カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

スペースカウボーイ

 

 

第140回目はスペースカウボーイです。

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出典Amazon.co.jp


2000年のアメリカ映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私の個人的な趣味の傾向として、現役を引退したような中年が活躍する映画が割と好きな様な気がします。

 


夢のない中年にこそ希望が必要なのだと思います。

 


私も歳をとってきたせいか、老後にもうひと冒険したいという欲求があるのかもしれません。

 


映画のジャンルも宇宙開発ものには興味がそそられます。

 


アポロ13」や「ゼロ・グラビティ」「ライトスタッフ」など当時の科学の最先端を描いた作品はロマンを感じます。

 


そんな中年(の晩年)が活躍する宇宙開発ものがスペースカウボーイです。

 


物語は1958年から始まります。

 


アメリカ空軍のテストパイロットチーム・ダイダロスは、そのまま行けば宇宙飛行士になるはずでした。

 


ところがダイダロスチームは解散させられ、計画はNASAへと移行されてしまいました。

 


NASA以降の話は映画「ライトスタッフ」が史実に基づいて製作されているので観ても面白いと思います。

 


さて、時は流れて40数年、計画から外された元チームダイダロスのメンバーフランクは突然NASAに呼び出されました。

 


衛星軌道上の旧ソ連人工衛星「アイコン」の誘導装置が故障してしまったのです。

 


現在はロシアの衛星ですが、なぜかフランクが作ったアメリカの誘導装置が使われていました。

 


装置が古すぎて、修理が出来る人はフランクしか生きていなかった。

 


フランクは装置の修理を引き受ける代わりにチームダイダロスの復活を要求しました。

 


しかし宇宙に行くには厳しい訓練をクリアしなければなりません。

 


フランク、ホーク、ジェリー、タンクの元チームダイダロスは果たして宇宙に行けるのでしょうか?

 


是非、観てみてください。

 


この映画は前半がコメディで後半がシリアスになっています

 


多分フランクは70代だと思いますが老体にムチ打ってハッスルする姿が愛らしいです。

 


チームダイダロスのメンバーが個性的に描かれていて魅力的です。

 


正直なところお年寄りに宇宙飛行士は無理だろうと思っていました。

 


しかし、調べたところ最年長宇宙飛行士はジョン・グレンが77歳で宇宙に行ったそうです。

 


あながち、現実離れしているとは言えない様です。

 


宇宙飛行士を目指している人がどれくらいいるのかはわかりませんが、宇宙に行けるのはほんのひと摘みの人数なのでしょう。

 


そうなってくると、そこまでして宇宙に行きたいというのも納得できます。

 


コロナ禍で甲子園やオリンピックに行けなかった人たちの心中もお察し致します。

 


後半はいよいよ宇宙へと舞台を移し、様々なトラブルと陰謀の発覚がフランクたちに降りかかります。

 


前半とテンションが違っていて飽きさせない展開だと思います。

 


私の感覚だと宇宙飛行士ものは宇宙に行ってから単調になる作品が多い様な気がします。

 


しかし、スペースカウボーイは最後まで面白かったです。

 


多少、強引な展開もありますが、スピード感があって良く出来ている様に思います。

 


ところで、私は宇宙の知識はあまりないので、よく分からないのですが。

 


人工衛星なんて地球に落っこちて来ても、大気圏で燃え尽きるものじゃないのでしょうか?

 


無理に人工衛星の軌道修正したりせずに放っおいても良かったのではないでしょうか?

 


終盤に命がけのシーンがありますが、そこも他の手段があるような気がしました。

 


敢えてその方法を選択したのなら仕方ありませんが、少し疑問が残りました。

 


うむ。

 


きっと、それしか方法がなかったのでしょう。

 


宇宙に行くとか月に行くとか、私にとっては夢のまた夢ですが、現在の科学で最も遠い大冒険の舞台です。

 


安全に確実に宇宙に行けるのならば行ってみたい気もします。

 


スペースカウボーイのように、私も老後に何かに夢中になってみたいものです。

 


♫フラーイミートゥーザームーン♬