カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

シックス・センス

 

 

第173回目は「シックス・センス」です。

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1999年のアメリカのホラー映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


*激しくネタバレ注意です。

 


私は霊感はまるでないのですが、幽霊は怖いです。

 


なので、1人でいるのがとても怖いです。

 


時々、1人でいると何もないのに恐怖でブルブルと震えてしまいます。

 


水木しげるによるとそれは「妖怪ぶるぶる」の仕業だそうですが。

 


そう聞くと、やっぱり怖いです。

 

 

 

ぶるぶる……。

 

 

 

さて、物語は幽霊が見える少年コールと、彼を救おうとする小児精神科医のマルコムの交流が描かれています。

 


マルコムは多くの子供を救って表彰されるほどの名医でした。

 


ところが一年前、マルコムの自宅に患者のビンセントが侵入してきます。

 


ビンセントはマルコムが信じてくれなかったと言って自殺してしまいます。

 


そのことを後悔しているマルコムは同じ症状を患っているコールを、今度こそ救おうとやって来ました。

 


一方、コールは幽霊が見える事を誰にも信じてもらえず、バケモノ扱いされていました。

 


コールはマルコムにも分かってもらえないと思っていました。

 


そして、マルコムもコールの話を信じられませんでした。

 


しかし、マルコムが歩み寄ろうとする姿を見て、コールも信頼を寄せていきます。

 


果たしてマルコムはコールを救うことができるのでしょうか?

 


是非、観てください。

 


この映画はオススメです。

 


ほかにはない独特の雰囲気を持っています。

 


ホラーが苦手な人にも観て欲しいです。

 


幽霊が出てきますが、そんなに怖くない映画です。

 


むしろホラーを克服する映画だと言っても良いと思います。

 


私もホラー映画は得意な方ではありません。

 


ゾンビやモンスター系は全然平気ですが、幽霊系は結構怖いです。

 


夜中にトイレに行けなくなってしまいます。

 


ですが、この映画はほとんど怖くありません。

 


女の子の幽霊は、かなりインパクトがありましたが、大丈夫でした。

 


幽霊が見えるという事を病気であるととらえ、克服しようとする映画なんて他にはないのではないでしょうか。

 


コールを演じているハーレイ・ジョエル・オスメントの演技は秀逸で、本当に恐怖を感じます。

 


この映画では幽霊が怖いのではなく、幽霊を怖がってる人を通して客観的に恐怖を感じる映画なのです。

 


コールが幽霊と向き合い、幽霊の悩み相談を受ける事で、恐怖を克服して行くという面白い設定です。

 


普通の映画では幽霊が半透明が多い気がしますが、この映画はバッチリ見える系です。

 


生きている人と見分けがつかないほどです。

 


あんなのがウヨウヨ見えているかと思うと、私も流石に精神的に参ってしまうと思います。

 


例えば、駅のホームに10人くらいいたら、そのうちの何人かは幽霊かもしれないという状態です。

 


いつも横断歩道で小学生を誘導しているおじいさんが、実は幽霊で私にだけ見えていたらどうしよう。

 


怖いですね。

 


先日テレビのクイズ番組で、幽霊を見たことがある人がアンケートで15%ほどいると言っていました。

 


どんなふうに見えているんでしょうか?

 


確かめる術はありませんが、本当に見えたら怖いですよね。

 


現実では精神科医が治してくれるなんて、無さそうですし。

 


何よりも周りの人に信じてもらえないというのが辛いでしょう。

 


そういう人にも、この映画を観てみて欲しいです。

 


幽霊が見える人を救済するという映画なのです。

 


まだ観たことのない人には、この映画は一回は観ておく事をオススメしておきます。

 


怖くないですよ。

 


ぶるぶる……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャデラック・レコード

 

 

第172回目は「キャデラック・レコード」です。

 

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2008年のアメリカの実話を基にした映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私は音楽が好きです。

 


好きなジャンルは、ロック、ハードロック、ヘヴィメタルです。

 


何を持ってロックとカテゴライズするのかは人それぞれだと思います。

 


音楽のカテゴリーなんていい加減なものです。

 


そんな中で、ふと最初のロックって何だろうと考えたことはありませんか?

