第198回目は「隣のヒットマン」です。
出典amazon.co.jo
2000年のアメリカのコメディ映画です。
*以降ネタバレ注意です。
意外と面白いというか、かなり面白かったです。
コメディはコメディなんですけど、人情と友情と愛情の物語です。
もしも隣に殺し屋が引っ越してきたら、というシチュエーションムービーですが、なかなか良くできたストーリーだと感じました。
登場人物がみんな魅力的で、中身がギュッと詰まっている感じがします。
私の好きな映画の上位にランクインしました。
物語はカナダに住む歯科医のニコラス・オゼランスキー(愛称はオズ)が主人公です。
オズは妻と義母と住んでいますが、仲は冷え切っています。
オズは義父が作った借金をコツコツと返済していました。
妻はオズが死ねば保険金が手に入るのにとボヤいています。
そんな中、隣にある男性が引っ越して来ました。
何気なく挨拶に向かったオズですが、男性のイレズミを見て、男性の正体に気付きました。
男性はジミー・チュデスキという名の殺し屋でした。
ジミーは刑務所から出所してきたばかりでした。
恐れ慄くオズですが、オズの妻はある計画を思いつきました。
果たして、妻の計画とは?
オズの運命は?
というストーリーです。
主人公のオズが、お人好しで人情に厚く正義感を持っているので、応援したくなります。
ジミーもまた、容赦のない殺し屋でありながら、実は愛情や正義というものを信じているというキャラクターです。
ジミーを演じているのはブルース・ウィリスです。
陽気でありながら、殺し屋の雰囲気を見事に漂わせていました。
オズとジミーが対照的で面白いです。
また、ジミーの妻も絡んできて、なかなか先の読めない展開になっています。
ジミーはマフィアのボスを警察に売って、刑務所から出てきたのです。
そのボスの息子ヤンニが、ジミーに復讐しようとしています。
そこにいたのがジミーの妻のシンシアです。
実はジミーとシンシア、そしてヤンニには共有の財産1000万ドルがありました。
銀行から引き出すには、3人の同意か、自分以外の委任状、もしくは死亡届が必要でした
その事もあって、ヤンニとジミーは殺し合う運命にあるのです。
一方シンシアとジミーの関係も冷え切っているため、殺し合いになる可能性がありました。
オズはマフィアの抗争に巻き込まれてしまい、シンシアを守ろうと奮闘します。
オズはヤンニが雇った殺し屋フランキーにジミーの居場所を聞き出そうと暴力を振るわれます。
フランキーはマイケル・クラーク・ダンカンが演じていますが、笑顔が怖いです。
そういえば、シンシアがすごく美人で、どこかで見たことがあると思ったら「スピーシーズ」のシルでした。
納得。
あとコメディ要素担当のジルも美人です。
オズの歯医者の受付ですが、魅力たっぷり出番もたっぷり。
なかなかの好演でした。
そのほかにもオズの妻が雇った殺し屋がいたりで盛りだくさんです。
殺し屋と歯科医という組み合わせもストーリーに活かせていて脚本も良くできていると思います。
文句のつけどころのない良作でした。
強いて言えば、タイトルがあまり観ようという気にさせないところでしょうか?
なんとなくハズレっぽくないですか?
ところがどっこい、大当たりです。
結構、スカッとします。
騙されたと思って、是非観てみてください。