カズマの日記

映画の感想と雑談

ティファニーで朝食を

第20回目は「ティファニーで朝食を」です。

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出典movies.yahoo.co.jp


1961年 オードリー・ヘプバーン主演。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


今回はあらすじをラストまで書いているので、知りたくない人は危険です。

 

 

 

 


吾輩は猫である

名前はまだない。

 


この家の主人はホリー・ゴライトリーという女性である。

 


職業はよく解らない。

 


毎週木曜日に刑務所でマフィアのボス、サリー・トマトと面会し、ボスの言う天気予報をさる弁護士に伝えることで、多額の報酬を得ているようである。

 


彼女の夢は高級宝石店ティファニーで朝食を食べられるくらい(当時は宝石店のみで食事はできなかったが、現在はダイニングスペースがある)お金持ちになることだ。

 


彼女は自分が何者でもないことを知っている。

 


吾輩と同じく名前のない 野良猫なのである。

 


彼女はその不安を真っ赤な気分と呼ぶ。

 


それを解消するのがティファニーなのだ。

 


しかし、現在はティファニーには手が届かない。

 


いつか、その世界に立ち入ることができて、初めて彼女は自立できるのだ。

 


彼女自身がそう信じている。

 


ある日、作家のポール・バージャクという男がやって来た。

 


同じアパルトマンの上の階に引っ越してきたようだ。

 


ホリーの兄フレッドとポールが似ているらしく、ホリーとポールは直ぐに親しくなった。

 


吾輩は初対面の人間を家に入れるのは、どうかと思う。

 


ポールには2Eと言う名のパトロンがいる。

 


売れない作家のポールは2Eの愛人であり、いわゆる「ヒモ」というやつだ。

 


吾輩が思うには、自由を得るためにはお金が必要だということらしい。

 


ホリーにもトイレのチップに50ドルも渡すようなお友達が沢山いるようだ。

 


ホリーにとってポールはお友達でしかない。

 


ポールには愛人がいるし、なによりも貧乏だからな。

 


ホリーは時折ホームパーティーを開く。

 


その交友関係は広く、大人数で押しかけてくる。

 


お陰で吾輩は居場所がなく、高いところに避難しなければならない。

 


その中には放送作家や、何人かの大富豪と呼ばれる人種もいた。

 


馬鹿騒ぎが災いし、最上階の日系人に警察を呼ばれてしまった。

 


やっと静かになったが、当の主人も大富豪と出掛けてしまい、誰も居なくなった。

 


ところで上に住んでいる日系人だが、職業は写真家らしい。

 

 

 

容姿は黒縁メガネを掛けたチビで出っ歯である。

 


吾輩が思うに現代ならばコンプライアンス的に問題あるような気がする。

 

 

 

そんな中、吾輩はアパルトマンの外に不審な人物が張り込んでいることに気づいた。

 


ポールの愛人2Eの夫が差し向けた探偵かと思われたが、ポールの調べで、その正体はホリーの夫でああることが判った。

 


ホリーの本名はルラメーといい、不幸な生い立ちで14歳で随分と年上の男と結婚していた。

 


そこから、自由を求めて家出をして来たのである。

 


吾輩同様、野生の猫は飼いならすことはできないのだ。

 


えっ、吾輩は同居人で飼われているわけではない。

 


ホリーは迎えに来た夫を追い返してしまった。

 


その夜ホリーとポールは食事をするのだが、マリリン・モンローのようなストリッパーがいた。

 


吾輩は再び、コンプライアンス的に問題あると感じた。

 


マリリン・モンローよりもオードリー・ヘプバーンの方が売れると言っている。

 


それはさて置き、ここからホリーの玉の輿計画は拍車をかける。

 


しかし、そう簡単には上手くいかないようだ。

 


狙っていた大富豪のトローラにはアッサリ振られてしまった。

 


一方、ポールは仕事が軌道に乗り、作家として成功したようだ。

 


ポールとホリーはお祝いを兼ねて気晴らしにデートに出かけた。

 


ティファニーに入るとホリーは落ち着くらしいが、吾輩はドキドキして、落ち着かないであろう。

 


ホリーとポールは10ドル以下の商品を探すが、あるはずもなく、ポールが持っていたお菓子のオマケの指輪にイニシャルを刻んでもらうことにした。

 


吾輩もいつかはティファニーで、買い物をしてみたいものだ。

 


その後、2人は雑貨店で遊び半分で万引きをしてしまう。

 


コンプライアンス……コンプライアンスが……。

 


ポールはホリーを愛するようになった。

 


その後、ポールは愛人の2Eに別れを告げた。

 


しかし、ホリーは南米の大富豪と婚約していた。

 


ポールは失恋してしまった。

 


そんなある日、ホリーが突然取り乱し、家中を破壊し始めた。

 


原因はホリーの兄のフレッドの死を伝える電報にあった。

 


吾輩は逃げ惑うしかできなかった。

 


婚約者のホセは家名ばかり気にするセコい金持ちだが、どうすることもできずに呆然としていた。

 


そこにやってきたポールがなんとかホリーを落ち着かせたのである。

 


その日以降、ホリーは開き直って、ますます玉の輿に入れあげ始めた。

 


結婚のためにリオデジャネイロに発つ前日、ホリーはポールと食事に出かけた。

 


帰宅すると自宅には警官が待ち受けていた。

 


ホリーは麻薬取引の連絡員として、利用されていたのだ。

 


なんとか保釈され、ポールがよこしたタクシーに乗り込む。

 


アパルトマンは引き払って、しばらくホテルに身を隠す。

 


吾輩もタクシーに乗り込んでいた。

 


今回の事件でホリーはホセから婚約破棄される。

 


やけになったホリーは海外に逃避しようと考える。

 


ポールは引き止めようとするが、ホリーは耳を貸さない。

 


ホリーは自分は名前のない野良猫と一緒で、束縛されるのは嫌だという。

 


吾輩も同感……えっ?あっ!

 


ホリーは吾輩をタクシーから降ろそうとした。

 


吾輩は「嘘にゃん!飼い猫ニャン!」と抵抗したが、アッサリと追い出されてしまった。

 


外は土砂降りの雨である。

 


ポールは愛することはお互いを所持し合うことだという。

 


もちろん愛することと束縛することは違う。

 


ホリーは束縛されることを嫌ってはいるが、いつしか玉の輿に乗るという自分の作り上げた檻に囚われているのだ。

 


ポールは、現実逃避しようとしているホリーに自分自身からは逃げられないといい。

 


ティファニーでイニシャルを入れた指輪をホリーの投げてよこした。

 


ポールが吾輩を探しに来てくれた。

 


ほどなくホリーも改心して戻ってくれた。

 


2人は吾輩を挟んで抱き合った。

 


吾輩は猫である

 


名前はまだない。

 


想像ではおそらく名前がフレッドになるような気がする。