カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

オデッセイ

第194回目は「オデッセイ」です。

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出典Amazon.co.Jp


2015年のアメリカのSF映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


火星に一人で取り残された男の物語です。

 


その前に、私の子供の頃の話を一つ。

 


私の家の近所に、通称ゴリラのオッサンという老人が住んでいました。

 


その人物は自称発明家で

 


「ワシが発明したレーダーを軍部が採用していれば、真珠湾攻撃は成功し、ミッドウェー海戦では負けなかった」

が口癖だった。

 


ゴリ……ここでは敬意を表して、ゴリ博士としておきます。

 


ゴリ博士は幼い私に戦争中の話をたくさんしてくれました。

 


実のところ、ほとんど忘れてしまいましたが、発明関係の話はいくつか覚えています。

 


風船爆弾、犬爆弾、マッチ爆弾、うんこ爆弾などがありました。

 


これらはゴリ博士の発明ではないですが、おもしろ話として聞かせてくれました。

 


今回はうんこ爆弾について話したいと思います。

 


うんこ爆弾とは、人間のうんこから発生するメタンガスを爆発させる人糞爆弾です。

 


研究していたのは、通称うんこ博士です。

 


もともとは農業や微生物を研究していたそうですが、徴兵されて兵器開発をしていたそうです。

 


しかしながら、うんこ爆弾が完成する前に戦争は終結しました。

 


うんこ博士は再び研究職へと戻り、ある時アメリカの学会で、研究を披露することになりました。

 


うんこ博士は聴衆の面前で、フラスコに放尿し、それを蒸溜して真水を取り出し、一気に飲み干しました。

 


「うんことオシッコがあれば、人間は何処でも生きていける!」

うんこ博士は高らかに宣言しました。

 


その後、うんこ博士はアリゾナ州の砂漠で、半年間、自分のうんことオシッコで、畑を耕して生活をしたそうです。

 


最後の方は豪華な食事ができていたらしいです。

 


その記録が、なんとNASAに保管されているそうです。

 


宇宙船での尿を濾過して飲料水にするシステムは、うんこ博士の研究による功績が大きいとか。

 


さて、それでは「オデッセイ」の話に戻ります。

 


物語の舞台は火星です。

 


主人公のワトニーは地球から火星調査にやって来た宇宙飛行士の1人でした。

 


調査中、巨大な砂嵐に見舞われ、調査団は火星から退去することにしました。

 


避難中、ワトニーは嵐に吹き飛ばされ、死亡したと判断されました。

 


調査団は地球への帰路につきましたが、なんとワトニーは生きていました。

 


ワトニーは火星で、たった1人で生きていく決意をします。

 


果たしてワトニーは地球に帰ることができるのでしょうか?

 


是非、観てみてください。

 


火星に1人で取り残されるなんて、絶望しかないですよね。

 


しかし、ワトニーは植物学者の知識で、食物を栽培し生き抜こうとします。

 


諦めない姿勢は感動的だと思います。

 


さすが宇宙飛行士です。

 


対応力に加えて、メンタルも強くなければ、つとまりません。

 


また、美しい火星の風景も、寂しさを増しています。

 


それにしても砂嵐のシーンはともかく、火星が静か過ぎる気がします。

 


実際には、もっと過酷な自然環境ではないのでしょうか?

 


心配事も食料のみで、酸素量や水、気温、気圧などはあまり触れていない気がします。

 


まぁ、その辺は置いといても、充分な緊張感はあったと思います。

 


地球側の対応も興味深いです。

 


映画「アポロ13」を彷彿とさせます。

 


地球での出来事の方がリアリティを感じます。

 


NASAって、やっぱり優秀な人たちの集まりなんでしょうね。

 


現在は、まだ有人で火星までは到達していないので、もう少し未来の話だと思います。

 


2030年頃に火星に人類が到達する計画があるらしいです。

 


本当に実現するのでしょうか?

 


楽しみです。

 


SFの世界に近づいてきましたね。

 


宇宙開発ものが好きな人は必見の映画だと思います。

 


観終わった頃には、うんこ博士の偉大さに気づくでしょう。