 


ロックの母体となっているブルースとロックの違いなんて私には正直なところ、良くわかりません。

 


曖昧なものだと思います。

 


それでもロックがどこから来て、どこへ行くのか興味は尽きません。

 


そこで、この映画「キャデラック・レコード」です。

 


私はこの映画をロックの歴史の1ページ目に認定します。

 


もちろん個人的感想でですが、私の中で踏ん切りが着いた作品です。

 


物語は1940年代まで遡ります。

 


主人公レナード・チェスは恋人のレベッタとの結婚を目標にシカゴでクラブ経営を始める。

 


一方、農家のマディ・ウォーターズはミュージシャンを目指して、シカゴにやって来た。

 


マディとレナードはクラブで出会い、その後、黒人音楽専門レーベルの「チェス・レコード」を立ち上げる。

 


ハープ奏者のリトル・ウォルター、ハウリン

・ウルフ、チャック・ベリー、エタ・ジェイムズなのどミュージシャンが集まってくる。

 


癖の強いミュージシャンたちをレナードは育てて行く。

 


音楽、とりわけロックが好きな人は是非観てみて下さい。

 


この映画は音楽史だけでなく、アメリカの歴史の一幕としても一見の価値があると思います。

 


1番大きな要素はやはり黒人差別でしょう。

 


有名なミュージシャンになっても差別は付きまとう様です。

 


レストランに入れなかったりとかは、当たり前のようにあったようです。

 


レナードは成功の証として、ミュージシャンたちに車のキャデラックをプレゼントします。

 


成功の象徴がキャデラックに乗ることというのは微笑ましいですが、当時の白人にとっては妬みの対象だったのかもしれません。

 


ミュージシャンたちの素行も良くなかった様に思います。

 


酒や銃、あるいは女性問題とロックにありがちな問題だらけです。

 


本当にロックをやっているヤツのロクなのはいません。

 


と言うか、貧乏人が急に金持ちになるとロクなことにならないという感じでしょうか。

 


その辺りもロックの見どころと言えなくもないですが、悲壮感が漂っています。

 


売れている間は調子に乗って、売れなくなると虚しいというのは今も同じでしょうか。

 


レーベルの経営というのは難しいようです。

 


売れないミュージシャンを売れているミュージシャンが食わせている状況というのは、昔から変わらないようです。

 


そういう経営の裏側ものぞけて、面白い作品だと思います。

 


特に時代的に人種差別がレナードを追い詰めるというところは、なかなか辛辣な時代だと言わざるを得ません。

 


しかし、黒人の音楽が評価されているということは、音楽には差別がないのかもしれません。

 


そこは不思議なところでもあります。

 


音楽は聴くくせに差別は止めない。

 


どうなっているんでしょうか?

 


そもそも差別する人たちは黒人の音楽も聴かないのでしょうか?

 


一部、白人が黒人の音楽を盗んだという考えもあるかもしれません。

 


しかし、音楽は誰のものでもないと私は思います。

 


盗作はダメだと思いますが。

 


その辺りも映画を観て欲しいです。

 


さて、実在の人物が登場する映画ですが、正直なところ私はチャック・ベリーしか知りませんでした。

 


マディ・ウォーターは名前を聞いたことがあったような気がします。

 


映画の中で演奏された曲は知っていました。

 


この映画は私より上の世代の方が、より面白く感じるのではないでしょうか。

 


というわけで、私の中では最初のロックはマディ・ウォーターで決定です。

 


今、私は観たい映画を制覇しようとしていますが。

 


それが終わったら、次は古いロックを聴いて行くのも悪くないかもしれません。

 


もう少し先の話になりそうですが、楽しみに取っておきます。

 

 

 

アイアンマン

 

 

