カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

ゲティ家の身代金

 

 

第178回目は「ゲティ家の身代金」です。

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2017年のアメリカ・イギリス合作の実話を基にしたクライムサスペンス映画です。

 


フィクションとノンフィクションでは映画の見かたが随分と変わると思います。

 


フィクションの場合は「いかに楽しませるか」という演出と脚本が必須だと思います。

 


逆にノンフィクションの場合は「いかに事実に近づけるか」という演出と脚本になるように思います。

 


更に言えば、フィクションの場合は「いかにリアリティを持たせるか」が勝負であり。

 


ノンフィクションの場合は「いかにフィクションを交えるか」が鍵になっているように思います。

 


100%事実では映画として成立しない場合もあると思うので、ある程度の脚色は必要だと思います。

 


しかし、この映画はまるで事実とは信じられない様な部分が事実なのだそうです。

 


そういう意味では、かなり衝撃的な映画でした。

 


物語は、大富豪のジャン・ポール・ゲティの孫、ポールが誘拐されるところから始まります。

 


犯人からの要求は身代金1700万ドルでした。

 


しかし、ゲティ氏は身代金を払おうとはしませんでした。

 


表向きは、「身代金を払ってしまうと他の孫も誘拐犯に狙われるから」ということでしたが。

 


実はジャン・ポール・ゲティ氏は稀代のドケチだったのです。

 


果たしてポールは無事に救出されるのでしょうか?

 


是非映画を観てみてください。

 


実話ということで、残酷な展開には重みを感じました。

 


犯人も残忍ですが、ゲティ氏は冷酷です。

 


というかドケチです。

 


こんなケチな人間がいるものなのですね。

 


私の前職の社長と同じくらいドケチです。

 


身代金を値切ったり、節税対策に使ったり、あるいは脅しに使ったりと見事なケチっぷりです。

 


孫の命よりも美術品の方が大事な様子です。

 


こんな事件が本当にあったなんて信じられません。

 


良い意味で酷い内容です。

 


絶望感が凄いです。

 


冒頭の方であるキーアイテムが出てきます。

 


映画を観ながら、私はそのキーアイテムが希望をもたらすと思っていましたが、まさかの絶望のどん底に落とされてしまいました。

 


監督の仕掛けた罠にハマってしまいました。

 


見事な演出です。

 


それにしてもイタリアンマフィアというのは恐ろしい連中です。

 


それに対抗するには、ドケチじゃなければならないのでしょうか?

 


私の感覚ではイタリアは犯罪が多いという印象ですが、ますます恐ろしくなってしまいました。

 


誘拐を題材した映画の中では上位に食い込む作品だと思います。

 


実話なので、言って良いのか分かりませんが、私はかなり面白かった様に感じました。

 


フィクションであれば、悪質な作品と言ったかもしれませんが、実話であるなら最高の出来だと思います。

 


「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもので、大富豪やドケチというのは私にとっては浮世離れした世界の様です。

 


私の前職のドケチ社長も、まるでコメディマンガから抜け出してきた様な人でした。

 


ケチってケチって、大損するような可愛げのあるひとでした。

 


ゲティ氏はケチで財産を成したのだから、バカにはできないのかもしれません。

 


しかし、身代金くらいは払ってあげて欲しいものです。

 


というわけで、マフィア対ドケチの戦いの行く末を是非観てみて下さい

 

 

 

さよなら銀河鉄道999

第177回目は「さよなら銀河鉄道999アンドロメダ終着駅ー」です。

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1981年の日本のアニメ映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


銀河鉄道999」の直接の続編です。

 


私は続編というものがあまり好きではありません。

 


綺麗に完結したのに、実は更なる不幸が待ち受けていたとなれば最悪です。

 


もちろん中には、ターミネーター2エイリアン2のような素晴らしい作品もあります。

 


ですが、続編が駄作だった場合は目も当てられません。

 


続編を観るには勇気が必要です。

 


私は続編鑑賞恐怖症なのです。

 


さて、ではこの「さよなら銀河鉄道999」はどうでしょうか。

 


実は私はこの作品を受け入れることが、ずっとできていませんでした。

 


しかし、今回鑑賞したことで、やっと納得することができました。

 


いろいろと考察の余地はあると思いますが、良い作品だと思います。

 


物語は前作の2年後。

 


地球は人間と機械化人間の戦争状態となっていました。

 


星野鉄朗もパルチザンとして機械化人間と戦っていました。

 


そんな鉄朗の元にメッセージが届きました。

 


「鉄朗、999に乗りなさい」

メーテルの声で再生されるメッセージに導かれ、鉄朗は再び銀河鉄道999に乗り込みます。

 


しかし、そこにメーテルはいませんでした。

 


果たしてメーテルは何処に?

