カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

ジョーズ

 

 

 

第205回目は「ジョーズ」です。

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1975年のアメリカの海洋パニック映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


言わずと知れたサメ映画の元祖です。

 


サメを英語でジョーズというと誤解していた人も多いのではないでしょうか?

 


それほど、サメといえばジョーズと世界に浸透していたように思われます。

 


実は私はあまり海が得意ではありません。

 


足がつくところまでは大丈夫ですが、深いところは全くダメですね。

 


そして何より、サメやらクラゲやら得体の知れない生物がウヨウヨいるかと思うとゾッとします。

 


中には毒を持った生物もいるので、怖いったらありゃしない。

 


私には砂浜近くをピチャピチャしてるくらいが丁度いいのです。

 


それはそうと、サメって怖いですよね。

 


なんとも無機質な感じの眼が怖い。

 


映像で見る分には良いですが、実物にはお会いしたくないです。

 


年間のサメによる死者は平均6人だそうです。

 


死亡以外の事故は150件くらいだそうです。

 


意外と少ないような気もします。

 


それでも怖いものは怖いです。

 


さて、物語はアメリ東海岸のアミティ島で起こります。

 


ある日の夕暮れ、女性が海で泳いでいると何者かに襲われます。

 


検死の結果、女性はサメに殺されたという事実が判明します。

 


主人公である警察署長のブロディは海岸を閉鎖しようとしますが、ボーン市長に拒否されてしまいます。

 


アミティ島は観光資源が重要で海水浴ができないと非常に困ると言うのです。

 


かくして、サメの存在は隠蔽されました。

 


しかし、数日後サメによる新たな犠牲者が……。

 


果たしてブロディはサメから島を守ることができるのでしょうか?

 


是非、観てみてください。

 


この作品以降、数多くのサメ映画が作られましたが、この「ジョーズ」が1番リアリティがあって良いように感じました。

 


リアルな分、派手な誇張がないので、今観ると少し迫力に欠けるかもしれません。

 


例えば「ジョーズ」のサメは体長が7.6mです。

 


ホオジロザメの平均的な大きさは4〜5mで、最大が6mくらいだそうです。

 


そうすると実在のサメの1.25倍くらいです。

 


案外、普通にいそうですよね。

 


だからこそ怖いとも言えます。

 


この作品ではサメの被害はもちろんなのですが、ある意味人災であるところが恐怖なのではないでしょうか?

 


普通、サメがいるのに海開きしますか?

 


コロナ禍でオリンピックを開催するぐらいなので、市長や知事にとっては普通なのかもしれません。

 


怖い話です。

 


映画の見どころとしては、やはりサメの恐ろしさです。

 


背びれだけで、恐怖を与えるなんてスゴいと思います。

 


もう一つの見どころは、ブロディと海洋学フーパー、サメ退治のプロであるクイントの3人のコンビネーションです。

 


相性の悪い3人がサメ退治を通じて打ち解ける過程が微笑ましいです。

 


ところで、このサメは本物ではなくロボットで撮影されているそうです。

 


私は本物のホオジロザメを見たことがないので、本物としか思えませんでした。

 


そういう意味でもクォリティの高い作品だったと思います。

 


ただ唯一気になったのは、ライフル銃で酸素ボンベに穴があくかというところでした。

 


ま、それは些細な問題です。

 


とにかく、サメ映画の原典として一度は観てみて欲しいです。

 


そして、USJのアトラクションの「ジョーズ」を体験すれば最高だと思います。

 


今回はついでにサメ映画「ディープ・ブルー」も軽く紹介したいと思います。

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1999年のアメリカの映画です。

 


物語は海洋上の医学研究施設アクアティカが舞台です。

 


研究所ではアルツハイマーの治療薬を開発していました。

 


何故か、サメの脳を使って研究していました。

 


結果、サメたちは高い知能を有するに至りました。

 


そしてサメたちは反乱を起こします。

 


人間との知恵比べで勝利するのはどちらでしょうか?