第171回目は「アイアンマン」です。

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2008年のアメリカのヒーロー映画です。


*以降ネタバレ注意です。


正直なところ、アメリカのヒーローと言えば、スーパーマンスパイダーマンバットマンくらいしか知りませんでした。

 


アイアンマンについては、ほぼ知らなかったと思います。

 


今ではアメコミの知識も増えてきたのでアイアンマンがアメコミヒーローのリーダー的存在ということも分かって来ました。

 


と、思っていたら、わっさわっさとアメコミヒーローが次々と映画化され、なんと一つの世界で活躍してるというのです。

 


いわゆるアベンジャーシリーズです。

 


こういう統一世界の作品が私は結構好きです。

 


日本で言えば、銀河鉄道999にキャプテンハーロックが登場する様な感じです。

 


手塚治虫の「マリン・エクスプレス」の方が近いかもしれませんね。

 


そのアベンジャーシリーズの第1作目が「アイアンマン」です。

 


物語は軍需産業スターク・インダストリーズの社長トニー・スタークが主人公です。

 


トニーは自ら設計した新型ミサイル「ジェリコ」のお披露目のためにアフガニスタンきていました。

 


ところが、トニーは移動中にテロリストの襲撃を受け、拉致されてしまいます。

 


襲撃で負傷したトニーはインセン博士に命を救われます。

 


トニーの心臓付近にミサイルの破片が突き刺さり、電磁石で心臓に到達するのを防いでいました。

 


テロリストの捕虜になった、トニーとインセンは新型ミサイル「ジェリコ」の製作を強要されます。

 


しかし、トニーとインセンはこっそりとパワードスーツを作ります。

 


果たしてトニーはテロリストの元から脱出できるでしょうか?

 


是非観てみてください。

 


この映画は私は結構面白いと思いました。

 


主人公が大富豪で、私財を投げうってヒーローになるというところはバットマンと被っている感じがします。

 


しかし、バットマンもアイアンマンもそれぞれに面白いと思います。

 


どちらかと言うとアイアンマンの方が幸せそうです。

 


トニーはテロリストに捕まっている間に、テロリストが使用している武器が自社製品だということを知ります。

 


知らず知らずのうちに、テロリストに加担してしまっていたのです。

 


そのことがヒーローとなる原動力となったのです。

 


なかなか良い設定だと思います。

 


軍需産業の人は、その辺りはどう考えているんでしょうか、

 


ひと昔前の湾岸戦争ではイラクの戦闘機がフランス製だったので問題になった記憶があります。

 


自分の作った武器が自分の国を攻撃する状況は普通にあり得るでしょう。

 


犯罪に使われる場合もあり、製造者の身内が被害に遭う事もありそうです。

 


武器管理に失敗したアメリカにとって「アイアンマン」は強いメッセージを持っているのではないでしょうか。

 


武器商人のヒーローってなんか深い感じがします。

 


そのほかにも見どころは結構あります。

 


先ず、アイアンマンが普通にカッコ良い。

 


無骨ながらも洗練されたデザインだと思います。

 


大昔のアイアンマンを観たらビックリするところです。

 


製造工程から、装着シーンまでカッコイイ。

 


次は未知の動力源のアークリアクターの存在です。

 


トニーの胸に埋め込まれているのですが、その穴が深い。

 


一体内臓はどうなっているのでしょうか。

 


不思議です。

 


なんにせよ、このアークリアクターがアイアンマンのエネルギー源であり、トニーの生命維持装置になっているのです。

 


この設定も面白いと思います。

 


ちょっとオシャレなインテリアになるところも良いです。

 


あとはなんと言ってもトニー・スタークが魅力的なのです。

 


まあ、女癖も悪いし性格も良いとは言えませんが、ちょいワル親父感が良いと思います。

 


秘書のペッパー・ポッツも割と好きだし、ジャービスもなかなかいい感じ。

 


褒めるところばっかりですね。

 


強いて言うなら、テロリストに誘拐されたトニーですが、チョット疑問が残ります。

 


トニーにジェリコを作らせる必要があるでしょうか?