 


そして999は何処に向かうのか?

 


是非、観てみてください。

 


公開当時、私は映画館で鑑賞しました。

 


その時は、感動したように思います。

 


それこそ最初から最後まで、面白かったと思います。

 


冒頭の戦闘シーンも緊迫感があって雰囲気が良いし、謎の幽霊列車も存在感がありました。

 


そして今回の鉄朗のライバルである黒騎士ファウストもなかなかの好敵手です。

 


ギュギュッと詰め込んだ内容には圧倒されます。

 


しかし、いつの頃からか、この不幸な未来を否定する様になっていました。

 


ファウストの存在も、サイレンの魔女の存在も許せなくなっていました。

 


なんと言うか、私の心が狭量になっていました。

 


ぶっちゃけて言えば、前作が当たったので、無理矢理続きを作って、一儲けしようという魂胆で作られた様な気がしてなりませんでした。

 


単に私が大人ぶって、知ったかぶっていただけでした。

 


ところが、改めて観たところ、やはり面白かったのです。

 


しかも驚いたことに、私の心は鉄朗ではなく敵のファウストになっていたのです。

 


機械化帝国の滅亡を目指す鉄朗と、人間と機械化人間との共存を目指すファウスト

 


この2人の戦いだったのです。

 


私は機械化賛成派なので、ファウストよりの立場です。

 


最後まで鑑賞すると、結果的に私は鉄朗と意思を共有することになりました。

 


そう、機械化人間とは共存出来ないという結論に至ったのです。

 


前作で残った疑問がこの映画で解決されたのです。

 


この映画で銀河鉄道999は完結したのです。

 


そういう意味では感動しました。

 


見どころも満載ですが、謎も満載の映画です。

 


一番の謎はファウストの存在です。

 


機械帝国の幹部ですが、なぜ彼の妻と息子は極貧生活を送っていたのでしょうか?

 


それとも幹部になったのは最近の話なのでしょうか?

 


それなら分からなくもないかな。

 


それからサイレンの魔女。

 


機械エネルギーを吸収する謎の天体(?)。

 


そんなのあるかな?

 


そもそも機械エネルギーってなんだ?

 


でも、そういうのが松本零士作品の魅力ですね。

 


それから途中で鉄朗とメーテルが、人が死んで行くのをお喋りしながら眺めているシーンがあります。

 


結構長いシーンだったので、かなりの人がお喋りの間に死んでしまったと思われます。

 


なんとも言えないシーンです。

 


もう少し、お喋りを短くすれば多くの人の命を救えたに違いありません。

 


人の命の重さを考える映画なのに、なんてことでしょう。

 


とにかく、前作では機械帝国万歳の私でしたが、今作で私は機械帝国の敵となりました。

 


残念です。

 


さて、今作もハーロックやエメラルダスが出てきます。

 


ハーロックはチョイ役でしたが、問題はエメラルダスです。

 


なんだか余計なことを言ってくれました。

 


でしゃばりです。

 


エメラルダスがいなければ、ハッピーエンドだったのに。

 


私は少しエメラルダスを恨んでしまいました。

 


残念です。

 


それでも彼らに良き未来が待っていることを祈っています。

 


というわけで、私の中では1998年の「銀河鉄道999エターナル・ファンタジーは無かったことにします。

銀河鉄道999

第176回目は「銀河鉄道999」です。

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1979年の日本のアニメ映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私は松本零士の作品が好きです。

 


この「銀河鉄道999」は松本零士の作品世界の原点、もしくは中心点となる作品です。

 


松本零士作品の中では最高傑作です。

 


是非一度は観ておいてほしい作品です。

 


物語はかなり未来の地球から始まります。

 


その時代では裕福な人間は機械の身体を手に入れ、永遠の命を謳歌していました。

 


一方、貧乏人は極貧の生活を強いられています。

 


主人公、星野鉄郎も極貧生活者でしたが、彼には夢があります。

 


宇宙の果てに機械の身体をタダでくれる星があるというのです。

 


そのために鉄朗は銀河鉄道999に乗りたいと思っていました。

 


ところが、999のパス(乗車券)は高額すぎて買えません。

 


そこで鉄朗は機械化人間からパスを強奪します。

 


鉄朗は警察に追われ逃亡しますが、ついに追いつめられて、パスの強奪に失敗してしまいます。

 


しかし、そこを謎の美女メーテルに救われます。

 


メーテルは一緒に999で旅をしてくれるなら、パスをあげてもいいと鉄朗に話を持ちかけます。

 


二つ返事で了解した鉄朗はいよいよ銀河鉄道999に乗り込みました。

 


果たして鉄朗は機械の身体を手に入れられるのでしょうか?