 


興味がありましたら、一度観てみてください。

 


私は結構好きです。

 


中でもコック長の活躍が最高です。

 

 

コック長が終盤に水中銃を撃つシーンで、私は柄にもなく歓声をあげてしまいました。

 

 

ものすごくアドレナリンがでました。

 


雰囲気としては「ジョーズ」+「ポセイドン・アドベンチャー」という感じです。

 


サメから逃げつつ、海中の施設から脱出するというシチュエーションが面白いです。

 


知能の高いサメが恐ろしくて、そしてなんとなく可哀想です。

 


正直なところ、サメ映画は数が多い分、ハズレも多いです。

 


しかし「ディープ・ブルー」は面白い方だと思います。

 


良かったら、あまり期待せずに観てみてください。

 

 

 

 

 

 

第9地区

第204回目は「第9地区」です。

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2009年のアメリカ・南アフリカニュージーランド合作のSF映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


分類としてはB級映画だと思いますが、かなり面白い作品でした。

 


どちらかと言うとマニア向けの映画だと思います。

 


しかし、SF映画が好きな人には絶対オススメの映画です。

 


基本はエイリアンものなのですが、地球征服にやってくるとうような単純な話ではありません。

 


エイリアンとの共存の物語なのです。

 


しかし、そこには宇宙人差別があるのでした。

 


ほかに類を見ない独創的な設定が魅力的です。

 


物語は1982年、突如、宇宙船が南アフリカ共和国ヨハネスブルグ上空に現れました。

 


しかし、宇宙船からはなんのアクションもありませんでした。

 


調査した結果、宇宙船には大勢の難民が乗っているだけでした。

 


宇宙人はその見た目から「エビ」と呼ばれるようになりました。

 


エビは蔑称なのですが、ここではあえてエビと呼ぶことにします。

 


かくして、地球に移住することになったエビたちですが、そこは第9地区と呼ばれるスラム街でした。

 


そこでエビたちは貧困と差別に喘ぎながら暮らしていました。

 


それから28年後、エビたちを監視する超国家機関MNUは増加したエビたちを、新設された第10地区に移転させる計画を立てていました。

 


主人公のヴィカスは立ち退きの同意書に、エビたちのサインをもらうために、第9地区にやってきました。

 


一軒一軒エビたちの家をまわるヴィカスでしたが、エビのクリストファーの家で謎の液体を浴びてしまいます。

 


その結果、ヴィカスの身体に変異が現れ始めました。

 


果たしてヴィカスに何が起こったのでしょうか?

 


エビたちの運命は?

 


是非、一度観てみてください。

 


この映画のテーマは反差別です。

 


南アフリカが舞台ということで、アパルトヘイトを主題にしていることがうかがえます。

 


同じ地球人同士でも差別して来たのだから、宇宙人差別はもっと酷いでしょう。

 


ぼろぼろのバラックに住まわされ、卵を産んでも破壊されたりします。

 


とても温かく迎え入れたとは思えません。

 


逆らえば容赦なく撃ち殺されます。

 


では、なぜ人類は宇宙人との共存を選んだのでしょう。

 


実は人類の狙いはエビたちの技術力だったのです。

 


エビと人類の間に立たされたヴィカスは、双方の目論見に翻弄されていきます。

 


前半はドキュメンタリー風に撮影されています。

 


外国のスラム街をニュースで見ているような感覚です。

 


客観的にエビが気持ち悪かったり、酷い生活をしている姿を蔑んで観てしまいます。

 


次第にヴィカスの視点で物語が進行していきます。

 


そうなってくると、エビたちの真の姿というか、内面が段々と見えてくるようになります。

 


なかなか上手い演出だと思います。

 


こうして見ると、エビたちも猫缶とかを食べたりして、可愛く見えてくる………かもしれません。

 


モカワですね。

 


ストーリー自体は単純なのかもしれませんが、メッセージ性はかなり深いものがあると感じました。

 


主人公とエビの友情も見どころです。

 


主人公とエビのクリストファーは、ある約束をします。

 


果たしてその約束は守られるのでしょうか?