 


身代金がわりにジェリコを要求しても良いし、何なら裏ルートで購入することもできたはず。

 


本来ならばトニーを直ぐに抹殺するべきだった様な気がします。

 


テロリストのやろうとしていることが、意味ない気がします。

 


それを言ってしまうと話になりませんが……。

 


よくよく考えるとラスボスもショボかった様な……。

 


そうなってくると、褒めているところは見た目ばっかりという気がしてきました。

 


ですが、基本的には面白いです。

 


ヒーローがカッコ良い、それだけで充分だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GODZILLA

 

 

第170回目「GODZILLA」です。

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1998年のアメリカの怪獣映画です。

 


公開当時、日本が誇る怪獣ゴジラがハリウッドで映画化されるということで、それはもう大騒ぎだった様に記憶しています。

 


ゴジラの姿も極秘になっていて、予告では足先だけが映っているという状態でした。

 


ゴジラファンはさぞかし期待に胸を膨らませていたことだと思う。

 


もちろん私もその1人でした。

 


私は観賞後、ゴジラファンの友人に感想を伝えました。

 


私はハリウッド版ゴジラに大満足していました。

 


しかし友人の言葉は

「あんなもんゴジラじゃねえ!」

でした。

 


確かに出てくる怪獣は明らかにゴジラではないのですが、ゴジラのコンセプトはしっかりと表現できていると感じました。

 


どうやら世間では、どうやら賛否両論の様です。

 


いや、もしかしたら否定派の方が多いのかもしれません。

 


非常に残念ですが、私はこの映画が好きだと言う人に会ったことがありません。

 


しかし、あえて言おう。

 


この映画は怪獣映画としては最高のデキであると。

 


私の中ではゴジラ映画の中でもBest5に入る作品だと思います。

 


そんな「GODZILLA 」を是非一度観ていただきたい。

 


物語はフランスの核実験の映像から始まります。

 


核実験場近辺には多くの生物が生息していました。

 


その後、日本の漁船が沈没し、生存者が「ゴジラ」と言い残します。

 


一方、チェルノブイリ放射線による生物への影響を研究しているニック・タトプロスのもとに米軍がやってきます。

 


米軍はニックをパナマへ連れて来ました。

 


そこには放射線で巨大化したと観られる爬虫類の足跡がありました。

 


程なくして、アメリカ、ニューヨークに巨大生物が上陸します。

 


混乱に陥るニューヨークを救うためにニックは米軍に協力します。

 


果たして巨大生物の正体とは?

 


ニューヨークの運命は?

 


是非一度観てみてください。

 


ゴジラ映画としては残念かもしれませんが、怪獣映画としては最高です。

 


ゴジラファンの人は少しハードルを下げて観てください。

 


確かにこの映画に登場するゴジラは、ただの巨大なイグアナです。

 


しかも弱い。

 


ある意味リアリティのあるゴジラです。

 


ビルを破壊せずに、ちゃんと道路を歩きますし。

 


この映画は放射線で巨大化した生物の総称をゴジラと言っているだけだと解釈してください。

 


昔の大人がプレステのこともファミコンと呼んでいた様なものです。

 


ゴジラという呼称も漁師が、うわごとで言っただけなのです。

 


私も巨大なイグアナに海で襲われたら、ゴジラに襲われたと言ってしまうかもしれません。

 


この映画は「GODZILLAっぽい!」なのです。

 


そのくらいの気持ちで、観て下さい。

 


面白いはずです。

 


多分。

 


とにかく巨大生物としては最高です。

 


エサを食べたり、ミサイルを避けたり。

 


生物らしさが良く表現されています。

 


この巨大生物と生物学者のニックの対決が見どころなのです。

 


ドラマパートもなかなか面白いです。

 


トクダネが欲しいニュースキャスター見習いや、謎のフランス軍人などが登場し、展開が凝っています。

 


