残念ながら映画の舞台は、ほぼダーウィンという町で、私が行ったことのない場所でした。
それでも、オーストラリアの風景を観ると、思い出が蘇って来ます。
さて、物語の舞台は太平洋戦争開戦直前のオーストラリアです。
イギリスの貴族サラ・アシュレイ夫人は、夫の所有するオーストラリアのファラウェイ・ダウンズという牧場にロンドンからやって来ました。
ダーウィンでドローヴァーという道案内人とともに牧場を目指します。
ところが牧場は荒れ果てていて、サラにとって、過酷な運命が待ち受けていました。
果たしてサラは牧場を再建出来るのでしょうか?
というストーリーです。
割とゆったりした映画で、西部劇が好きな人にはお勧めです。
前半は牧場経営の話が中心になっています。
牧場からダーウィンまで1500頭の牛を移動させるのですが、壮大な風景と相まって、見応えがあります。
そこにロマンスが絡まって、なかなか面白いです。
西部劇に出てきそうな、悪徳地主との抗争もありストーリーを盛り上げています。
時代背景として、全体的にアボリジニに対する人種差別を取り上げていています。
特にアボリジニと白人の混血には当たりがキツいようです。
グローヴァーは白人でしたが、妻がアボリジニであったことから、黒人のような扱いを受けていました。
欧米が植民地でどんな支配をしていたのか、伺いしれます。
そういう意味では、歴史映画としての価値もあるように思えます。
恥ずかしながら、私は日本がオーストラリアと交戦していたなんて知りませんでした。
第二次世界大戦中のオーストラリアを描いているのはこの映画はくらいではないでしょうか。
さて、この映画で私が気になったところは、死者に対しての感情が希薄なところです。
とにかく切り替えが早いと感じました。
その分、ジメジメした感じはしませんが、アッサリし過ぎのような気がします。
なので、悲しいとか思っている暇のない映画です。
本筋とはあまり関係がありませんが、カンガルーのシーンが1番好きでした。
ただカンガルーが可愛いだけですけど。
そういえば私の新婚旅行の時にはカンガルーではなく小型のワラビーと触れ合いました。
手の平からエサをあげたりできて可愛かったです。
カンガルーはオーストラリアでは、食用になっており、料理で出てきたときは驚きました。
今は食べられるかどうかはわかりません。
他にもエミュー料理とかワニ料理とかも食べました。
お土産にカンガルージャーキーを買って、友人たちに配ったのですが、とにかく不評でした。
においが独特でクサいらしいのです。
私たち夫婦はどうやらオーストラリア料理で、マヒしてクサさに慣れてしまっていたようです。
しょうがないので、皆んなから回収して美味しくいただきました。
また、オーストラリアに行きたいな。