第41回目はプライベート・ライアンです。
*以降ネタバレ注意です。
私には苦手な映画が3種類ある。
1、不治の病もの
最後に死んで終わるようなのは好きじゃない。
泣きもしない。
2、第二次世界大戦もの
いわゆる戦争映画だが、特に日本軍とナチスを扱ったものには恐怖を感じる。
3、核兵器もの
何よりも放射能が怖い。
この3つのジャンルは好きではない。
全く観ないわけでもないが、怖いのである。
さて、今回の映画は1993年のアメリカ映画で、第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦から始まります。
おそらく私が観た戦争映画で最もリアルで残酷な戦闘シーンであると思います。
私は戦闘開始後数秒で死にました。
もちろんイメージですけど、コリャ死ぬなと思いました。
このノルマンディー上陸作戦は結果的には成功なんだけど。
私のように無責任な立場から観ると大失敗である。
史上最大の作戦は、史上最悪の作戦であったのだ。
しかし、史実上そうならざるを得なかったようである。
まずオマハビーチに揚陸艇で歩兵が上陸するのですが、ハッチが開いた瞬間に味方が蜂の巣にされます。
普通は空爆でトーチカやら砲台を破壊しておくでしょう。
しかし、史実では空爆は行ったけど、それでも敵が残っていたらしい。
沢山の死者が出ますが、あれでマシな方だったらしいです。
さらに普通は歩兵じゃなくて戦車を先に
上陸させるでしょう。
ところが、史実では戦車を乗せた揚陸艇は荒波で沈んでしまったようだ。
なら、作戦中止だろ!
と言いたいところですが、空挺部隊、パラシュート降下部隊は前日までに敵地に乗り込んでいるので、時期はずらせない。
やるしかない状況だったのだ。
悲しいけど、これ戦争なのよね。
前半30分で戦争の凄惨さを嫌というほど見せつけます。
さて、それからが本番。
主人公トム・ハンクス扮するミラー大尉は新たな命令を受けます。
当時のアメリカには一家の兄弟が全員戦死することを許さず、最後の1人は生還させるというルールがあったそうです(法律が決まったのは戦後らしい)
ミラー大尉はライアン家の兄弟が3人戦死したので、最後の生き残りジェームズ・ライアンを救出する任務を与えられる。
1人の人間を救出するためにミラー大尉と7人の部下は死地へと向かうことになる。
矛盾というか不公平というか複雑な心境だ。
しかし、ミラー大尉は殺戮の戦場の中で、人命救助という任務に意義を見出すのだった。
しかし、だがしかしジェームズ・ライアンは戦争にどっぷり浸かったアホだった。
詳しくは映画を観てみてください。
ライアンがアホだというのは私の主観ですから、違った見方があるのかもしれませんが、
私はこんなアホのために命を賭けるのは嫌だ。
とにかく理不尽な映画でした。
戦争なんて、そんなもんですか。