第95回目はブレイブハートです。
1995年のアメリカ映画です。
*以降ネタバレ注意です。
13世紀末のイングランドに対するスコットランド独立戦争で活躍したウィリアム・ウォレスの生涯を描いた作品。
イングランド王エドワード1世が支配するスコットランドのある村で、ウォレスは恋人のミューロンと密かに結婚する。
密かにというのも理由があり、スコットランドを支配している貴族の領主には初夜権というものがあり、文字通り結婚した女性の初夜を領主が奪うことができるのだ。
そんな圧政の中イングランド兵にミューロンを殺されたウォレスはスコットランドの民衆と共に立ち上がり、イングランドに叛旗をひるがえす。
戦況はウォレスに傾き、連戦連勝となるが、
エドワード1世の政略により窮地に立たされる。
果たしてスコットランドの独立は叶うのでしょうか。
是非、観てみてください。
私は英国王室を描いた作品は結構好きです。
アーサー王も好きなので、その影響が大きいと思います。
アーサー王はほぼ伝説ですが、このブレイブハートのウィリアム・ウォレスも実在の人物ではありますが、史実とは異なる演出がなされています。
史実よりもドラマチックにロマンチックになっています。
私は史実よりも映画の方が好きです。
物語の結末自体は史実通りで、あまりハッピーエンドとは言えないです。
しかし、ウォレスがスコットランド独立に導いたことは事実なので、意義のある映画だと思います。
スコットランドではウォレスは英雄なんだそうですが、イングランド人はどう思っているんでしょうか?
気になります。
この映画の創作部分も英国王室の暗部を描いているので、イングランド人には面白くない映画なのでしょうか。
私はめちゃくちゃ面白いですが。
むしろ、史実でなくて残念なくらいです。
見どころはやはり戦闘シーンでしょうか。
パイク戦法を描いた作品はおそらく、ブレイブハートだけだと思います。
戦闘でお気に入りのシーンはイングランド側についたアイルランド人との戦いのシーンです。
ここは是非観て欲しいです。
政略面ではエドワード1世が謀略に長けていて面白いです。
そして、皇太子エドワード2世が愚鈍であり、皇太子妃のイザベラが美しく聡明であるというところが魅力的です。
その辺りも史実を再現しているようです。
珍しく(もないかもしれませんが)イギリスが悪者で、なぜか私は面白く感じました。
宮廷がドロドロというのはやはり魅力があるんでしょうか。
歴史もの、宮廷ものとして見応え抜群でした。
是非、観てみて下さい。
本筋にはあまり関係はありませんが、ウォレスが持っている剣クレイモアが格好良かったです。
フリーダムッ!