カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

スターウォーズ エピソード7・8・9

 


第200回目は「スターウォーズ7・8・9」です。

 


今回は200回記念というわけで、「スターウォーズ続三部作」について語っていきたいと思います。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


完全に全部語ってしまうので、ネタバレが気になる人は是非、「エピソード7・8・9」を観てから読んでください。

 


さて、ご覧になられた方は、どんな感想だったでしょうか?

 


聞くところによると不評の様ですね。

 


特にエピソード8が不評らしく

「作り直せ!」という抗議やら署名が殺到したそうです。

 


初代主人公のルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルも納得いかなかったそうです。

 


正直なところ、私もあまり出来はよろしくないと思っています。

 


しかし、シリーズの完結作としては最高だったと思います。

 


矛盾しているかもしれませんが、出来は悪いが最高です。

 


中には「こんなのスターウォーズじゃない!」という人もいると思います。

 


そうです。

 


正解です。

 


この続三部作はこれまでの「スターウォーズ」をぶっ壊すために作られたのです。

 


良くも悪くもです。

 


多分、多くの人が拒否反応を示したのではないでしょうか。

 


私も受け入れ難い心境でした。

 


しかし、全てを受け入れた瞬間、一気に素晴らしい作品に生まれ変わりました。

 


心境の変化を順を追って語っていきたいと思います。

 


まず、

 


「エピソード7 ・フォースの覚醒」です。f:id:kazuma_kazama:20210527201525j:image

出典Amazon.co.jp

 


2015年のアメリカの作品です。

 


主人公はジャンクパーツ漁りの女性のレイ、パイロットのポー、脱走兵のフィンです。

 


銀河帝国の崩壊から30年が経っていました。

 


平和になったのかと思ったら、帝国の残党が「ファースト・オーダー」という軍事組織を起こし、銀河を支配しようとしていました。

 


かつて、同盟軍として活躍したレイア・スカイウォーカーは「レジスタンス」を組織して「ファースト・オーダー」と戦っていました。

 


レイアは行方不明の兄ルークを探していましたが、ようやく手がかりを見つけようとしていました。

 


パイロットのポーはルークが住む星の宇宙地図を手に入れました。

 


しかし「ファースト・オーダー」の指揮官カイロ・レンに捕らえられてしまいます。

 


ポーは地図のデータをロボットのBB-8に託して逃がしていました。

 


BB-8はその後、ジャンクパーツ漁りのレイと出会います。

 


一方、ポーは脱走兵のフィンに助けられます。

 


レイ、ポー、フィン、BB-8の冒険はどうなるのでしょうか?

 


カイロ・レンの正体は?

 


ルークの行方は?

 


是非観てみてください。

 


「エピソード7」は一作目である「エピソード4」のストーリーをなぞらえている展開になっています。

 


レイたち新キャラがメインで活躍しますが、ハン・ソロやチューバッカなども登場して盛り上がります。

 


完全に世代交代がテーマになっている様で、その辺りは賛否両論あるそうです。

 


新キャラの魅力不足が理由にあるかもしれません。

 


しかし、BB-8は優秀です。

 


残念なことに、適役のカイロ・レンが小物感があって、物足りなさを感じます。

 


剣術もイマイチでした。

 


どちらかと言うと、チャンバラよりもフォースに重きを置いている様です。

 


驚いたところはフィンがライトセーバーを使えることでした。

 


ライトセーバーってジェダイ(もしくはシス)だけが使えるんじゃないんだね」

 


私にとっては違和感がありました。

 


しかし、それには訳があったのです。

 


それはまた後で説明します。

 


とにかく「エピソード7」は観て欲しいです。

 


観なきゃ始まらないという気がします。

 


続いて「エピソード8・最後のジェダイ」です。

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出典Amazon.co.jp

 


2017年の作品です。

 


やっとこさ出てきたルークは世捨て人になっていました。

 


正義の為に戦ってきたルークでしたが、すっかり別人になっていました。

 


これにはガッカリしたファンが大勢いた様です。

 


ルークはもはや弟子を取らず、最後のジェダイとなることを望んでいました。

 


もの凄い失望感です。

 


しかしこれには事情があるのです。

 


それも後で説明します。

 


一方、主人公のフィンやポーは不毛な戦いを続けていました。

 


正直なところ、かなりストレスが溜まります。

 


何もかもが上手くいかないという展開が、評価をかなり下げていると思います。

 


私もかなり辛かった印象があります。

 