私がこの映画で唯一気になる点は、アメリカの潜水艦が弱いところです。

 


最新の潜水艦で自分の魚雷で、自爆するなんてあり得ないと思います。

 


もう少し魚雷がコントロールできるはずだと思います。

 


多分ですけど。

 


気になったのは些細なことで、そこくらいでした。

 


あとは全部、面白いと思います。

 


ゴジラファンにも、ゴジラが好きじゃない人にも是非、観て欲しいです。

 


先入観で観ないのはもったいないと思います。

 

 

 

告白

 

 

第169回目は「告白」です。

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2010年の日本のサスペンス映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私にはドラマなどで、どうしても嫌いというか、納得のいかないシーンがあります。

 


例えば、刑事ドラマで3件の連続殺人事件が起こったとします。

 


犯人は殺された恋人の復讐をしようとしています。

 


法の目をかいくぐった恋人の仇を自分の手で裁こうというのです。

 


そして犯人は、最後の復讐相手を追い詰めます。

 


犯人は銃を復讐相手に向けていますが、なかなか撃ちません。

 


刑事ドラマで、よくあるシチュエーションです。

 

 

 

「今撃てよ!すぐ撃てよ!早く撃てよ!」

テレビの前で私は声援を送ってしまいます。

 


そこにギリギリ刑事がやってきます。

 


刑事

「やめろ!そんなことをしても、恋人は喜ばないぞ!」

 


「騙されるなー!撃ってしまえー!」

家族はドン引き。

 


しかし、犯人は銃を降ろしてしまいます。

 


刑事はしたり顔で犯人を逮捕します。

 


ドラマはここで一件落着となります。

 


犯人は逮捕されてめでたしめでたし。

 


しかしその後、犯人はどうなるでしょうか?

 


犯人はすでに3件の計画殺人を犯しています。

 


おそらく死刑、情状酌量しても無期懲役でしょう。

 


一方、復讐相手は証拠がないので立件できそうにありません。

 


つまり、正義が法によって裁かれ、悪が生き残る結末です。

 


例えばですが、そんなドラマ観たことありませんか?

 


仇が必ず法で裁かれるとは限りません。

 


私は復讐を成し遂げるべきだと思います。

 


それから罪を償えば良いと思います。

 


本来ならば法に則った復讐を考えるべきですけど、法で裁けないのならやむを得ません。

 


ヤってしまいましょう。

 


と、言いたいところですが、復讐は出来ないでしょう。

 


それが現実です。

 


だから、せめてドラマの中では復讐は成し遂げられるべきだと思います。

 


ところで、金田一耕助は優秀な探偵だと思います。

 


いつも、ほぼ復讐が完結してから、事件の真相をあばくので。

 


ひょっとしたらワザとかもしれないです。

 


横溝正史も復讐は完遂されるべきだと思っているかもしれません。

 


さて、映画「告白」ですが、壮絶な復讐の物語でした。

 


とある中学の終業式の日、担任教師の森口悠子はクラスの生徒にある告白を始める。

 


悠子はシングルマザーでしたが、娘を亡くしてしまいました。

 


警察は事故と判断しましたが、悠子は犯人を突き止めました。

 


それは悠子のクラスの生徒でした。

 


悠子は警察に訴えることはしませんでした。

 


何故なら、犯人は14歳で少年法に守られ裁かれないからです。

 


ところで、何故悠子は結婚しなかったのか。

 


悠子の婚約者はHIVに感染していたために結婚を断念したそうです。

 


悠子は婚約者の血液を犯人の牛乳(紙パック)に混ぜておいたと告白します。

 


クラスはパニックにおちいりました。

 


悠子の復讐のが始まりました。

 


果たして犯人の生徒の運命は?

 


悠子の復讐の行方は?

