カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

寄生獣

 

 

第168回目は「寄生獣」です。

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2014年の日本のアクションホラー映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


人間に寄生し頭部を乗っ取ってしまう寄生生物「パラサイト」と人類の戦いを描いた作品。

 


私はこの作品が結構好きです。

 


ホラーと言ってもあまり怖くはありません。

 


グロいと感じる描写の方が多いと思います。

 


話の展開が割と大雑把ですが、是非最後まで観て欲しいです。

 


物語は海中から現れた謎の卵が孵化するところから始まります。

 


卵からかえった幼虫はある人間の耳から頭部に侵入しました。

 


また別の家で、主人公の泉新一は幼虫の頭部への侵入をなんとか阻止しました。

 


幼虫は新一の右の手から体内に侵入しましたが、途中で動かなくなりました。

 


翌朝、頭部を乗っ取られた男性は、頭が変形し、妻を食べてしまいました。

 


一方の新一は右手が変形し、喋る様になりました。

 


右手は「ミギー」と名乗り新一と共存を提案してきます。

 


脳を奪った寄生生物は人間を食べる共食い専門の生物に変わってしまいました。

 


その事実を知るものは新一と新一の右手だけです。

 


果たして新一とミギーの運命は。

 


寄生獣とは何者なのか?

 


是非、観てみてください。

 


パラサイトは人間を食べるので、最初はゾンビもののようですが、どちらかと言うとヴァンパイアものに近いです。

 


知能が高く文字や言葉を学習して、人間に擬態します。

 


見分けがつかないパラサイトを新一とミギーだけが探知することができます。

 


なかなか面白い設定の連続です。

 


パラサイトに寄生された人間の頭部は変幻自在で別人の顔になったり触手の様に伸縮したりします。

 


人間の顔がバッカルコーン!と割れて、人間を食べるシーンは衝撃的でした。

 


残酷なシーンは多いですが、テーマは命や母親というものになっています。

 


ただ単に、新一とパラサイトの戦いだけではなく、人類全体の命を考える作品になっていると思います。

 


チョット大袈裟かもしれません。

 


一方、パラサイト側に最も高い知性を持つ田宮良子が現れます。

 


田宮良子はパラサイトでありながら生前の田宮良子の職業を引き継いで、教師となっています。

 


田宮良子はパラサイトとは何者なのか追究していきます。

 


共喰い専門のパラサイトの未来について、考えています。

 


この田宮良子も珍しいキャラクターで、私は結構好きになりました。

 


パラサイトは基本無表情なのですが、そこがまた面白い。

 


そして、そこから感動が生まれるなんて想像外でした。

 


私は意外にも、この映画で感動してしまったのです。

 


多少、不自然な展開や、説明不足の感じはありましたが、大きなテーマは受け取ったような気がします。

 


この映画は「寄生獣」「寄生獣 完結編」の二部作になっています。

 


前半でつまらなかった人も完結編まで観て下さい。

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面白いシーンは完結編に詰まっています。

 


前半は言わば、導入部分にすぎません。

 


勝負は後半です。

 


寄生生物と人間、どちらが強いのか見極めてください。

 


ふと思い出しましたが、私が子供の頃に「エイリアン1/2」という漫画がありました。

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それはミギーにちょっと似ていました。