 


メーテルの正体とは?

 


是非、観てみてください。

 


ここからさらにネタバレ注意です。

 


この映画を初めてみた時、私はちょうど鉄朗のようなワンパク少年でした。

 


そのせいか鉄朗には感情移入できましたし、メーテルには憧れを抱いていました。

 


そして何より、キャプテン・ハーロックが登場するので私は子供心にパニックに陥ってしまいました。

 


今となっては999とハーロッククイーンエメラルダス、1000年女王などが同じ世界に生きているということを知っていますが。

 


当時の私はハーロックの登場に理解が追いつきませんでした。

 


まさか原作者が同じなどということを知る由もなかったのです。

 


おそらくハーロックが登場した時、私は鉄朗と同じくらい驚いていたと思います。

 


その時の私はドップリと鉄朗にシンクロしていたのです。

 


さて、改めて観直すと少年時代とは違った感想になっていました。

 


鉄朗は母親を機械伯爵に殺され、その復讐のために機械の身体を求めていました。

 


鉄朗は機械帝国を憎んでいました。

 


もちろん少年時代の私は鉄朗になりきって、打倒機械帝国を願っていました。

 


ところが、今の私は機械の身体を欲しています。

 


どちらかと言えば、鉄朗とは反対側の人間になってしまったのです。

 


機械伯爵は鉄朗の個人的な仇なので、自由に決闘すれば良いでしょう。

 


しかし、機械帝国には罪はないのではないでしょうか。

 


永遠の命を持つものが、限りある命を軽んじる。

 


そんな世界があって良いわけはありませんが、全否定するものでもありません。

 


人間狩りをするのは一部の機械化人間だと思われます。

 


もっとも、機械帝国の中枢は人間を軽視していますが。

 


鉄朗と私の間に乖離が生まれてしまいました。

 


機械化の何が悪いのでしょうか。

 


命を大事にするかどうかは個人的な問題だと思います。

 


果たして鉄朗を応援して良いものでしょうか。

 


それはともかく、キャプテン・ハーロックがカッコいいです。

 


アルカディア号も美しい。

 


鉄朗と機械伯爵の決闘に手を貸さないところもハーロックらしくて良いと思います。

 


ハーロックが機械帝国と戦う理由は解りませんが、ただ鉄朗を助けるためだけというなら、ちょっと感動です。

 


友のためなら、機械帝国と戦うことを厭わないでしょう。

 


ハーロックはそういう男です。

 


他の作品にも登場しますが、この映画のハーロックが1番カッコ良いと思います。

 


とにかく松本零士が好きな人には絶対に観て欲しいし、松本零士を知らない人にも是非観て欲しいです。

 


正直なところ松本零士は漫画家としては完璧ではありません。

 


物語は未完ものが多く、設定もコロコロ変わります。

 


しかし、おそらくこの映画は公式で決定的な作品になっていると思われます。

 


他の松本零士作品を見る前に、1番最初に観てください。

 

第2回カズミック映画賞

あけましておめでとうございます。

 


今年はコロナの影響もあり何処へも行けずでした。

 


その分、映画を沢山鑑賞しました。

 


来年あたりはワクチンなども開発され、コロナが沈静化することを期待しています。

 


全然関係ない話ですが、一つ予言してもいいですか?

 


「今年(もしくは2、3年の間)にアメリカで初の女性大統領が誕生する」

 


なんてことが起こるかもしれません。

 


ただの思いつきですが、現実になったらこの記事を思い出してください。

 


さて、それでは私ことカズマが勝手に選ぶ

 


第2回カズミック映画賞を開催します。

 

 


ノミネート作品は令和2年に私が観た全ての映画、ドラマ、アニメが対象です。

 

 


では、まず

 

 


◆動物賞◆

 

役者 ジェド

役名    ハスキー犬

作品 遊星からの物体X

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(写真は映画ホワイト・ファングのもの)

 

ハスキー犬は公開当時はまだ日本に馴染みがなかったと思います。

キング・コングと迷ったのですが、衝撃的な印象を受けたので、受賞としました。

 


