出典
第39回目はグレムリンです。
*以降ネタバレ注意です。
グレムリンの存在をこの映画で知ったという人も多いと思います。
元々、グレムリンはヨーロッパの伝説の妖精なのです。
悪戯好きで、機械の故障の原因はグレムリンの仕業というのが一般的に伝わっています。
有名なところでは第二次世界大戦中の航空機の故障がグレムリンの仕業というのが兵隊の間で広まっていたそうです。
機械が登場してからの妖精なので比較的新しい種族と言えるでしょう。
さて、映画のはなしですが、発明家のランド・ペルツァーは息子ビリーのためにクリスマスプレゼントを探していました。
とあるチャイナタウンの骨董品店で、不思議な生物モグワイを見つけます。
購入しようとしますが、店主の老人に断られます。
しかし、老人の孫が内緒で売ってくれました。
ただし、三つの注意事項を守らなければならないということでした。
1.光に当ててはいけない。
2.水に濡らしてはいけない。
3.真夜中過ぎに食事を与えてはいけない。
以上の約束が言い渡されました。
ペルツァー家にやってきたモグワイはギズモと名付けられ、主人公のビリーと仲良くなります。
それから間もなく、偶発的に3つの約束は破られてしまいました。
水に濡れたギズモは分裂し、新たに5匹増えました。
そして深夜に食事をしてしまい。
凶悪なグレムリンへと変貌してしまいました。
その後大量に増殖したグレムリンは町を混乱と恐怖に陥れます。
物語はそんなところです。
ファンタジーでありブラックコメディでもあります。
良いところはペルツァー家は信頼関係が築かれている事です。
売れない発明家の父親ですが、家族に愛されています。
これまでの発明で何か特許でも獲っているのかもしれません。
あまり好きではなかったところはグレムリンが登場して間もないところでビリーの母親が残酷にグレムリンを退治してしまいます。
一応、自分の家で飼っている動物なのに容赦がなさ過ぎます。
程よくホラーテイストで、子供が観るのに丁度いい怖さだと思います。
親子で観るには良いと思いました。
ただ、主人公がグレムリンを退治するために、町を破壊したり、爆破したり、不法侵入したりするので、その責任はどうするのかという疑問は残ります。
とにかく、ペットを飼うにはルールを守って、責任を持って飼いましょうという映画でした。
ところで私が少年の頃の話ですが、ある雑貨屋さんで、福袋を親に買ってもらいました。
中には文房具がたくさん入っていました。
その中にギズモがプリントされたトートバッグが入っていました。
「これ可愛い!ちょうだい!」
と言って、姉にあっという間に奪われてしまいました。
少年の頃の私はギズモをそれほど可愛いと思っていなかったので、姉にトートバッグを譲りました。
参考画像ギズモ(ぬいぐるみ)
しかし翌日、しょんぼりした姉がトートバッグを返してきました。
「なんでなん?」
「裏、見て」
姉が言うので裏返すと、そこには恐ろしいグレムリンがプリントされていたのです。
姉は裏面に気付かずに出かけてしまったそうです。
「気付けよ!」
友人にはめちゃくちゃウケたらしいですが、見事返品となりました。
私としても使い道はないのですが、ちょっとした想い出が残りました。