 


答えは続編の「第10地区」で明かされるかもしれません。

 


続編は現在、脚本執筆中だそうです。

 


楽しみです。

 


個人的には約束が果たされることを期待していますが。

 


映画的には大々的に裏切られた方が、盛り上がるような気がします。

 


是非とも続編を観てみたいものです。

 


まだ観ていない人は機会が有れば観てみてください。

 


一応、マニア向けということは念を押しておきます。

 


あと、甲殻アレルギーの人は要注意かもしれません。

 

 

 

 

 

 

シモーヌ

 

 

 

第203回目は「シモーヌ」です。

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2002年のアメリカの映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


突然ですが、皆さんはアニメは好きでしょうか?

 


私はアニメも実写も同じくらい好きだと思います。

 


さて、アニメと実写の違いですが、簡単に言えばアニメは「絵」であり、実写は「写真」だと考えられます。

 


アニメは極端な言い方をすれば、声優の演技以外は完全に思い通りに作れる物だと思います。

 


実写の場合は、天候や時間、光や音、俳優の演技など自然のものをカメラに収めた物だと思うのです。

 


特撮も含めてです。

 


こう考えるとアニメと実写は正反対な物な様な気がします。

 


どちらも、素晴らしい技術なので優劣はないと思います。

 


さて、近年はアニメもCG化が進んでおり、中には実写じゃなかろうか?

 


と勘違いしてしまうような作品(一部シーン、特に背景)もあると思います。

 


凄い時代になった物です。

 


ところで実写の方はというと、やはりCGが進んでいて、現実離れした映像が作られています。

 


撮影の殆どが合成用のブルーバックで行われるというのもごく普通のようです。

 


中には俳優の表情もCGで修正できたりすると聞いたこともあります。

 


宇宙人なんかも、昔は特殊メイクでしたが、最近ではCGで作られるのが、主流でしょう。

 


私はSFやファンタジーが好きなので、CGが映像的革命を起こしていることをダイレクトに感じています。

 


素晴らしいことです。

 


そして、ふと思ったのですが、最近の実写は実はアニメなのではないのでしょうか?

 


そのうち、実写でも俳優は必要なくなり、声だって合成音声で作られれば100%作り物の実写が完成します。

 


それってアニメですよね?

 


そういう時代が、すぐそこまで来ているような気がします。

 


さて、この映画「シモーヌ」はヴァーチャルアクトレス(ヴァクトレス)、つまりCG女優にまつわる物語です。

 


主人公は売れない映画監督ヴィクター・タランスキー。

 


タランスキーは過去にアカデミー賞にノミネートされるくらい才能がありました。

 


しかし、タランスキーの作品は興行成績よりも芸術性を重視しているため、それ以降の作品は、鳴かず飛ばずでした。

 


ある日、主演女優に役を降りられ、映画製作が頓挫してしまいます。

 


そんな時、プログラマーのハンクと出逢います。

 


ハンクの発明はヴァクトレスのプログラムでした。

 


タランスキーはCGで作り上げた理想の女優を使って映画を完成させました。

 


そして、その映画は大ヒットしてしまいます。

 


謎の主演女優シモーヌが注目を集めましたが、詳細は一切極秘とされました。

 


シモーヌの正体を探るマスメディアと正体を隠すタランスキー。

 


そして事態は思わぬ殺人事件へと発展します。

 


果たしてタランスキーとシモーヌの運命は?

 


是非、観てみてください。

 


この映画は私にとっては、かなり面白かったです。

 


多少無理のある設定かもしれませんが、近い将来にはこの映画の様なことが起こっても不思議ではないような気がします。

 


プライドの高い映画監督が理想の女優を見つけるというシチュエーションが面白いです。

 


基本はコメディなんですが、何だかオシャレな雰囲気が漂っています。

 


展開もドラマティックで、飽きさせません。

 


映画監督の苦悩なども垣間見れて楽しい作品になっています。

 


架空のシモーヌに周囲の人間が、振り回されているのが滑稽です

 


私は演技の良し悪しはあまり分かりませんが、監督にとって演技の下手な俳優とか、最悪ですよね。

 


特に日本では演技力よりも知名度や人気でキャスティングされることが多いそうです。

 