しかし、この作品も「エピソード5」になぞらえたストーリーであると考えると、なかなか深いものがあると思います。

 


この作品も続三部作を理解する上で重要な作品なので、是非観てください。

 


最後は「エピソード9・スカイウォーカーの夜明け」です。

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出典Amazon.co.jo


2019年の作品です。

 


スターウォーズといえば冒頭に字幕でさわりのストーリーが流れるのが有名だと思いますが。

 


なんと、衝撃のネタバレが語られます。

 


それは言っちゃダメでしょう。

 


映画のストーリー上で語るべきだと思います。

 


ちょっと制作者のセンスを疑ってしまいます。

 


さて、最後の作品なので私も内容を細かく語りませんが、最終決戦です。

 


「ファースト・オーダー」を影から操る黒幕とその軍隊「ファイナル・オーダー」が世界を支配しようとしています。

 


レイたちは敵の本拠地エクセゴルを探して冒険をします。

 


エクセゴルには真の敵である黒幕が潜んでいます。

 


多少ヘンテコな展開ですが、スターウォーズらしいと言えなくもないと思います。

 


単体の作品としては評価は低いかもしれませんが、「スターウォーズ」としては最高のエンディングだった様に思います。

 


やはり「エピソード6」を踏襲した内容でした。

 


正直なところ「エピソード6」で完結しておいた方が綺麗に終わっていると思います。

 


そう思っている人は多いかもしれません。

 


蛇足であるとか、

 


こんな未来は見たくなかったとか、

 


続三部作は無かったことにしたいとか。

 


そういう気持ちは全部わかります。

 


しかし、全てを受け入れると「スターウォーズ」の世界が一層深いものになると思います。

 


だから、最後まで是非観て欲しいと思います。

 


続三部作を受け入れるも拒絶するも自由ですが、私なりの解釈を語ってみたいと思います。

 


なぜフィンはライトセーバーを使えるのか?

 


なぜルークは世捨て人になったのか?

 

 

 

では、先ずライトセーバーについてですが、実は誰でも使える武器だったのです。

 


ジェダイにしか扱えないというのは、私の錯覚でした。

 


確かにジェダイにしか扱えないとは誰も言ってませんでした。

 


もしかして、私だけが勘違いしていたのでしょうか?

 


いや、作品の雰囲気がそう思い込ませていた様な気がします。

 


実はフォースもジェダイやシスだけの技ではありません。

 


フォースは多かれ少なかれ誰もが持っているものなのです。

 


ジェダイの技だと錯覚してしまったのも、やはり意識的に誘導された様な気がします。

 


ジェダイやシスはフォースに特化していて、フォースを使うものを仲間にして管理してきました。

 


極端に言えば、フォースを独占してきたわけです。

 


その過程で、フォースを正義の為に使うという思想が生まれ、コントロールしてきた訳です。

 


しかし、それはあくまでジェダイ側の視点によるものです。

 


つまりジェダイが正義、シスが悪というのはジェダイが勝手に作り上げた思想なのです。

 


視聴者も、もちろんジェダイが正義だと思って観ています。

 


ところが続三部作では正義と悪がねじれてしまっています。

 


ジェダイが必ずしも正義ではないし、シスが悪とも限らないでしょう。

 


そこにルークが弟子を取らず、最後のジェダイとなろうとしている理由があったのです。

 


ジェダイが正義ではないという事実に気づいてしまったのです。

 


それは視聴者が受け入れられない事実であったかもしれません。

 


ライトセーバーはただの武器で。

 


フォースは誰でも使えて、

 


ジェダイは正義じゃない。

 


つまり、これまでの設定を

 


スターウォーズ」を

 


ブチ壊してしまったのです。

 


よくもやってくれたな!

 


しかし、私はこれはこれで良かったのだと思っています。

 


今は勧善懲悪という時代でもないし、血筋や育ちで、正義や悪が決まるものではないと思います。

 


そういうメッセージが、この続三部作に込められていたのだと思っています。

 


いろいろな意味で、凄い作品になったと思います。

 


良い意味で、ここまで設定を覆す作品は稀だと思います。

 


確かに、残念な展開などもありますが、無かった事にはできないと感じました。

 


さすが「スターウォーズ」です。

 


どうか、少しでもこの続三部作が受け入れられる様に祈っています。

 


これからも「スターウォーズ」は続くらしいので楽しみです。

 

 

 

 


フォースと共にあらんことを。