カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

スタンド・バイ・ミー

 

 

 

第253回目は「スタンド・バイ・ミー」です。

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出典Amazon.co.jp

 


1986年のアメリカの青春映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


この映画は、私の小学生最後の夏を実写化したものです。

 


というのはウソです。

 


しかし、この映画を観ると、子供の頃を思い出してしまいます。

 


全く同じという事はありませんが、私や友人たちのことを描いていると、錯覚を起こしてしまいます。

 


私が住んでいたところは、何もない住宅地で、近くに大きな川が流れていました。

 


当時はファミコンを持っている家も少なく、もっぱら野っ原を走り回って遊んでいる様な感じでした。

 


町には何ヶ所か秘密基地があり、そこで仲間たちとふざけ合っていました。

 


そして、川に遊びに出かけるのです。

 


川で何かをするでもなく、ただブラブラしたり、時には川上(川下)に向かって、ひたすら歩いたりしていました。

 


親や教師から川で遊んではいけないと、言われているので、それだけで何か悪いことしているような陶酔感がありました。

 


それは、ある種の冒険の様な日々でした。

 


川の堤防のそばを貨物列車の線路が通っており、それがまた映画のシチュエーションとシンクロしています。

 


流石に死体を探しに行ったことはありませんが、違和感がないくらい自分たちの少年時代を思い起こさせます。

 


また、登場人物の性格が結構、私と友人たちに似てる様な気もするので、本当に懐かしく感じます。

 


昭和生まれの人なら、似たような感覚を持つ人が多いのではないでしょうか?

 


さて、

 


物語は1959年のアメリカ・オレゴン州にある田舎町キャッスルロックが舞台です。

 


当時、12歳だったゴーディ、クリス、テディ、バーンは容姿も性格も全く違う仲良し4人組でした。

 


4人はそれぞれ家庭環境に問題がありました。

 


ある日、バーンが行方不明になった少年の死体の所在の情報を仕入れてきました。

 


4人は死体発見者となって、有名人になるという計画を立てました。

 


4人は死体を探す旅に出ます。

 


それは小さな冒険でしたが、心に深く刻み込まれる時間となりました。

 


果たして4人は死体を見つけることができるでしょうか?

 


4人を待ち受ける苦難とは?

 


是非、観てみてください。

 


この映画は若い人よりも、中年層くらいの人にオススメだと思います。

 


少年時代に冒険や探検をした記憶がある人なら、なおオススメです。

 


逆に12歳くらいの少年ならば、すぐにでも死体を探しに行きたくなるかもしれません。

 


……それは、ないですかね。

 


今の若い人の冒険はテレビ(スマホ)の中ですよね。

 


自然の中で遊んだことがあれば、映画の中の風景の美しさが心に響くと思います。

 


また、使用されている楽曲も当時を反映していて、ノスタルジーを感じます。

 


特に主題歌の「スタンド・バイ・ミー」は永遠の名曲ではないでしょうか。

 


映画の最後に聴くと、ウルっときてしまいます。

 


少年たちが抱えている不安や悩みも、多かれ少なかれ共感する部分があるかと思います。

 


キャッスルロックの町はどうやら、あまり治安がよろしくないようで、不良ばかりです。

 


クリスの兄もバーンの兄も不良です。

 


ま、主人公たち4人組も不良予備軍ですけど。

 


中でも、不良達のボスであるエースは札付きのワルといった感じです。

 


絶対に友達になりたくはありません。

 


そういえば、私の上の学年にこんなヤツおったなーっと思います。

 


今思えば、懐かしいですね。

 


さて、エースを演じているのはキーファー・サザーランドなのですが、なんとなくドラマ「24」のジャック・バウアーの少年時代はこんな感じだったんだろうなーなんて想像してしまいます。

 


この映画、原作はスティーヴン・キングなのですが、意外な感じもしますね。

 


でも、少年時代の喪失とか、大人になることの恐怖など、キングらしいと言えば、らしいのかもしれません。

 


この映画の見どころはどことは言えませんが、人それぞれノスタルジーを感じたところが見どころだと思います。

 


私からすると見どころ満載という感じがしてます。

 


特にクリスとゴーディが、お互いを励まし合うところが、私と親友をみているようです。

 


私は友人は少ないですが、ほぼほぼ小学生からの付き合いの人たちばかりです。

 


中には、もう何年も連絡を取ってない友人もいますが、いつまでも、何があっても友人だと思っています。

 


友人達がこの映画を観て私を思い出してくれていると嬉しいな。

 


ただ、言えることは

「あの12歳の時のような友達はもうできない。もう二度と…」

ということです。

 


少年時代の忘れられない友達がいる方に、オススメの映画です。