監督が思うように撮れないような謎の圧力があったりすると聞いたことがあります。

 


泣く泣くOKシーンにした監督も少なくないのではないでしょうか。

 


そんな時に、ヴァクトレスがあれば問題は一挙解決です。

 


セリフも表情も監督の思い通りです。

 


なんならオードリー・ヘップバーンチャップリンの新作なんかが観られるかもしれません。

 


近未来にはヴァクトレスの時代がやってくるはず。

 


と、言いたいところですが、やはり俳優は本物の方が良いような気がします。

 


それは、やはりアニメなので。

 


逆にアニメ業界が限りなく実写に近づくというのはあるかもしれません。

 


ゲームなんかはかなり実写的な作品もありますね。

 


感覚的にはアニメは、よりアニメらしい作品という方向に進んでいる様な気がしますけど。

 


それでも近い将来、誰かが実写と見分けのつかない作品を作るのではないでしょうか。

 


いや

 


もしかしたら、すでに人間だと思い込んでいるヴァクトレスが存在しているかも?

 


なんて、

 


そういえば、CGアイドルと呼ばれた元AKBの渡辺麻友が、忽然と姿を消しました。

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ひょっとして……。

 


というのは冗談です。

 


近未来作品として魅力的な映画なので、是非観てみてください。

 


エンドロールの後も少しあるので、見逃さないでくださいね。

 

 

 

 

最高の人生の見つけ方

第202回目は「最高の人生の見つけ方」です。

 

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2007年のアメリカのヒューマンドラマ映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


実は私は病気ものの映画が苦手です。

 


特に不治の病は恐ろしくて仕方がありません。

 


戦争で人が死んだり、ゾンビに感染したりなどは平気なのですが、病気で死んでいくのは耐えられません。

 


邦画には病気ものの映画が多いような気がします。

 


日本人は悲しい物語が好きなのでしょうか?

 


泣ける映画は良い映画みたいな風潮があると思います。

 


感動の涙は良いですが、悲しい涙は好きじゃありません。

 


もっとも私は映画で泣いたりしませんけども。

 


病気ものの映画も悲しいというより怖いというのが本音です。

 


幽霊よりも病気の方がよっぽど怖いです。

 


しかし、この映画は面白いです。

 


生きてるって感じがします。

 


怖くも悲しくもありませんでした。

 


笑ってサヨナラが言えそうな映画です。

 


物語は自動車整備士のカーターと病院経営の富豪エドワードが、余命6ヶ月と診断されるところから始まります。

 


性格も生活も真逆の2人でしたが、同じ病室で闘病生活を送るうちに意気投合します。

 


そのキッカケになるのが、カーターが書いていた棺桶リスト(死ぬまでにやりたいことリスト)でした。

 


エドワードはリストを実現させようとカーターに持ちかけます。

 


カーターとエドワードは2人で人生最期の旅に出ます。

 


果たして最高の人生は見つかるのでしょうか?

 


是非、観てみてください。

 


97分と短めの映画ですが、充分な満足感が得られます。

 


お年寄りのカーターとエドワードがスカイダイビングやカーチェイスに挑戦したりと、なんだか楽しそうです。

 


私はスカイダイビングはやりたいと思わないけれど、カーチェイスはやってみたいかな。

 


金銭的に余裕のないカーターはともかく、エドワードはいつでも好きなことがやれたはずです。

 


しかし、そういった娯楽をしてこなかったのはエドワードが孤独だったからに、ほかなりません。

 


1人では幸せも半減してしまう。

 


それどころか、幸せを感じていなかったかもしれません。

 


一方のカーターは家族に恵まれていましたが、金銭的に我慢することが多かったのかもしれません。

 


本当の幸せを教えてくれる良い映画でした。

 


特に「世界一の美女とキスをする」というリストを達成したところは感動しました。

 


今やりたいことが見つかっていない人には是非、観ておいてほしいです。

 


でも、死ぬのが分かってから最高の人生に気づくなんて皮肉な話です。

 


私もやりたいことは沢山あるので、頑張って片付けていかなければと思いました。

 


私の場合、いざという時は何もしたくないと思うんです。

 


妻と愛猫のミュウと一緒に家に居て、ゴロゴロしていたい。

 


豪華な食事も無くて良いです。

 


妻の手料理でも食べられれば幸せです。

 


そして死ぬ間際には、とっておきの面白い話をして大笑いしたいものです。

 

 

 

 


…………ハッ!

