第290回目は「ROCK YOU!」です。
出典U-NEXT
2001年のアメリカの中世騎士映画です。
*以降ネタバレ注意です。
皆さんは「馬上槍試合」をご存知でしょうか?
中世の騎士が行っていた競技で、トーナメントの語源にもなっています。
2人の騎士が馬に乗り、槍(ランス)を構えて、お互い交差する様に突進します。
交差する時に、槍で相手を突くわけです。
槍で突いたら1ポイント、相手を落馬させれば3ポイントなど、ポイント制になっています。
これを3本勝負してポイントの高い方が勝ちというわけです。
このルールは映画のもので、実際には相手を馬から落とした後で、剣やメイスでボッコボコにどつき合うらしいです。
ちなみに剣による突きは禁止らしいです。
実際には軍事訓練の一環で、競技化したものですが、映画では騎士の人気スポーツとして描かれています。
正直、こんなスポーツなら私もやってみたいと思いますし、オリンピックの種目にしても良いいんじゃないかとさえ思います。
騎士物語であり、スポーツものであり、恋愛要素もあるかなり優秀な映画だと思いました。
ロックサウンドも良かったです。
興味のある人は是非、観て欲しいです。
物語は14世紀のイングランドから始まります。
当時の騎士の人気スポーツである馬上槍試合に、騎士のエクター卿は参加していました。
ところが試合の幕間中にエクター卿は死んでしまっていました。
主人公のウィリアムは平民でエクター卿の従者でしたが、身分を偽りエクター卿として馬上槍試合に参加します。
そして、あろうことか優勝してしまいます。
ウィリアムは騎士になることを夢見ていたため、このまま騎士のフリをして馬上槍試合を続けることを決意します。
果たしてウィリアムは騎士になることができるのでしょうか?
騎士でないことがバレたら死罪です。
果たして、ウィリアムの運命は?
是非、観てみてください。
この映画は純粋に面白かったです。
ウィリアムは騎士ではありませんが、騎士道精神を持っており、またスポーツマンシップにものっとった行動をします。
そこには感銘を受けました。
また身分違いの恋や、ライバルの登場、仲間の友情と人間模様に見どころが沢山あります。
そのバランスがちょうど良く配分されていると感じました。
仲間との友情も魅力的です。
仲間のジェフリー・チョーサーは実在の人物だそうですが、私は全く知りませんでした。
歴史や文学に詳しい人ならば、更に楽しめる作品かもしれませんね。
馬上槍試合のルールが少し分からないところもありますが、概ね違和感なく楽しめると思います。
主人公のウィリアムを演じているヒース・レジャーは初主演作品だったようです。
出典U-NEXT
ヒース・レジャーは若くして亡くなったので、非常に残念です。
そういう意味でも、思い入れのある作品となっています。