第56回目はスペースバンパイアです。
*以降ネタバレ注意です。
1985年のイギリス映画です。
内容はタイトルの通り、宇宙吸血鬼が地球にやって来るというSFホラーです。
宇宙からはいろんな宇宙人がやって来ますが、スペースバンパイアは独特な気がします。
76年周期で地球に近づくハレー彗星を調査するスペースシャトルチャーチル号は彗星の尾の中に未知の宇宙船を発見します。
宇宙船の中に入ると中は無数の巨大コウモリの死骸でいっぱいでした。
奥に進むと、全裸の男二人と女一人が透明な棺の中で眠っていました。
主人公カールセン大佐は棺を地球に持ち帰ります。
無重力の船内を浮遊するのですが、少し糸で吊るしている感が漂っています。
やがて、地球に運ばれた三人が目覚め、人間の精気(生命エネルギー)を吸い取ります。
吸い取られた人間は干からびたミイラのようになりますが、ほかの誰かの精気を吸えばまた元に戻ります。
しかし2時間経つとまたミイラに戻るので精気を吸わなくてはなりません。
ミイラの数は増え続け後半はゾンビ映画のようになってしまいます。
宇宙から戻ったカールセン大佐は特殊部隊のケイン大佐と協力してバンパイア捕獲に乗り出します。
という物語です。
B級感はありますが結構面白いです。
バンパイアの弱点はご存知だろうか。
心臓に杭を打つというやつである。
その昔、バンパイアの疑いがある人間がいて、どうやって確かめるか思案したところ、心臓に杭を刺して死んだらバンパイアだと言って殺したという話があったような気がするが本当かどうかは知らない。
そんなノリで宇宙センターの所長はバンパイア用に剣を用意して、試しに刺してみたら死んだから、弱点はそこだと言った。
なんとも恐ろしい判断のような気もするが、それだけメジャーなバンパイアの倒し方だということだろう。
テーマ曲が印象的で、映画を観たことが無くても聴いたことがあるという人がいるかも知れない。
カッコいい曲です。
ハリウッド映画に比べると少し見劣りするかもしれませんが、よくできています。
良質なSFで、そんなには怖くないホラーです。
テレビで放送されたら一度は観ても良い映画だと思います。