第202回目は「最高の人生の見つけ方」です。
出典Amazon.co.John
2007年のアメリカのヒューマンドラマ映画です。
*以降ネタバレ注意です。
実は私は病気ものの映画が苦手です。
特に不治の病は恐ろしくて仕方がありません。
戦争で人が死んだり、ゾンビに感染したりなどは平気なのですが、病気で死んでいくのは耐えられません。
邦画には病気ものの映画が多いような気がします。
日本人は悲しい物語が好きなのでしょうか?
泣ける映画は良い映画みたいな風潮があると思います。
感動の涙は良いですが、悲しい涙は好きじゃありません。
もっとも私は映画で泣いたりしませんけども。
病気ものの映画も悲しいというより怖いというのが本音です。
幽霊よりも病気の方がよっぽど怖いです。
しかし、この映画は面白いです。
生きてるって感じがします。
怖くも悲しくもありませんでした。
笑ってサヨナラが言えそうな映画です。
物語は自動車整備士のカーターと病院経営の富豪エドワードが、余命6ヶ月と診断されるところから始まります。
性格も生活も真逆の2人でしたが、同じ病室で闘病生活を送るうちに意気投合します。
そのキッカケになるのが、カーターが書いていた棺桶リスト(死ぬまでにやりたいことリスト)でした。
エドワードはリストを実現させようとカーターに持ちかけます。
カーターとエドワードは2人で人生最期の旅に出ます。
果たして最高の人生は見つかるのでしょうか?
是非、観てみてください。
97分と短めの映画ですが、充分な満足感が得られます。
お年寄りのカーターとエドワードがスカイダイビングやカーチェイスに挑戦したりと、なんだか楽しそうです。
私はスカイダイビングはやりたいと思わないけれど、カーチェイスはやってみたいかな。
金銭的に余裕のないカーターはともかく、エドワードはいつでも好きなことがやれたはずです。
しかし、そういった娯楽をしてこなかったのはエドワードが孤独だったからに、ほかなりません。
1人では幸せも半減してしまう。
それどころか、幸せを感じていなかったかもしれません。
一方のカーターは家族に恵まれていましたが、金銭的に我慢することが多かったのかもしれません。
本当の幸せを教えてくれる良い映画でした。
特に「世界一の美女とキスをする」というリストを達成したところは感動しました。
今やりたいことが見つかっていない人には是非、観ておいてほしいです。
でも、死ぬのが分かってから最高の人生に気づくなんて皮肉な話です。
私もやりたいことは沢山あるので、頑張って片付けていかなければと思いました。
私の場合、いざという時は何もしたくないと思うんです。
妻と愛猫のミュウと一緒に家に居て、ゴロゴロしていたい。
豪華な食事も無くて良いです。
妻の手料理でも食べられれば幸せです。
そして死ぬ間際には、とっておきの面白い話をして大笑いしたいものです。
…………ハッ!
いかんいかん!
私は120まで生きて、さらにサイボーグなって生き続けるのだった。
まだまだ、生きますよ。
ところで、この映画は2019年に日本でリメイクされています。
出典Amazon.co.jo
同タイトルですが、主人公が女性に変わっています。
大まかなストーリーは同じですが、女性ならではの悩みや価値観があって、見応えがありました。
オリジナルの方は爽やかな印象でしたが、リメイク版はかなり悲しくツライ物がありました。
日本人が主人公なので、シンパシーを感じたのかもしれません。
できれば、両方見比べて欲しいです。
どちらも私は好きですが、あえて言うならリメイク版の方が良かった様に感じました。
しかし、もう一度観るならば、オリジナル版を観ると思います。
どちらかだけと言われれば、オリジナル版をオススメします。
いやー、でもどっちも観て欲しいな。
邦画もなかなか捨てたもんじゃないです。
日本的な悪い部分もありますが、心理描写は邦画の方が優れている様な気がします。
映画によりけりですけど。
「最高の人生の見つけ方」で日米対決してみてください。