第106回目はファイナル・カウントダウンです。
1980年のアメリカ映画です。
*以降ネタバレ注意です。
1980年の作品の割には古臭く感じました。
70年台前半くらいの趣があります。
物語は空母ニミッツが謎の嵐に包まれ、1941年にタイムスリップしてしまうというストーリー。
その日は1941年12月6日で太平洋戦争の開戦の前日でした。
偵察機が連合艦隊の姿を捕捉して、ニミッツは2つの選択肢を迫られます。
このまま何もせずに真珠湾攻撃を黙認するか、それとも歴史に介入して連合艦隊を撃破するか。
なかなか心踊るシチュエーションです。
果たして司令官の決断やいかに。
機会があれば観てみて下さい。
ぶっちゃけて言いますと
ネタバレですが
割とガッカリしました。
先ずタイトルのファイナル・カウントダウン感がありません。
タイトル負けしています。
内容が少々薄いような気がします。
ドラマパートももっと苦悩や葛藤があったり、タイムスリップしてパニックを起こしたりと色々あっても良いと思います。
ところが司令官は冷静で乗組員も統率が取れていて面白味に欠けているような気がします。
私としてはF-14と零戦350機の空戦を期待していたのですが、拍子抜けしてしまいました。
一応、零戦との戦闘もあるにはあります。
F-14やコルセアの総出撃のシーンはテンションが上がりますが。
なんか惜しい作品です。
せっかく良い設定なのに勿体無い感じもしました。
戦国自衛隊やジパングなどのような作品を期待していると、ガッカリするかもしれません。
古い作品と割り切って観れば悪くないのですが。
1980年の作品でこの内容じゃ物足りない気がします。
1975年だったら最高だったかもしれません。
しかし、ラストは割とスッとするような感じがします。
不思議なんですが、最終的に面白かったんですよ。
頭から気を抜かずに観れば、なかなかに良い映画でした。
終わり良ければ全て良し的な感じです。