◆怪物賞◆

 


役者 中島春雄(スーツアクター)

役名 ゴジラ

作品 ゴジラシリーズ

 

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やはりキング・オブ・モンスターはゴジラではないでしょうか。

次点はクイーン・エイリアンでしたが、やはりゴジラとしました。

以降ゴジラは殿堂入りとします。

 


◆機械賞◆

 

ロビン・ウィリアムズ

役名 アンドリュー

作品 アンドリューNDR114

 

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ロボットの哀愁を感じさせる名演技でした。今年はロボットが活躍する映画が少なかったですね。

 

 

◆悪役女優賞◆

 

役者 松たか子

役名    森口悠子

作品    告白

 

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正に復讐の鬼。中学生相手に容赦のない制裁。しかし、そこに秘めた正義感を感じます。

 

 


◆悪役男優賞◆

 

役者 デニス・ホッパー

役名    ペイン・ハワード

作品    スピード

 

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狂気とユーモアの混在するサイコパス

執念を感じさせる名演技でした。

 

 


◆子役女優賞◆

 

役者 レイチェル・ハードウッド

役名    ウェンディ・ダーリング

作品    ピーターパン

 

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子供から大人になる直前の少女を見事に演じて受賞となりました。

アリッサ・ミラノドリュー・バリモアリンダ・ブレア、ヘザー・オルークなど強豪揃いでしたが、レイチェルを受賞とさせていただきます。

 


◆子役男優賞◆

 

役者 ハーレイ・ジョエル・オスメント

役名    コール・シアー

作品    シックス・センス

 

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恐怖に慄く表情が秀逸。

正に天才子役。

今回は子役部門は激戦区でした。

 


助演女優賞

 

役者 深津絵里

役名    田宮良子

作品    寄生獣

 

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寄生生物の無感情な演技と、母親の愛情を感じさせる演技を評価して受賞としました。

 


助演男優賞

 

役者 香川照之

役名    大和田暁

作品    半沢直樹

 

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やり過ぎな演技ではあるものの印象深い人物像を表現した功績は大きいと思います。

 


◆主演女優賞◆

 

シガニー・ウィーバー

役名 エレン・リプリー

作品 エイリアン2

 

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強い女性の代表格ではないでしょうか。

エイリアンに立ち向かう姿を評して受賞としました。

 


◆主演男優賞◆

 

役者 ロバート・デ・ニーロ

役名 ベン・ウィトカー

作品 マイ・インターン

 

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今回はヒーロー的な俳優が沢山いましたが、デ・ニーロが1番魅力的に感じました。

相当悩みました。

 


◆音楽賞◆

 

作品 ゴーストバスターズ

 

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本来ならここはグレイテスト・ショーマンが受賞するべきところだと思いますが、何だかんだで記憶に残るのはゴーストバスターズでした。

 


◆主題歌賞◆

LiSA

紅蓮花

作品 鬼滅の刃

 

 

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流行に乗ってしまったようですが、去年聴いた歌の中では1番良かったと思います。

もう少しでゴシカのbehind blue eyesを受賞とするところでしたが、逆転受賞となりました。

 

脚本賞

 


脚本 村井さだゆき

作品 パーフェクト・ブルー

 

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なかなか凝ったストーリー展開と雰囲気で、更に意外な結末へと持っていく、素晴らしい脚本だと感じました。

 

 


◆監督賞◆

 

監督 リドリー・スコット

作品 エイリアン

 

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リアリティとファンタジーの混在する見事な映像美です。ブレードランナーキングダム・オブ・ヘブンも素晴らしかった。

 


◆作品賞◆

 

エイリアン2

 

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なんだか非常に申し訳ないですが、エイリアン2を選ばせていただきました。

映像的には少々劣っている部分もありますが、最も優れた冒険活劇であったと思います。

正直なところ一作目のエイリアンの方がセンスが良いと思うのですがエイリアン2の方が面白いから仕方ないのです。

 


以上でございます。

 


結局のところ、私は娯楽作品が好きだということなんでしょう。

 


実のところグレイテスト・ショーマンは映像美や素晴らしい音楽を備えていたので、充分に作品賞に値する映画でした。

 


しかし、私の心を高揚させたのはエイリアン2の方でした。

 


自分で選んでおいてなんですが、残念です。

 


一つ言える事はどの作品もそれぞれ良いところがあって面白いという事です。

 


という訳で、今年も面白い作品を探していきたいと思います。

 