 


いかんいかん!

 


私は120まで生きて、さらにサイボーグなって生き続けるのだった。

 


まだまだ、生きますよ。

 


ところで、この映画は2019年に日本でリメイクされています。

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同タイトルですが、主人公が女性に変わっています。

 


大まかなストーリーは同じですが、女性ならではの悩みや価値観があって、見応えがありました。

 


オリジナルの方は爽やかな印象でしたが、リメイク版はかなり悲しくツライ物がありました。

 


日本人が主人公なので、シンパシーを感じたのかもしれません。

 


できれば、両方見比べて欲しいです。

 


どちらも私は好きですが、あえて言うならリメイク版の方が良かった様に感じました。

 


しかし、もう一度観るならば、オリジナル版を観ると思います。

 


どちらかだけと言われれば、オリジナル版をオススメします。

 


いやー、でもどっちも観て欲しいな。

 


邦画もなかなか捨てたもんじゃないです。

 


日本的な悪い部分もありますが、心理描写は邦画の方が優れている様な気がします。

 


映画によりけりですけど。

 


最高の人生の見つけ方」で日米対決してみてください。

 

 

 

 

アメリカン・スナイパー

 


第201回目は「アメリカン・スナイパー」です。

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2014年の戦争映画です。

 


以降ネタバレ注意です。

 


私がまだギリギリ10代だった頃、友人達の間でサバイバルゲームが流行り出しました。

 


当時の私はスナイパーに憧れておりました。

 


遠距離から狙撃する姿が格好良いと思っていました。

 


単にスコープが好きだっただけかもしれません。

 


しかし、クールな私にはスナイパーが似合うだろうと思い込んでいました。

 


当時は今の様なサバゲー フィールドが少なく。

 


私たちは建設が頓挫したゴルフ場予定地を借りて遊んでいました。

 


タイガーストライプの迷彩服に身を包み、愛銃のG3/sg1をぶら下げて戦場に臨みました。

 


茂みに潜みジッと獲物が来るのを待っていました。

 


「私のコードネームはコアラ(子供の頃のあだ名)スナイパーコアラ。コアラは静かに息を潜めて身を隠す」

 


気分は完全にスナイパーでした。

 


普通はうつ伏せになって銃を構えるのですが、その頃の私はバックポジションと呼ばれる仰向けで足下に向けて撃つというスタイルでした。

 


当時は変な撃ち方と呼ばれていましたが、調べたら1800年代には普通にある撃ち方だった様です。

 


教わったわけでもなく、その撃ち方にたどりつくとは、やはり私は生まれながらのスナイパー!

 

 

 

しかし

 

 

 

 


「あーーーーーーーじれってぇーーーーーー!」

 

 

 

私はどうやらスナイパーには向いておらず、典型的なアタッカーだった様です。

 


なりたい理想とは違う自分。

 


よくある話です。

 

 

 

さて、映画の話ですが、この映画は実話を基に制作されています。

 


イラク戦争で活躍したスナイパー、クリス・カイルの自伝によります。

 


公式では160人(非公式では255人)も狙撃したそうです。

 


恐ろしい話です。

 


物語はクリスが軍に志願する前から始まります。

 


狩猟やロデオに明け暮れていたカイルでしたが、テレビで観たテロ事件をキッカケに軍隊に入ります。

 


カイルはメキメキと頭角をあらわして、特殊部隊のシールズに配属されます。

 


カイルはタヤという恋人もできて順風満帆の過ごしていました。

 


そして、タヤとの結婚式当日、出動命令が下されました。

 


クリスは戦場でスナイパーとして活躍し、タヤはクリスの帰りを待ち続けます。

 


クリスは無事に戦場から帰ることができるのでしょうか?

