カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

狼の血族

 

 

第292回目は「狼の血族」です。

f:id:kazuma_kazama:20231116195446j:image

出典U-NEXT


1984年のイギリス・アメリカ合作のダークファンタジー映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


以前にも話したことがありますが、私は童話が好きなのです。

 


童話の映画化作品にはとても興味があります。

 


そのキッカケとなった作品がこの「狼の血族」です。

 


モチーフは童話の「赤ずきん」です。

 


ただし「赤ずきん」的な内容は終盤の方だけになっています。

 


全体的には意味不明な作品になっています。

 


というのも、この映画が主人公の夢の中というストーリーになっているからです。

 


冒頭は現代的なシーンなのですが、少女の夢の中に入り込んでしまいます。

 


少女ロザリーンは夢の中では山奥の村娘です。

 


ちょうどロザリーンの姉が狼に襲われ、亡くなったところから始まります。

 


しばらく祖母の家に預けられることになったロザリーンは、祖母から狼に関する寓話を聞かされます。

f:id:kazuma_kazama:20231116195537j:image

出典U-NEXT

 


それは人狼の物語でした。

 


果たして祖母の話はただの寓話なのでしょうか?

 


人狼は実在するのでしょうか?

 


是非一度、観てみてください。

 


正直なところ、訳がわからない映画だとは思います。

 


それもそのはず、そもそも夢の中の話であり、さらに夢の中でおとぎ話の映像が流れるのです。

 


赤ずきんというベースがなければ、意味不明だと思います。

 


祖母の話では、男はみんな狼だということらしいです。

 


特に眉毛のつながった男は人狼なので、気をつけなさいということでした。

 


あっ、私も時々、眉毛がつながりますが、人狼ではありませんよ。

 


さて、

 


ストーリーはともかくとして、映像美には注目して欲しいです。

 


とても美しいです。

 


森の中はロケではなくセットらしいです。

 


その作り物っぽさが、余計に童話感を醸し出していて、雰囲気は抜群に良い感じです。

 


夢の中なので、ところどころヘンテコな描写もありますが、特に解説もなくスルーされているので、観る側もスルーしておきましょう。

 


そして、主人公ロザリーンを演じるサラ・パターソンが美しいです。

 


サラ・パターソンは白雪姫も演じているそうですが、チョット調べても情報が入ってきませんでした。

 


是非、いつか観てみたいと思います。

 


人狼たちもワイルドな俳優で、いかにも狼男という感じでいい雰囲気を出しています。

 


特に変身シーンは見ものです。

 


因みに変身後は、普通の狼になってしまいます。

 


意外と可愛いです。

 


その他にもファンタジックな演出があり、童話の世界を堪能できます。

 


赤ずきん」といえば教訓として「寄り道してはいけないよ」というメッセージが有名ですが、

 


本質的には、少女の性的な成長というのが、モチーフになっているそうです。

 


つまりは「狼たる男に誘惑されてはいけないよ」ということなのだと思います。

 


そういう目線でこの映画を観れば、なんとなく理解できなくもないですが、

 


ラストはまるで意味不明です。

 


いや、全体的に意味不明だったかもしれません。

 


突然の車のシーンとか、よく解りませんでした。

 


ま、夢の中ですからね。

 


とにかく、雰囲気は最高なので、是非観てみてください。