観たい映画リストも残り600作品ほどとなりました。

 


頑張って鑑賞していきます。

 


本年もよろしくお願いします。

マイ・インターン

第175回目は「マイ・インターン」です。

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2015年のアメリカの映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私の記憶が正しければ、私の若い頃にはインターンなんて言葉はなかったと思います。

 


聞くところによると日本でも2000年以降はインターンが普及しているそうです。

 


詳しいことは分かりませんが、私の感覚でザックリ言うとインターンとは職場体験のことです。

 


大学生が在学中に職場体験するのが、今は主流だそうです。

 


日本では10日ほど、アメリカなどでは6ヶ月など、インターンとして働くことがあるそうです。

 


試用期間とは訳が違うようです。

 


色々、社会問題もあるようですが、若い人にはインターンは馴染みがあるのでしょう。

 


物語はシニア・インターン制で、ファッション通販会社にやってきた70歳のベン・ウィトカーが主人公です。

 


若い女性社長ジュールズ・オースティンはベンを適当に扱っていました。

 


仕事を与えられないベンでしたが、持ち前の観察眼とコミュニケーション能力で、社員に打ち解けていきます。

 


仕事と家庭の両立に行き詰まっていたジュールズも次第にベンに打ち解けていきます。

 


果たしてベンは会社で上手くやって行けるのでしょうか?

 


是非、観てみてください。

 


最近、私も歳をとってきたせいか、老人が活躍する作品に弱くなってきています。

 


とても心の温まる映画です。

 


しかし、厳しい言い方をすれば、少々物足りない作品であると思いました。

 


仮にこの映画が実話であるとするならば、この映画は完璧な面白さだと思います。

 


しかし、フィクションであるなら、何かもう一波乱あった方がエンターテイメントとして盛り上がったのではないでしょうか。

 


という気がします。

 


ただし、映画がつまらないとか、退屈だとかいう訳ではありません。

 


映画自体は抜群に面白いです。

 


むしろ、もっと続きが観たいのに、もう終わってしまうの?

 


という感じです。

 


もっとベンの人生を観ていたくなります。

 


ジュールズの人生はまだまだ波乱に満ちていそうなので、もう少し続きがあっても良い気がしました。

 


しかし、幸せな時に幕を閉じている方が余韻があるのかもしれません。

 


私も老後にはシルバー採用枠で就職して、活躍したいものです。

 


老後の夢の映画です。

 


めちゃくちゃハッピーではないですが、ほんのり幸せな映画です。

 


老後のことを考えだした人には是非観て欲しい映画です。

 


ところで、映画とは関係ありませんが、アメリカではインターンで働く人の50%くらいは無給で働いているそうです。

 


別の映画「幸せのちから」でもそういう描写がありました。

 


中にはインターン制を悪用して、正式採用する気もないのに、ただ働きをさせるだけさせるという企業も多いそうです。

 


恐ろしい話です。

 


時に、私が前職で働いていた時、職場体験でやってきた人がいました。

 


その人は結局、仕事が馴染まず会社を1日で去ることになりました。

 


私は働いた1日分の日当を、受け取るように指示しました。

 


そして、私は社長に怒られてしまいました。

 


社長が言うには、職場体験はタダで働くのがアタリマエだそうです。

 


そんな考えがあるなんて夢にも思いませんでした。

 


社長が言うには、日当を出すと言っても辞退するのが常識だそうです。

 


皆さんも気をつけてください。

 


この映画は、そういうブラック要素はないので、安心して観てください。

 

 

 

ゴーストバスターズ

 

 

第174回目はゴーストバスターズです。

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1984年のアメリカのSFコメディ映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


コレコレ!

 


これこそ私が求めている映画です。

 


久しぶりに観ましたが、やはり面白かったです。

 


映画には様々なジャンルがあってそれぞれ楽しみ方が違うと思います。

 


娯楽映画としては最高の出来だと思います。

 


この映画を私は公開当時映画館で観ましたが、その当時の興奮が蘇りました。

 


現代の作品と比べると映像的には目劣りするかもしれませんが、最近の作品にはない魅力を感じます。

 


私の思い出補正が掛かっているのかもしれません。

 


それでも、一度は観ておいて欲しい作品です。

 


物語はニューヨークのコロンビア大学で、超常現象、超心理学を研究しているピーター・ベンクマン博士、レイモンド・スタンツ博士、イーゴン・スペンクラー博士が主人公です。

 


いわゆる幽霊を研究している3人ですが、大学側からインチキ扱いをされて、研究室を閉鎖、大学を追放されてしまいました。

 


そこで3人は幽霊退治会社「ゴーストバスターズ」を結成します。

 


最初は仕事なんてあるはずもありませんでした。

 


ところが、ある日を境に次々と仕事が舞い込み、ゴーストバスターズは大繁盛となります。

 


ニューヨークはゴーストで溢れかえっていたのです。

 


果たしてゴーストが現れる原因は?

