第267回目は「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」です。
出典U-NEXT
1995年の日本の近未来SFアニメ映画です。
*以降ネタバレ注意です。
電脳化が進み、脳とインターネットが直接繋がる世界。
そんな未来が来れば良いのにと思っていたりします。
楽しそうだし、便利そうだし。
しかし、便利なものには落とし穴がつきもので、脳をハッキングされる危険性を無視できません。
脳内をのぞき見されるなんてゾッとします。
よほど高度なセキュリティが確立しない限り、不可能なのでしょう。
セキュリティが進歩するとハッキングも進歩するイタチゴッコなので、
残念ながら、そんな未来が来ることはないのでしょう。
そんな未来を描いた作品が「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」です。
電脳化の他にもサイボーグや光学迷彩の技術が発達した世界です。
そして、当然のように脳内ハッキングが横行しているようです。
それを取り締まるのが「公安9課」通称攻殻機動隊です。
こういうサイバーパンクな世界が好きな人は是非、観てみてください。
物語は脳以外がサイボーグ義体の公安9課所属の草薙素子が主人公です。
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他人の脳をハッキングする凄腕ハッカー「人形使い」を追って捜査をする草薙素子、バトー、トグサたち公安9課。
しかし、捕まるのは脳をハッキングされた言わば被害者ばかりでした。
なかなか「人形使い」にたどり着けない公安9課。
果たして「人形使い」の正体は?
事件の真相は如何に。
電脳作品が好きな人は是非、観てください。
この作品は電脳ネットワークを見事に映像化していて、以降の作品に多大な影響を与えていたと思います。
実に面白い作品です。
しかしながら、私はあまり理解できていないかもしれません。
ストーリー自体は単純な捜査ものなので、難しくはありません。
しかし、セリフが難しくて何が言いたいのかあまり解らなかった気がします。
要するに、人工知能に感情は芽生えるか?
ということがテーマになっているようです。
人間の感情もただの電気信号という話も聞いたことがあります。
であれば、人工知能にも感情があってもおかしくない気がします。
この辺りは、是非映画を観て欲しいと思います。
他にも映像美や音楽も素晴らしいと思います。
衰退した近未来感と進んだサイボーグ技術で、アンバランスになって世界が素晴らしいです。
さて、続編である「イノセンス」も観てみたので、少しだけ触れておきます。
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2004年に公開されました。
特に内容に関しては触れるところがありません。
映像技術は進化したな、と感じました。
少し腑に落ちないところもありますが、素晴らしい作品ではあります。
相変わらず、私はあまり理解できていないような気がします。
前作が好きだった人は是非、観てください。
ついでに、実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」も観てみました。
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2017年のアメリカのリメイク作品です。
なかなかクォリティの高い実写版です。
映像は申し分なく美しくカッコいいです。
残念なところは、難しいテーマが排除されて、単純で解りやすくなってしまったところです。
ストーリー的には同じなのですが、だいぶ安っぽく感じました。
まったく我ながら、難しければ難しいで文句を言い、
簡単なら簡単で、文句を言う面倒くさい性格です。
とは言え、観る価値は断然あったと思うので、一度は観てみても損はないと思います。
逆にコッチから入るのもアリだと思います。
ビートたけしがカッコ良かったです。