第83回目はゴースト/ニューヨークの幻です。
*以降ネタバレ注意です。
1990年のアメリカ映画です。
新年を迎えて、さて何から観るべきか悩むことろでしたが、ゴーストにしました。
1本目から外れを引いちゃうと、今後の鑑賞意欲に悪影響を及ぼしそうなので、無難に手堅いところから、観ることにしました。
私はあまり恋愛映画というものに興味はないのですが、ゴーストという設定に魅力を感じたわけです。
主人公は銀行員のサム・ウィートと陶芸家のモリー・ジェンセンです。
モリーが電動ろくろで、陶芸をしているところにサムが後ろからイチャイチャするシーンは映画を観たことがなくてもご存知の人が多いのではないでしょうか。
恋愛映画の中でも最も有名なシーンでもあり、この映画の中でも重要なシーンでもあります。
このイチャイチャシーンで、いかに2人が愛し合っているかを短時間に印象づける必要があるからです。
なぜならば、直ぐにサムはデートの帰りに強盗に射殺されてしまうからです。
ゴーストとなったサムは浮遊霊となってモリーに取り憑きますが、そこで事件の真相を知ります。
サムを襲った強盗は最初から、サムを狙っていたのです。
このままではモリーにも危険が迫ると考えたサムはインチキ霊媒師のオダ・メイを頼って、事件解決に臨みます。
さて、いったいどうなるのでしょうか?
というストーリーです。
非常に良い映画だと思います。
ストーリーが綺麗に流れて、退屈なシーンがありません。
ゴーストという設定ですが、ホラーではなく、ファンタジーという感じです。
中には少し怖めのゴーストも出てきますが、観ていけば全然怖くありません。
面白いところはサムがほかのゴーストに助けられて、成長していくところです。
サムはゴーストなので物には触れられないのですが
ほかのゴーストに壁のすり抜け方や物の触れ方などを教えて貰うのです。
物に触れられないのなら、壁はすり抜け放題な気もしますが、なぜかできない設定です。
気持ちの持ちようらしいですが、最終的にポルターガイストを起こせる立派なゴーストに成長します。
もう一点の見どころはウーピー・ゴールドバーグ扮するインチキ霊媒師のオダ・メイの成長です。
こちら側はコメディ要素になっています。
サスペンスありコメディありで、盛りだくさんの内容になっています。
サムが死んじゃってるんでハッピーエンドとは言えないかもしれませんが、なかなか面白かったです。
当時では、こんな風にゴーストが活躍するような映画はなかったんじゃないかと思います。
ゴーストの生態と言いますか、ゴーストとしての生き方を描いた作品もなかったでしょう。
そして特筆するべきは、モリー役のデミ・ムーアがめちゃくちゃ可愛いのである。
のちのデミ・ムーアからは想像つきませんね。
それだけでも観る価値はあると思います。
是非、機会があれば観てみて下さい。
♫お〜まいら〜ぶ♪