第10回目はゴッドファーザーです。
出典movies.yahoo.co.jp
*以降ネタバレ注意です。
ニューヨークのイタリア系マフィアの物語。
古い映画を観ようと思っても、全部観る事はできないし、遡るには限界がある。
ある程度の境界線を設けるとするなら、カラー作品であるということにしておこうと思います。
ロリータはモノクロ作品でしたが、まあ例外も有りということで。
とすればゴッドファーザーはマフィア作品の元祖のような作品である。
マフィア映画で起こりそうなことが全て起こるといった感じか。
有名な作品だがこの度、初めて鑑賞する。
私の親世代では好きな人が多いのではないだろうか。
私も親に勧められたことはあるが、長いし古いしで、敬遠していたのだ。
まあ、観たことがないよりは、観て良かったとは思います。
ニューヨークの5大ファミリーの一角コルレオーネ家が物語の中心です。
ドン・コルレオーネことヴィトーは麻薬ビジネスを持ちかけられるが、これを拒否する。
このことがキッカケでコルレオーネファミリーは窮地に追い込まれる。
ヴィトーにはソニー、フレド、マイケルの3人の息子と娘のコニーがいる。
冒頭は娘のコニーの結婚式から始まり、久しぶりに兄弟が再会する。
長男のソニーは武闘派でヴィトーの後継者である。
次男のフレドは陽気で頼りなくマフィアには向かない。
末弟のマイケルは軍人でマフィアとは関わらず、堅気として生活している。
それに加えてファミリーの相談役であり弁護士のトムが養子として名を連ねていた。
そのほかにも登場人物が多くて、最初は混乱する。
葬儀屋のアメリゴや歌手のジョニーなど、脇役も後半に関わってくる。
先の麻薬の件で、ヴィトーは襲撃され瀕死の重傷を負う。
襲撃と報復のドロ沼にファミリーははまり込んで行く。
登場人物それぞれに魅力があり3時間の長い上映時間を飽きさせずにみせている。
正直なところ前半1時間くらいのところで、私はダレて来たのだが、人物関係が頭で整理できてからはすんなりと観ることができた。
マフィアものにありがちで、女性の扱いが酷い部分がある。
特にマイケルの恋人ケイの扱いが酷い。
というかマイケルの女性に対する姿勢が酷いと思う。
日本人ならば少し疑問符を出してしまう展開ではないだろうか。
その辺りはどう感じるのか、観てもらいたい。
マフィアのボスの地位がヴィトーから息子へと受け継がれるのだが、時代の移り変わりと世代交代が去りゆくものの哀愁と来るべきものの高揚感が物語を名作に押し上げている。
今さら観るには辛いかもしれないが、一度は観ておきたい映画ではあると思う。
その昔に両親と一緒に観ておけばよかった。
この映画の見どころはズバリ、ヴィトー役のマーロン・ブランドの顔である。
ブランドの顔を見るだけでいいヤクザ映画を観たなという気分になる。