カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

ゼイリブ

第234回目は「ゼイリブ」です。

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出典Amazon.co.jp

 


1988年のアメリカのSF映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


待ちに待っていました。

 


ゼイリブ」は私が子供の頃に大好きだった映画です。

 


TVで何度も放送されていました。

    (読)

そして、それを何度も観るわけです。

 


あらためて観ることができて嬉しい限りです。

 


さて、皆さんはサブリミナル効果というものをご存知でしょうか?

 


例えば、映画のフィルムに時折、広告を一コマ入れておくと人間の脳に無意識に刷り込まれるというものです。

 


その昔、映画のフィルムにポップコーンやコーラの画像を紛らせておくと、映画館にポップコーンとコーラの売り上げが伸びたという実例もあるそうです。

           (者)

正直なところ、本当かどうかは分からない気がしますが。

 


サブリミナル広告が法律で禁止されているので、きっと効果はあるのでしょう。

 


そんな、サブリミナル効果を使って、地球を侵略する宇宙人の話です。

 


主人公のナダは流れ者の肉体労働者です。

 


世の中は貧富の差が激しく、ナダは宿無しの生活を送っていました。

(登)

運良く建設現場で働き口を見つけたナダは、そこで知り合ったフランクに貧民キャンプに誘われます。

 


キャンプのそばには怪しい教会が建っており、ナダは教会を調べることにしました。

 


そこでナダは偶然不思議なサングラスを入手します。

 


サングラスをかけると、街中の広告看板や雑誌の隠されたメッセージがあらわになりました。

 


「従え!」「消費しろ!」「考えるな!」

 


そして、ヤツらの正体も見抜くことができました。

     (録)

果たしてヤツらとは何者なのでしょうか?

 


ナダの運命は?

 


というストーリーです。

 


子供の頃に観た時は凄く面白く感じました。

 


気づかないうちに侵略されているというところが斬新だったように思います。

   (お)

また、TVや雑誌といったメディアを利用した洗脳というのも説得力があるように感じました。

 


宇宙人が人間に化けて、富裕層として普通に暮らしているというところも面白いです。

 


ある意味、平和的共存と言えなくもないでしょうか?

 


一方でもの凄く発達した技術を持ちながら、サブリミナル効果で人間を支配するという奥ゆかしい宇宙人です。

          (願)

ビジュアル的にも強烈な宇宙人です。

 


ちょっとこの映画は是非、皆さんに観ていただきたいです。

 


ただし、古さとB級感は満載です。

 


ストーリーも、もう少し詰められれば良かったと思います。

 


96分しかない割には無駄なシーンが多いような気がします。

  (い)

途中、ナダとフランクが10分くらい、サングラスをかけるか、かけないかで喧嘩するシーンがあります。

 


ナダ役のロディ・パイパーがプロレスラーということもあって、ほぼプロレスです。

 


もっと他に描くことがあったような気がします。

 


イデアのみで勝負しているような感じの映画です。

 


その分、オリジナリティがあると言っても良いと思います。

           (し)

現代でリメイクしても面白いと思います。

 


例えば、携帯電話から洗脳電波が出てるとか、あっても良いように思います。

 


それにしても、金持ちが宇宙人で、地球人は貧民ばかりというのは皮肉な設定です。

 


資本主義を否定した作品と言えなくもないと思います。

 


しかし、宇宙人からすると貧民を減らして、効率よく経済を回した方が、支配しやすいのではないでしょうか?

    (ま)

案外、宇宙人の方がいい政治をするかもしれません。

 


宇宙人に金儲けの意味があるのかは解りませんが、地球生活をエンジョイしているようなので、面白いです。

 


いや、そこが恐ろしいところなのかもしれません。

 


それでも武力で攻めてくる宇宙人よりもマシなような気がします。

 


現実で、富裕層が宇宙人にすり替わっていても、それだけじゃ誰も気付きませんよね。

 (す)

そう考えると、ゾッとするような映画です。

 


宇宙人ものの映画の中ではちょっと変わり種なので是非、観てみて欲しいです。