 


是非、観てみてください。

 


この映画は実話というだけあって、なかなかのリアリティがあると感じました。

 


まあ、私は戦争に行ったことはないので、本当のところは解りませんけど。

 


戦場の怖さ、スナイパーの恐ろしさを体験できます。

 


特にクリスのスナイパーとしての心境は計り知れないものがあると思います。

 


一方、敵側のスナイパー、ムスターファもとてつもなく恐ろしいです。

 


スナイパー同士の戦いは見どころです。

 


とにかく酷い戦場で、ゲリラや少年兵などシビアな現実が待っています。

 


作品のテーマの一つに戦争後遺症が取り上げられていると思います。

 


特にスナイパーのストレスというか、トラウマというか、重すぎて間違いなく精神を病んでしまいます。

 


正直なところ、スナイパーなんかに憧れるモンじゃないと思いました。

 


一方で、クリスの帰りを待つ妻のタヤの心情も良く描かれています。

 


一度でも戦場に行くと、その人の戦争は終わらなくなるんだろうなと感じました。

 


戦場から帰って来ても、心は戦争状態のままです。

 


タヤはクリスが戻って来ることを信じていますが、とても苦しそうです。

 


戦争映画ですが、女性にもオススメしておきます。

 


タヤと共感出来るかもしれません。

 


戦争映画としては抜群の出来だと思います。

 


反戦映画ととるか戦争賛美ととるかで評価は分かれるかもしれませんが、私はかなり良くできた映画だと思いました。

 


そして、改めて私はスナイパーに向いていないと思いました。

 


サバゲーの話ですけどね。

 

スターウォーズ エピソード7・8・9

 


第200回目は「スターウォーズ7・8・9」です。

 


今回は200回記念というわけで、「スターウォーズ続三部作」について語っていきたいと思います。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


完全に全部語ってしまうので、ネタバレが気になる人は是非、「エピソード7・8・9」を観てから読んでください。

 


さて、ご覧になられた方は、どんな感想だったでしょうか?

 


聞くところによると不評の様ですね。

 


特にエピソード8が不評らしく

「作り直せ!」という抗議やら署名が殺到したそうです。

 


初代主人公のルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルも納得いかなかったそうです。

 


正直なところ、私もあまり出来はよろしくないと思っています。

 


しかし、シリーズの完結作としては最高だったと思います。

 


矛盾しているかもしれませんが、出来は悪いが最高です。

 


中には「こんなのスターウォーズじゃない!」という人もいると思います。

 


そうです。

 


正解です。

 


この続三部作はこれまでの「スターウォーズ」をぶっ壊すために作られたのです。

 


良くも悪くもです。

 


多分、多くの人が拒否反応を示したのではないでしょうか。

 


私も受け入れ難い心境でした。

 


しかし、全てを受け入れた瞬間、一気に素晴らしい作品に生まれ変わりました。

 


心境の変化を順を追って語っていきたいと思います。

 


まず、

 


「エピソード7 ・フォースの覚醒」です。f:id:kazuma_kazama:20210527201525j:image

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2015年のアメリカの作品です。

 


主人公はジャンクパーツ漁りの女性のレイ、パイロットのポー、脱走兵のフィンです。

 


銀河帝国の崩壊から30年が経っていました。

 


平和になったのかと思ったら、帝国の残党が「ファースト・オーダー」という軍事組織を起こし、銀河を支配しようとしていました。

 


かつて、同盟軍として活躍したレイア・スカイウォーカーは「レジスタンス」を組織して「ファースト・オーダー」と戦っていました。

 


レイアは行方不明の兄ルークを探していましたが、ようやく手がかりを見つけようとしていました。

 


パイロットのポーはルークが住む星の宇宙地図を手に入れました。

 


しかし「ファースト・オーダー」の指揮官カイロ・レンに捕らえられてしまいます。

 


ポーは地図のデータをロボットのBB-8に託して逃がしていました。

 


BB-8はその後、ジャンクパーツ漁りのレイと出会います。

 


一方、ポーは脱走兵のフィンに助けられます。

 


レイ、ポー、フィン、BB-8の冒険はどうなるのでしょうか?