 


是非、観てみてください。

 


この映画は今年観た映画の中では1番重たい内容だった様に思います。

 


少年による殺人、少年法の在り方、復讐の是非など考えさせられる点が凝縮されています。

 


個人的に私は少年法は不要だと考えています。

 


ついでに言えば39条も不要ですが。

 


考えさせられる映画です。

 


世の中には法でで裁けない、もしくは裁かれない事件が多々存在しています。

 


イジメやパワハラなどもその部類でしょう。

 


そんな世の中に疑問を抱いている人には是非観て欲しいです。

 


私は犯人の少年には全く同情しませんでした。

 


しかし、復讐でここまでやられるとは、想像もできませんでした。

 


それで行けば私の考えなど、序の口の可愛いものでした。

 


非常に恐ろしい映画だった様に感じました。

 


これで、ちょっとは犯人の中学生も反省するでしょうか?

 


私はそうはならないと思います。

 


いっそ中学生の方に、是非観ていただきたいです。

 


この映画で、命の重さと責任の重さを感じとって欲しいです。

 


命の大切さを知ることで、真っ当な人生を歩むことができるでしょう。

 


なんてね。

 

 

 

寄生獣

 

 

第168回目は「寄生獣」です。

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2014年の日本のアクションホラー映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


人間に寄生し頭部を乗っ取ってしまう寄生生物「パラサイト」と人類の戦いを描いた作品。

 


私はこの作品が結構好きです。

 


ホラーと言ってもあまり怖くはありません。

 


グロいと感じる描写の方が多いと思います。

 


話の展開が割と大雑把ですが、是非最後まで観て欲しいです。

 


物語は海中から現れた謎の卵が孵化するところから始まります。

 


卵からかえった幼虫はある人間の耳から頭部に侵入しました。

 


また別の家で、主人公の泉新一は幼虫の頭部への侵入をなんとか阻止しました。

 


幼虫は新一の右の手から体内に侵入しましたが、途中で動かなくなりました。

 


翌朝、頭部を乗っ取られた男性は、頭が変形し、妻を食べてしまいました。

 


一方の新一は右手が変形し、喋る様になりました。

 


右手は「ミギー」と名乗り新一と共存を提案してきます。

 


脳を奪った寄生生物は人間を食べる共食い専門の生物に変わってしまいました。

 


その事実を知るものは新一と新一の右手だけです。

 


果たして新一とミギーの運命は。

 


寄生獣とは何者なのか?

 


是非、観てみてください。

 


パラサイトは人間を食べるので、最初はゾンビもののようですが、どちらかと言うとヴァンパイアものに近いです。

 


知能が高く文字や言葉を学習して、人間に擬態します。

 


見分けがつかないパラサイトを新一とミギーだけが探知することができます。

 


なかなか面白い設定の連続です。

 


パラサイトに寄生された人間の頭部は変幻自在で別人の顔になったり触手の様に伸縮したりします。

 


人間の顔がバッカルコーン!と割れて、人間を食べるシーンは衝撃的でした。

 


残酷なシーンは多いですが、テーマは命や母親というものになっています。

 


ただ単に、新一とパラサイトの戦いだけではなく、人類全体の命を考える作品になっていると思います。

 


チョット大袈裟かもしれません。

 


一方、パラサイト側に最も高い知性を持つ田宮良子が現れます。

 


田宮良子はパラサイトでありながら生前の田宮良子の職業を引き継いで、教師となっています。

 


田宮良子はパラサイトとは何者なのか追究していきます。

 


共喰い専門のパラサイトの未来について、考えています。

 


この田宮良子も珍しいキャラクターで、私は結構好きになりました。

 


パラサイトは基本無表情なのですが、そこがまた面白い。

 


そして、そこから感動が生まれるなんて想像外でした。

 


私は意外にも、この映画で感動してしまったのです。

 


多少、不自然な展開や、説明不足の感じはありましたが、大きなテーマは受け取ったような気がします。

 


この映画は「寄生獣」「寄生獣 完結編」の二部作になっています。

 


前半でつまらなかった人も完結編まで観て下さい。

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面白いシーンは完結編に詰まっています。

 


前半は言わば、導入部分にすぎません。

 


