第38回目はゲドー戦いのはじまりーです。
出典filmarks.com
*以降ネタバレ注意です。
2004年のアメリカのテレビ映画です。
ホールマーク・セレクション・ファンタジーセットの3作目です。
ゲドといえば日本人ならば、スタジオジブリのゲド戦記を思い浮かべるのではないだろうか?
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海外では原作小説は有名で、指輪物語と並び称されるほどであるらしい。
日本ではあまり知られてはいないのではないだろうか?
知らないのは私だけだろうか?
スタジオジブリのゲド戦記を私は観ていないが、聞くところによると酷評だったらしい。
監督は宮崎駿の息子、宮崎吾朗だが、世間では実力が父親に及ばなかった。
と評されているようだ。
おそらくそれはそうだろうが、その評価に私は「待った!」をかけたい。
実はスタジオジブリのゲド戦記は原作小説の3巻目の映像化なのだ。
今回、私が観た「ゲドー戦いのはじまりー」が原作の1巻、2巻にあたり、一番面白い所なのだ。
3巻などオマケの外伝のようなものなのだ(私は原作を読んではいないが)
これは言い過ぎかもしれない。
3巻であろうと単体で面白い作品を作るのが映画製作者の矜持というものかもしれないが。
あきらかにハンデを背負った作品ではないだろうか。
私は原作を知らず、ゲドー戦いのはじまりーの存在を知らずにゲド戦記を観てしまった人たちは不幸であると思う。
もちろんゲド戦記が面白かった人や大好きな人たちはラッキーだと思うが。
そのどちらの人たちにも是非観て欲しい、ゲドー戦いのはじまりーであります。
物語は主人公ゲドが魔法を学び始めるところから始まります。
しかし、ゲドが魔法使いになるにしては傲慢で、自制心がなく、後先を顧みない無鉄砲さがありました。
その性格が災いして、「名なき者」という悪霊を呼び出してしまいます。
一方、アースシー(ゲド戦記の架空の世界)の征服を目論むカルカド帝国の皇帝は「名なき者」解き放つと不老不死になれると信じ込み、
アチュアンの神殿の封印を解こうとしていた。
世界を救えるのはゲドだけである。
という物語。
テレビ映画にしてはクォリティの高い出来だと思います。
ストーリーも面白い。
スタジオジブリにこちらも制作してもらいたかったな。
原作者に断られたらしいですが。
しかし、これで私はようやくジブリのゲド戦記を観る準備が整ったわけです。
観るのが楽しみです。