 


カイロ・レンの正体は?

 


ルークの行方は?

 


是非観てみてください。

 


「エピソード7」は一作目である「エピソード4」のストーリーをなぞらえている展開になっています。

 


レイたち新キャラがメインで活躍しますが、ハン・ソロやチューバッカなども登場して盛り上がります。

 


完全に世代交代がテーマになっている様で、その辺りは賛否両論あるそうです。

 


新キャラの魅力不足が理由にあるかもしれません。

 


しかし、BB-8は優秀です。

 


残念なことに、適役のカイロ・レンが小物感があって、物足りなさを感じます。

 


剣術もイマイチでした。

 


どちらかと言うと、チャンバラよりもフォースに重きを置いている様です。

 


驚いたところはフィンがライトセーバーを使えることでした。

 


ライトセーバーってジェダイ(もしくはシス)だけが使えるんじゃないんだね」

 


私にとっては違和感がありました。

 


しかし、それには訳があったのです。

 


それはまた後で説明します。

 


とにかく「エピソード7」は観て欲しいです。

 


観なきゃ始まらないという気がします。

 


続いて「エピソード8・最後のジェダイ」です。

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2017年の作品です。

 


やっとこさ出てきたルークは世捨て人になっていました。

 


正義の為に戦ってきたルークでしたが、すっかり別人になっていました。

 


これにはガッカリしたファンが大勢いた様です。

 


ルークはもはや弟子を取らず、最後のジェダイとなることを望んでいました。

 


もの凄い失望感です。

 


しかしこれには事情があるのです。

 


それも後で説明します。

 


一方、主人公のフィンやポーは不毛な戦いを続けていました。

 


正直なところ、かなりストレスが溜まります。

 


何もかもが上手くいかないという展開が、評価をかなり下げていると思います。

 


私もかなり辛かった印象があります。

 


しかし、この作品も「エピソード5」になぞらえたストーリーであると考えると、なかなか深いものがあると思います。

 


この作品も続三部作を理解する上で重要な作品なので、是非観てください。

 


最後は「エピソード9・スカイウォーカーの夜明け」です。

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2019年の作品です。

 


スターウォーズといえば冒頭に字幕でさわりのストーリーが流れるのが有名だと思いますが。

 


なんと、衝撃のネタバレが語られます。

 


それは言っちゃダメでしょう。

 


映画のストーリー上で語るべきだと思います。

 


ちょっと制作者のセンスを疑ってしまいます。

 


さて、最後の作品なので私も内容を細かく語りませんが、最終決戦です。

 


「ファースト・オーダー」を影から操る黒幕とその軍隊「ファイナル・オーダー」が世界を支配しようとしています。

 


レイたちは敵の本拠地エクセゴルを探して冒険をします。

 


エクセゴルには真の敵である黒幕が潜んでいます。

 


多少ヘンテコな展開ですが、スターウォーズらしいと言えなくもないと思います。

 


単体の作品としては評価は低いかもしれませんが、「スターウォーズ」としては最高のエンディングだった様に思います。

 


やはり「エピソード6」を踏襲した内容でした。

 


正直なところ「エピソード6」で完結しておいた方が綺麗に終わっていると思います。

 


そう思っている人は多いかもしれません。

 


蛇足であるとか、

 


こんな未来は見たくなかったとか、

 


続三部作は無かったことにしたいとか。

 


そういう気持ちは全部わかります。

 


しかし、全てを受け入れると「スターウォーズ」の世界が一層深いものになると思います。

 


だから、最後まで是非観て欲しいと思います。

 


続三部作を受け入れるも拒絶するも自由ですが、私なりの解釈を語ってみたいと思います。

 


なぜフィンはライトセーバーを使えるのか?

 


なぜルークは世捨て人になったのか?

 

 

 

では、先ずライトセーバーについてですが、実は誰でも使える武器だったのです。

 


ジェダイにしか扱えないというのは、私の錯覚でした。

 


確かにジェダイにしか扱えないとは誰も言ってませんでした。

 


もしかして、私だけが勘違いしていたのでしょうか?

