第98回目は機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙編です。
1982年のアニメ映画です。
*以降ネタバレ注意です。
前作、哀戦士編でみごとに戦士として成長したホワイトベースクルーたちは、再び宇宙へと向かいます。
冒頭のキャメル艦隊との戦いは、ホワイトベース隊がいかに戦場慣れしているかということをマザマザと見せつけてくれます。
このキャメル艦隊を指揮官はドレン大尉で、1作目ではシャアの部下でした。
それがムサイ3隻を指揮下に収めているので、もの凄く出世しています。
出番は少ないですが味があって、好きなキャラです。
さて、ホワイトベースは一路、中立コロニーのサイド6に向かいます。
そこで様々な出会いと別れがあります。
それから、終盤にきて恋愛要素が出てきます。
ミライの許嫁のカムラン・ブルーム。
そして、ミライが想いを寄せるスレッガー・ロウ。
ここは四角関係です。
この出会いが物語の核心につながります。
ララァはシャアの部下であり恋人でもありました。
ガンダムの世界にはニュータイプと呼ばれる人たちが存在します。
宇宙に出たことにより、感覚が研ぎ澄まされ、人と人とが共感しあえるというのです。
時にそれはテレパシーのようなものであり、アムロとララァは戦場で意識を交流させてしまう。
それはニュータイプ同士の共感であり、
人は「解りあえる」という証明でもありました。
本来なら殺し合うことなどなかったのである。
終盤にやっと物語の本質が明らかにされます。
ジオン・ズム・ダイクンという人物がスペースノイドのニュータイプへの革新を説き、地球からの独立を主張した。
しかしダイクンはザビ家に暗殺(諸説あり)され。
ニュータイプは地球に住む者よりも宇宙に住む者の方が優れている。
だから、地球を宇宙に住むものが支配する。
という考えにザビ家によって、すり替えられたのだ。
それが戦争の発端になっている。
本来、ニュータイプとは戦争をしなくていい人たちのことを言うのです。
それを戦争に利用したザビ家は倒さなければならない。
アムロもシャアも打倒ザビ家は同じはずなのに敵味方に分かれて戦っています。
解りあえれば共闘することも可能だったかもしれません。
しかし、物語は最悪の悲劇を迎えます。
果たして、本当に戦うべき真の敵とは誰なのでしょうか?
ニュータイプの革新は訪れるのでしょうか?
是非、見届けてみてください。
現在までガンダムの人気が続いている理由が判るかもしれません。
長くなりそうなので、次回に私の感想と解釈を書いてみようとおもいます。
つづく