第304回目は「ジャックと天空の巨人」です。
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*以降ネタバレ注意です。
皆さんは「ジャックと豆の木」という童話をご存知でしょうか?
この映画は「ジャックと豆の木」を実写化したものです。
まず「ジャックと豆の木」のあらすじを紹介しておきましょう。
その昔、ジャックは母の言いつけで町に、牛を売りにいくことになりました。
ところが途中で出会った老人に、魔法の豆と牛を交換してしまいます。
家に帰ると、ブチギレた母親は豆を庭に投げ捨ててしまいます。
翌朝、豆は空まで届くほど高く成長していました。
ジャックは豆の木を登っていきます。
天空には巨人の住むお城がありました。
ジャックは金貨が湧いてくる袋や金の卵を産む鶏を盗んで来ました。
調子に乗ったジャックはさらに、歌う竪琴を盗もうとして巨人に見つかってしまいます。
ジャックは慌てて地上に逃げ帰り、豆の木を切り倒してしまいます。
ジャックを追いかけてきた巨人は木が倒れ、転落してしまいます。
めでたし、めでたし。
という強盗殺人犯の物語です。
流石に童話として、これはマズかろうと思います。
いくら巨人が人間ではないとしても、倫理的にはよろしくないでしょう。
そこで、映画の方は設定が大分改変されています。
ヒロイックファンタジーであり、プリンセスも登場して、お子様が観ても楽しめる内容になっています。
物語はその昔、修道士達が魔法の豆の木を使って神に会おうとするところから始まります。
豆の木は天高く育ちましたが、空には凶悪な巨人の国ガンチュアがありました。
豆の木を伝って降りてきた巨人達は、人間を食い殺したり悪行の限りを尽くしました。
時の人間の王エリックは巨人達の心臓から魔法の王冠を作りました。
王冠には巨人達を従える力がありました。
エリック王は巨人達をガンチュアに帰らせると、豆の木を切り倒してしまいました。
時はすぎて、エリック王と巨人の物語は御伽噺として語り継がれていました。
ある時、農民の青年ジャックは馬を売るために城下町へとやってきました。
そこで修道士と、馬と豆を交換してしまいます。
家に帰って、おじさんにブチギレられたジャックは豆を捨てられてしまいます。
その夜大雨が降り、雨宿りに王女イザベルが訪ねてきます。
しかし突然豆の木が成長して、イザベルごと家が天空に持ち上げられていきました。
翌日、取り残されたジャックは王国の騎士団と共にイザベル王女の救出に向かいます。
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果たしてイザベルは無事に救出できるのでしょうか?
巨人は本当に存在するのでしょうか?
是非、観てみてください。
なかなか良質なファンタジー映画です。
多少グロい描写もありますが、子供さんと一緒に観ても大丈夫だと思います。
陰謀だとか、勢力結婚、身分差別など割と内容も充実していると思います。
巨人の映像もなかなか良かったと思います。
巨人達をならではの戦い方をしたりで、結構面白いです。
「進撃の巨人」をハリウッドで実写化すれば、そこそこ良いものが撮れそうな気がしました。
「ジャックと豆の木」を見事にアレンジした作品だと思います。
映像も綺麗だったし申し分ありません。
俳優についてはあまり詳しくないので、ユアン・マクレガーとビル・ナイくらいしか分かりませんでした。
ヒロインのイザベル王女を演じていたエレノア・トムリンソンは、美しくてなかなか良かったと思いました。
ストーリーの展開もスムーズで良かったと思いました。
しかし、エリック王は欲がありませんでしたね。
巨人を操る力を手に入れたら、近隣諸国を蹂躙できたかもしれないのに。
ま、それだと童話になりませんね。
とりあえず、意外と面白い作品でした。
家族で観るのにオススメです。