 


ゴーストバスターズの運命は?

 


是非映画を観てください。

 


この映画は105分しかなくて短いですが、あと15分増やして、もう一事件増やしてもよかった様に思います。

 


構成としては、ツカミの事件、最初の仕事、ラスボスとの戦い、という風に最低限の構成となっています。

 


それ故にスピーディーで退屈させないようになっているのかもしれません。

 


しかし、個人的にはもう少しゴーストバスターズの活躍が見たかったような気がします。

 


ゴーストが出て来ますが、まるで怖くはありません。

 


楽しい映画です。

 


しかもジョークもオシャレに感じます。

 


コメディでありながらシリアスな部分もあり、そのバランスは抜群だと思います。

 


ゴーストで、門の神と鍵の神というのが出てきます。

 


英語では、ゲートキーパーとキーマスターと言っています。

 


なんかカッコ良くないですか?

 


子供心にゴーストの設定に魅了されてしまいました。

 


そして、ラスボスの姿にドギモを抜かれたのを思い出します。

 


少し童心に帰って鑑賞してみて欲しいです。

 


そして、お子様がいる方は、幽霊に興味を持ち始めた時を狙ってこの映画を見せてみましょう。

 


幽霊が怖くなくなるかもしれません。

 


間違っても「シックス・センス」は観せないようにしましょう。

 


そんなこんなで、非常に懐かしい映画でした。

 


ところで、以前勤めていた職場では始業前nラジオ体操をしていました。

 


その日は気分が良く、私は両手を広げ、クルクルと回ってみました。

 


「なんで回ってるんですか?」

同僚が聞いてきました。

 


「映画ゴーストバスターズの真似です」

と私は答えました。

 


「そんなシーンありましたっけ?」

同僚の記憶にはなかったようです。

 


実はこのシーンは私が全ての映画の中で最も好きなシーンの一つなのです。

 


もし「ゴーストバスターズ」を見る機会があれば、探してみてください。

 

 

 

ミュウと夏への扉

寒くなってまいりましたね。

 


今年も残すところあと僅かとなりました。

 


皆さん、元気に過ごしておられますでしょうか?

 


今年は例年よりも暖かいと思っていましたが急に寒くなって来ましたね。

 


さてさて、私の感覚では冬になるとネコはコタツで丸くなり、ファンヒーターの前を占領するものだと思っていました。

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我が家にはコタツはありませんが、ファンヒーターがあります。

 


しかし、我が家の愛猫ミュウはファンヒーターをつけても、全然見向きもしません。

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普通はというか、私の想像ではネコはファンヒーターに近づきすぎて、火傷してしまうかもしれないと思っていました。

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ところが、全く心配の必要はありませんでした。

 


全然、寒さなど気にしていない様子です。

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夜には寝室以外は極寒の状況です。

 


それでもミュウは

「ドアを開けてニャ」

と寝室のドアを前足で叩いて催促します。

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寝室の外に出て、なかなか帰ってきません。

 


ミュウは寒さなんかヘッチャラなのでしょうか?

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風邪をひかないか、チョット心配です。

 


しばらくすると戻って来ますが、身体は冷え込み、肉球は驚くほど冷たくなっています。

 


「外はまだ冬だったニャ!」

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ひょっとしたらミュウは夏を探しに行っているのかもしれません。

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寝室でファンヒーターをつけて、あたたまってくると、ミュウの中では他の部屋も暖かくなっているに違いないと思っているのではないでしょうか?

 


そして今日もミュウは夏への扉を開けてくれとせがみます。

 


「やっぱり外は冬だったニャ!」

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寝室だけが暖かいことはミュウにとっては不思議なことかもしれません。

 


それにしても、ミュウが寒さに強いのは驚きです。

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私の方がファンヒーターの前で丸くなっている状態です。

 


やっぱり若さなのでしょうか。

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ミュウが元気なのは嬉しいことです。

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雪が降って来てもミュウなら庭を駆け回りそうです。

 


毎日、ミュウは楽しそうに夏を探して走り回っています。

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「メリークリスマス!ニャ」

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