勝負は後半です。

 


寄生生物と人間、どちらが強いのか見極めてください。

 


ふと思い出しましたが、私が子供の頃に「エイリアン1/2」という漫画がありました。

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それはミギーにちょっと似ていました。

 

orange -オレンジ-

 

 

第167回目は「orange」です。

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2015年の日本の恋愛映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私はあまり恋愛ものには興味がわかないのですが、この映画はほんの少しだけSF要素があるので、他の作品とは一味違う作品になっていると思います。

 


舞台は長野県松本市

 


主人公、高宮菜穂は高校2年生になった始業式の日、差出人の名前が自分の名前になっている手紙を受け取った。

 


10年後の自分から届いた手紙だった。

 


菜穂は最初、誰かのイタズラかと手紙を信じなかった。

 


しかし、手紙に書かれた通り、成瀬翔が転校生としてやってきた。

 


それからも手紙に書かれたことが予言通りに的中し、菜穂は手紙を信じる様になる。

 


10年後の菜穂は、人生に後悔しており、16歳の菜穂に手紙を送って来た。

 


菜穂に後悔を回避させ、未来を変えるために。

 


果たして菜穂は未来を変えることができるのでしょうか?

 


是非、観てみてください。

 


この映画は、柄にもなく感動してしまいました。

 


未来のことが分かっていても、そうそう未来は変えられない様です。

 


139分と少し長めの映画ですが、体感では非常に長く感じました。

 


退屈というわけではないのですが、始業式から、文化祭や体育祭など高校生活一年分を追体験する様な感覚です。

 


学生って沢山やることが、あるんだなーって感じです。

 


恋愛映画って、大体の作品がじれったい内容だと私は思います。

 


大体の主人公がオクテで、なかなか進展しないのが王道パターンですよね。

 


この映画は未来のことが先に分かっているので、じれったさ倍増です。

 


菜穂もオクテ中のオクテでした。

 


翔もオクテで、なんかチャラい感じもするし、恋愛ものとしては少しモヤモヤする場面もありました。

 


もう1人の主人公、須和弘人との三角関係もあり結構、重たく感じました。

 


悪い意味ではなく、考えさせられるストーリーなのです。

 


須和がなかなか良いやつなので、その分だけ余計に辛い気がします。

 


簡単に未来を変えてはいけない気がします。

 


誰かの幸せが叶うと、誰かの幸せがが奪われてしまうのです。

 


私が須和なら、いっそ翔を……。

 


そうならないところが須和の良いところです。

 


奪われた人には別の幸せが待っていることを祈っています。

 


さて、菜穂の後悔とは、翔の持つ後悔を解消してあげることが出来なかったことなんですが。

 


人の後悔とはそうそう拭い去ることはできないのでしょう。

 


それほど翔の後悔とは辛く苦しいものでした。

 


恋愛ものかと思えば、意外とヘヴィな内容でした。

 


学生時代とかに後悔を残している人は感動するかもしれません。

 


タイトルにかけているのでしょうが、画面上が割とオレンジ色の場面が多いです。

 


そこがまたノスタルジックな感傷を呼び起こしている様な気がします。

 


なかなか良い作品だと感じました。

 


私にも、あーしてたら、こーしてればと思うことは沢山あります。

 


私が過去に手紙を送るならば、ダンボール一杯で送らなければならないでしょう。

 


それでも怠惰で自己中な私は、同じことを繰り返してしまうんじゃないでしょうか。

 


その反面、今の自分も嫌いではないので、そのままでもいいかなと思います。

 


逆に、今の自分から手紙が来たらどうでしょうか。

 


私は未来から手紙が来ないことを祈っています。

 


未来から手紙が来るということは重大な後悔があるということでしょう。

 


私は未来の自分を後悔させない様に頑張って生きてみたいと思います。

 


だから私は

「未来の私よ、黙って見てな!」

と言っておこうと思います。

 


自分の未来は自分で決めたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっ、ロト7のあたり番号だけ送って下さい。