 


いや、作品の雰囲気がそう思い込ませていた様な気がします。

 


実はフォースもジェダイやシスだけの技ではありません。

 


フォースは多かれ少なかれ誰もが持っているものなのです。

 


ジェダイの技だと錯覚してしまったのも、やはり意識的に誘導された様な気がします。

 


ジェダイやシスはフォースに特化していて、フォースを使うものを仲間にして管理してきました。

 


極端に言えば、フォースを独占してきたわけです。

 


その過程で、フォースを正義の為に使うという思想が生まれ、コントロールしてきた訳です。

 


しかし、それはあくまでジェダイ側の視点によるものです。

 


つまりジェダイが正義、シスが悪というのはジェダイが勝手に作り上げた思想なのです。

 


視聴者も、もちろんジェダイが正義だと思って観ています。

 


ところが続三部作では正義と悪がねじれてしまっています。

 


ジェダイが必ずしも正義ではないし、シスが悪とも限らないでしょう。

 


そこにルークが弟子を取らず、最後のジェダイとなろうとしている理由があったのです。

 


ジェダイが正義ではないという事実に気づいてしまったのです。

 


それは視聴者が受け入れられない事実であったかもしれません。

 


ライトセーバーはただの武器で。

 


フォースは誰でも使えて、

 


ジェダイは正義じゃない。

 


つまり、これまでの設定を

 


スターウォーズ」を

 


ブチ壊してしまったのです。

 


よくもやってくれたな!

 


しかし、私はこれはこれで良かったのだと思っています。

 


今は勧善懲悪という時代でもないし、血筋や育ちで、正義や悪が決まるものではないと思います。

 


そういうメッセージが、この続三部作に込められていたのだと思っています。

 


いろいろな意味で、凄い作品になったと思います。

 


良い意味で、ここまで設定を覆す作品は稀だと思います。

 


確かに、残念な展開などもありますが、無かった事にはできないと感じました。

 


さすが「スターウォーズ」です。

 


どうか、少しでもこの続三部作が受け入れられる様に祈っています。

 


これからも「スターウォーズ」は続くらしいので楽しみです。

 

 

 

 


フォースと共にあらんことを。

 

 

 

 

 

 

 

猫の2回目の誕生日

 


僕の名前はミュウオイデカワイイヨシヨシヨシヨシヨシヨシヨシヨシヨ……。

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どこまでが名前かわからないけど、ミュウと呼んでほしいニャ(カワイイもよく言われるニャ)。

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今日はタンジョウビだと言ってパパとママが浮かれているニャ。

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パパとママが楽しそうだと僕も嬉しいニャ。

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きっと良いことがあったに違いないニャ。

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今日はきっとご馳走ニャン。

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オメデトウオオキクナッタネって褒めてくれるニャ。

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4750gになったらしいニャ。

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もっと大きくなってパパとママみたいになりたいニャ。

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今日はパパもママも狩りには出かけないらしいニャ。

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いつもは朝早く狩りに出かけるのに、今日はゴロゴロしているニャ。

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そんなことで、今日のご馳走は大丈夫かニャ?

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それとも、もうチュールは捕まえているのかニャ?

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それなら安心ニャ。

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3匹で一緒にゴロゴロするニャ。

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この時間が1番幸せニャン。

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でも、パパとママがワクチンワクチンって言い出したニャ。

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ワクチンと聞くとちょっと不安になるニャ。

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でも今日は出かけないみたいだから大丈夫ニャン。

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僕のお気に入りのおもちゃで、いっぱい遊んであげるニャ。

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お気に入りはゴムひもニャン。

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いろいろ他にもおもちゃはあったけど、ゴムひもが1番ニャン。

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運動の後はご飯ニャン。

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今日の雰囲気はカツオだニャ。

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カツオニャーーん!

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ご馳走だニャーん!

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美味しいニャ。

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今日も幸せだニャ。

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これなら毎日、タンジョウビでも良いニャ。

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明日が楽しみニャ。

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おやすみなのニャ。

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ニャン!