カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

心が叫びたがってるんだ。

 

 

 

第299回目は「心が叫びたがってるんだ。」です。

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出典U-NEXT


2015年の日本の青春アニメ映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私は子供の頃、もの凄く口の悪い少年でした。

 


「人を罵らせれば天下一品」っと呼ばれるほどでした。

 


今、たくさんの後悔があります。

 


そのせいかもしれませんが、私は言葉で人を傷つけてしまうのが恐ろしく、無口になっていきました。

 


できるだけ、友達にも会いたくないとさえ、思っています。

 


おかげで、人を罵ることはなくなりましたが、言いたいことも言えない自分が出来上がってしまいました。

 


悪い言葉でなくても、悪気がなくても人は簡単に傷ついてしまうのです。

 


まるで玉子のように。

 


私も玉子の呪いにかかってしまったのかもしれません。

 


さてこのアニメはある事件をキッカケに喋れなくなってしまった少女が、言葉を取り戻すまでの物語です。

 


私はいろんな場面で共感する部分があったので、非常に良かったと思います。

 


作品としては地味な感じはしますが、良い出来だったと思います。

 


例えば、学校の教育の一環で映画鑑賞をする機会があるのならば、この作品をオススメします。

 


ちなみに私が学校で見た映画は

 


「典子は今」1981年公開

E.T.」1982年公開

風の谷のナウシカ1984年公開

敦煌」1988年公開

「今を生きる」1989年公開

魔女の宅急便」1989年公開

「息子」1991年公開

 


他にもあったかもしれませんが、記憶に残っているのは、そのくらいです。

 


その中に「心が叫びたがってるんだ。」が混ざっていてもなんら遜色はないように思います。

 


むしろ教育関係者の方がいらしたら、学校で上映してみてはいかがでしょうか?

 


さて物語は主人公、成瀬順の小学生時代から始まります。

 


成瀬は大変おしゃべりで夢見がちな少女でした。

 


成瀬は丘の上のお城に憧れていました。

 


ある時、成瀬はお城から父親と女性が出てくるのを目撃します。

 


成瀬は家に帰りその事を母親に告げました。

 


そして、成瀬の両親は離婚することになりました。

 


丘の上のお城はラブホテルだったのです。

 


自分のおしゃべりの所為で、家族を崩壊させたと思い込んだ成瀬は言葉を封印してしまいます。

 


それから、高校生になった成瀬はメールか筆談でしかコミュニケーションを取れなくなっていました。

 


そんな時、成瀬は「地域ふれあい交流会」実行委員に選ばれてしまいます。

 


果たして成瀬はイベントを成功させることができるでしょうか?

 


言葉を取り戻すことができるでしょうか?

 


玉子の呪いの正体とは?

 


是非、観てみてください。

 


本当に中学生、高校生にお勧めです。

 


あとは言いたい事を言えない人にもお勧めです。

 


ありがちなストーリーだとは思いますけどね。

 


まあ、王道という事で目をつむってください。

 


その分、安心して観られる作品とも言えます。

 


音楽が好きな人も楽しめるかと思います。

 


「地域ふれあい交流会」の出し物がミュージカルになるのですが、全容は解らないものの、良さげな内容にはなっています。

 


成瀬の性格も私は結構、好きでした。

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出典U-NEXT


というか、ちょっと嫌な感じが良かったと思います。

 


なんというか、私と似ている気がしました。

 


一方、相手役の坂上拓実も私に似ているので、もの凄く共感しました。

 


誰かしら、何処かしら共感できるところがあると思います。

 


私は良い作品だったと思います。

 

 

 

この作品はアニメの2年後、2017年に実写化もされています。

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出典U-NEXT


ついでに観てみました。

 


完璧なリメイク作品です。

 


正直なところ、どちらを観ても同じです。

 


アニメが苦手な人は実写を観れば良いし。

 


邦画が苦手な人はアニメを観れば良いと思います。

 


個人的にはアニメの方が優っていたように感じました。

 


実写は実写で良いところもありますけどね。

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出典U-NEXT


見比べてみるのも良いでしょう。

 


映画のその後が少し気になりますが、まずまず良いところで終わり、最後まで楽しめる作品でした。