カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

ロック・オブ・エイジズ

 

 

第248回目は「ロック・オブ・エイジズ」です。

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2012年のアメリカのロック・ミュージカル映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


数ある音楽映画の中でも、私の一番のお気に入りです。

 


突然歌い出したりするミュージカルが苦手でも、ロックが好きならば是非とも観て欲しい映画です。

 


劇中歌にはGuns‘n’rosesやBon Jovi などの楽曲が使われていてロック好きの人にはたまらない作品に仕上がっています。

 


私は中学生の時にロックにハマり始めたのですが、映画の設定が1980年代とあって、ドンピシャの映画でした。

 


DVDもサントラも買ってしまいました。

 


若い人たちには、ちょっと古く感じるかもしれませんが、ロックの最高の時代を描いた作品になっています。

 


コメディありロマンスありで、見どころ満載です。

 


物語は1987年、オクラホマ州からハリウッドに向かう長距離バスからはじまります。

 


バスにはシンガーになることを夢みる女性、シェリーが乗っていました。

 


しかし目的地に到着した途端にシェリーはひったくりにあい、一文なしになってしまいます。

 


偶然、そこに居合わせた青年ドリューに声をかけられて、ライブハウス「バーボンルーム」で働くことになります。

 


ドリューもまたシンガーになることを夢見ていましたが、現在はバーボンルームのウェイターとして働いていました。

 


当のバーボンルームはとある事情で経営不審に陥っていました。

 


その原因は市長婦人パトリシアが率いる反ロック団体の抗議活動によるものでした。

 


そんな時、有名ロックバンド「アーセナル」の解散ライブがバーボンルームで催されることになりました。

 


アーセナルのシンガーであるステイシーは、バーボンルームから音楽界にデビューしたので、その恩返しにやってきました。

 


しかし、ステイシーはトラブルメーカーでもありました。

 


果たしてステイシーはバーボンルームを救うことができるのでしょうか?

 


ドリューとシェリーはシンガーになれるのでしょうか?

 


是非、観てみてください。

 


ストーリー自体はオーソドックスなサクセスストーリーですが、登場人物が全員魅力的です。

 


特にステイシーは最高です。

 


ステイシーはトム・クルーズが演じていますが、過去に無いようなキャラクターを演じています。

 


いかにもロックスターという貫禄を醸し出しています。

 


素晴らしい演技です。

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なお、聞いたところによると、トム・クルーズに演技指導したのはGuns‘n’Rosesのアクセル・ローズだそうです。

 


だからステイシーは変人っぽいんですね。

 


納得です。

 


私がトム・クルーズを絶賛するのはコレで2度目です。(ちなみに1度目はインタビュー・ウィズ・ヴァンパイア)

 


また、ステイシーの歌唱シーンも当然ながらトム・クルーズが歌っていて魅力倍増です。

 


いやはや歌声も素晴らしい。

 


コレはトム・クルーズファンは必見です。

 


あるシーンでステイシーがお酒を飲むところが、カッコ良すぎて痺れました。

 


ステイシーは映画の中ではホンモノのロックスターでした。

 


それに比べると、ドリューとシェリーのキャラは弱い気がします。

 


ドリューは冴えない感じだし、シェリーは普通の子という感じです。

 


もちろん、そこがステイシーとの対比になっているのは解ります。

 


なかなかプロのミュージシャンにはなれないということですね。

 


きっと世の中のシンガーを目指している人の中にはドリューとシェリーの様な体験をした人がいるのではないでしょうか?

 


そういう人も共感できる映画になっていると思います。

 


反ロック団体のパトリシアも結構、面白くて魅力的です。

 


日本には反ロック団体なんてありませんよね。

 


そもそも日本のロックに暴力的や性的な表現が少ないですし、欧米に比べて健全ですもんね。

 


それはそれで良いと思いますが、私としてはつまらない様な気がします。

 


もっとステイシーの様なワイルドなロックスターはいないものなのでしょうか?

 


知っていたら教えて欲しいです。

 


最近の私の感覚では、ロックバンドがアイドルみたいな歌を歌って、アイドルがロックな歌を歌っている様な気がします。

 


ま、それでバランスを取っているのかもしれません。

 


とにかくパトリシアにも注目です。

 


そして、忘れてはいけないのが、ステイシーのペットである猿のヘイマンです。

 


なかなか演技達者です。

 


猿と言えば、マイケル・ジャクソンの飼っていたバブルス君が有名です。

 


ステイシーは何人かのロックスターの複合人物だと思われるので、その中にマイケル要素があるのかもしれません。

 


ヘイマンは良い味を出しています。

 


と、いうように猿まで魅力的な映画です。

 


私にとってはほぼ99点の作品でした。

 


えっ?

 


なぜ100点じゃないのかって?

 


1点減点した理由は

 


ラストのシェリーの衣装が猛烈にダサいというところです。

 


それ以外は完璧です。

 


いや時代を考えれば、あの衣装で正解なのでしょう。

 


もう少し私には受け入れる時間が必要です。

 


そんなこんなで、ロック好きの人は是非、観てみてください。