第258回目は「さまよう魂たち」です。
1996年のアメリカ・ニュージーランド合作のファンタジーホラー映画です。
*以降ネタバレ注意です。
お久しぶりです。
この映画は幽霊モノで、ちょっと子供の頃を思い出してしまいました。
突然ですが、皆さんは幽体離脱という体験をしたことがありますか?
私は小さい時に何度かあります。
厳密には幽体離脱をしているか確証はないので、幽体離脱をしている夢を見たことがある、というところです。
その夢の中では、私は空中にふわふわと浮いているのです。
自宅の屋根の上をただ浮いているだけでした。
そんな夢をちょくちょく見ていました。
ただ、それは普通のぼんやりした夢ではなく、かなりリアリティのある夢でした。
だんだん、それが幽体離脱というものではないかと、思うようになってきました。
もしそうならば、幽体となって自由に移動できるのではないかと考えました。
ある日、またもや幽体離脱の夢を見た私は、遠くへ移動しようと思いました。
その日は、いつもと違って屋根の上ではなく寝室の空中を漂っていました。
私の下には、眠っている私の実体が横たわっていました。
そして、驚くことに私の実体のそばに、謎の少年が座っていました。
少年は幽体の私に向かって言いました。
「コレが切れたら戻れなくなるよ」
少年が指差したものは幽体の私と実体の私を繋いでいるヒモのような物でした。
それを聞いた私はゾッとして目が覚めてしまいました。
当然、少年の姿はどこにもありませんでした。
私はうっすらと少年が死神であると思いました。
それ以来、幽体離脱の夢は見ていません。
厳密には中学生の頃に一度だけありますが、それはまたの機会に話しましょう。
とにかく、その手の夢は見なくなってしまいました。
残念なようなホッとしたような感じです。
さて、映画の方は幽霊がわんさか出てきますが、あまり怖くはありません。
どちらかと言うと、コメディタッチです。
でも後半は、結構盛り上がります。
物語はインチキ霊媒師のフランク・バニスターが主人公です。
フランクの住むフェアウォーターの町では謎の突然死が多発していました。
墓地で営業活動をするフランクを誰も相手にはしませんでした。
一方、ブラッドリー家では謎の心霊現象が起こり、娘のパトリシアが大怪我を負ってしまいました。
ブラッドリー家に往診に来た医師のルーシーは、パトリシアの治療のために病院に連れて行こうとしましたが、母親のブラッドリー夫人に阻まれてしまいました。
そして、ついにルーシーの家で心霊現象が起こります。
ルーシーはフランクに除霊の依頼をします。
果たして、フランクは除霊に成功するのでしょうか?
連続する謎の不審死の原因は?
過去にフェアウォーターで起こった事件との関係とは?
是非、観てみてください。
この映画は私的にはかなり面白かったです。
フランクがどのように幽霊と戦っていくかというところが見どころです。
過去の事件との関係を暴いたり、FBIにつけ狙われたりとサスペンス的な展開もあります。
そして後半の怒涛の展開には、私もギョッとしてしまいました。
ちょっと想像の上を行ってました。
あと、幽霊の表現が非常に優秀だったと思います。
最初から最後まで楽しませてくれます。
B級くさい映画ですが、なかなか凝っていて、見逃せない映画になっています。
ホラーっぽいですが、ファンタジー映画に分類されると思います。
ホラーが苦手な人でも、全然余裕で観ることができると思います。
出てくる敵がちょっと怖めなのですが、そこはもう迫力があるので、むしろ見ごたえを感じます。
登場人物や過去の因縁、ストーリーなどが見事に絡み合って、優秀な作品となっています。
是非、観て欲しいです。
主人公のフランクは、ある事件をきっかけに、幽霊が見えるようになってしまいました。
因みに私は幽霊を一度も見たことがありません。
もしも見えたとしたら、もの凄く怖いと思うのですが。
フランクのように、見え続けると慣れてしまうモノなのでしょうか?
実は、私はホラー映画は平気なのですが、幽霊とかの類は苦手なのです。
たまに霊感が強いと言う友人がいたりしますが、
「二度とそんな話するんじゃねぇ!」
と、威嚇しています。
だって、怖いんだもん。
この映画は全然怖くはありませんが、ふと子供の頃に見た死神を思い出してしまいました。
ま、夢の話ですけどね……。
ぶるるっ。
とにかく、映画の幽霊は怖くはありません。
むしろ、人間であるFBIのダマーズ捜査官の方がよっぽど怖かったです。
というわけで、幽霊に興味のある人は、是非観てみてください。
私のお気に入りの映画です。