カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

アメリ

第11回目はアメリです。

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出典eiga.com

 

*以降ネタバレ注意です。

 

 

 

フランス映画である。

ここ最近フランス映画を観る機会が増えているのだが、とにかく不思議な感覚だ。

 


大きな盛り上がりとかがあるでもなく、深い感動があるわけでもない。

 


一概にそうとは言えないとは思うが、フランス映画の印象は突飛ではなく、ありそうな日常を切り取った作品が多いという感じだ。

 


そんな中で、この映画は主人公アメリのありそうで、ありえない様な少し風変わりな日常を描いている。

 


フランス・モンマルトル生まれのアメリ・プーランは幼少の頃、軍医である父親に検診を時々受けていた。

 


しかし、アメリはたまに会う父親に胸が高鳴り、心音を聴いた父親は心臓に障害があると誤診してしまう。

 


そのためにアメリは学校にも通わず、周囲から隔離され、箱入り娘ならぬ金魚鉢入り娘となるのだ。

 


大人になってアパートに一人暮らしを始め、カフェ・デ・ドゥ・ムーランで働くようになる。

 


ある時、アパートの壁の中から、以前の住人である少年の隠した宝箱を発見する。

 


この宝箱を少年(現在は老人)に返すことで、アメリは人に干渉する喜びを知る。

 


しかし、コミュニケーションが上手く取れないアメリは遠まきに人知れず、イタズラの様な仕掛けで、周囲の人をほんのり幸せにする。

 


人々はアメリが仕組んだこととは知らずに偶然か奇跡が起きた様に思う。

 


ある時アメリはある青年に恋をするが、思いを伝えられず、遠回しに謎解きとヒントを伝え、徐々に距離を詰めて行く。

 


人との接触が苦手なアメリは金魚鉢を飛び出して、自分自身の幸せを手に入れることができるのだろうか。

 


そんな映画である。

 


映像は色鮮やかな少し加工した様な色彩になっている。

 


舞台であるパリの風景、街並みなども美しい。

 


物語のテーマとして、映画の中でテレビでダイアナ妃の事故死のニュースが転機となっていて、生と死というものが盛り込まれている様な気がする。

 


生きることは人と繋がっていくことだ、ということなのだろうか。

 


アメリを観れば、少し幸せな気分にしてくれるかもしれません。