第152回目は宇宙人ポールです。
2011年のアメリカ・イギリス合作のSFコメディです。
*以降ネタバレ注意です。
物語はイギリスから来たイラストレーターのグレアムと小説家のクライブがキャンピングカーで、アメリカの旅行中に宇宙人ポールと知り合ってしまいます。
迎えに来る宇宙船が着陸するポイントまで、ポールを送って行くことになります。
しかしポールには政府の追手が迫っていました。
果たしてポールは宇宙に帰ることができるのでしょうか?
というストーリーです。
基本的には面白いです。
「テッド」や「E.T.」が好きな人は是非観てみてください。
グレアムとクライブはいわゆるSFオタクで、アメリカのコミコンに来て、宇宙人の聖地巡礼にやって来たところでした。
宇宙人の聖地と言っても私が知っているのはネバダ州のエリア51くらいです。
私は行きたいと思ったことはありませんが、SFマニアならば行ってみたいものなのでしょうか?
しかし、キャンピングカーでアメリカ縦断なんていうのは魅力的ですね。
私にはそんな勇気はありませんが、ロードムービーとして憧れてしまいます。
さて、宇宙人ポールですが、見た目はいわゆるリトルグレイです。
リトルグレイが活躍する映画の代表作と言えるでしょう。
E.Tやインデペンデンスデイの宇宙人もリトルグレイっぽいですね。
日本で言えばウルトマンも見た目的にはリトルグレイの仲間に入れても良いと思います。
ポールはエリア51に墜落した宇宙船の乗員で、政府にはそこそこの待遇で迎えられていた様です。
ポールは地球人に協力的だったのですが、ある程度の知識を受けた地球人は、ポールの超能力を解明するためにいよいよ解剖することにした様です。
それでポールは政府から逃げているというわけです。
散々、利用しておいて命まで奪おうというのだから、同じ地球人として許せませんね。
ポールは流暢な英語を話しますが、口が悪く下品です。
思うにイギリス人は下品な言葉使いが大好きな様です。
普段は紳士的なイギリス人は下品なジョークに飢えているのだと思います。
ハリーポッターでもジョークが割と低俗なのできっとイギリス人は笑いのハードルが低いのだと思います。
これは偏見ですが、確信を得た様に思います。
ポールは言葉使いは悪いですが、なかなか良いやつで、もっと人気が出ても良かったと思います。
見た目が良くなかったのかもしれません。
可愛さが足りなかったのでしょうか?
私的にはこんな宇宙人なら大歓迎なのですが。
宇宙人は本当にいるのでしょうか?
一緒に旅してみたいものです。
旅の途中、様々な人と交流を経て、ポールは地球人をしがらみから解放していきます。
中には宗教上の理由から宇宙人の存在を否定する人もいて、ポールが宗教から解放するシーンがあります。
なかなか踏み込んだ脚本です。
B級映画にしてはなかなか良くできた作品だと思います。
個人的には「E.T」よりも感動したように思います。
声だけの出演ですが、スティーブン・スピルバーグも出ているのが面白いです。
マニアックなSFが好きな人は騙されたと思って観てみて下さい。
「冒険するのも、たまには良いだろう?」です。
ついでに「E.T.」も改めて鑑賞したので、感想をお伝えしたいと思います。
……と思ったのですが、順序が逆と言いますか、同列に扱ってはいけない気がして来たので、改めて次回にでも「E.T.」について語りたいと思います。