第205回目は「ジョーズ」です。
1975年のアメリカの海洋パニック映画です。
*以降ネタバレ注意です。
言わずと知れたサメ映画の元祖です。
サメを英語でジョーズというと誤解していた人も多いのではないでしょうか?
それほど、サメといえばジョーズと世界に浸透していたように思われます。
実は私はあまり海が得意ではありません。
足がつくところまでは大丈夫ですが、深いところは全くダメですね。
そして何より、サメやらクラゲやら得体の知れない生物がウヨウヨいるかと思うとゾッとします。
中には毒を持った生物もいるので、怖いったらありゃしない。
私には砂浜近くをピチャピチャしてるくらいが丁度いいのです。
それはそうと、サメって怖いですよね。
なんとも無機質な感じの眼が怖い。
映像で見る分には良いですが、実物にはお会いしたくないです。
年間のサメによる死者は平均6人だそうです。
死亡以外の事故は150件くらいだそうです。
意外と少ないような気もします。
それでも怖いものは怖いです。
ある日の夕暮れ、女性が海で泳いでいると何者かに襲われます。
検死の結果、女性はサメに殺されたという事実が判明します。
主人公である警察署長のブロディは海岸を閉鎖しようとしますが、ボーン市長に拒否されてしまいます。
アミティ島は観光資源が重要で海水浴ができないと非常に困ると言うのです。
かくして、サメの存在は隠蔽されました。
しかし、数日後サメによる新たな犠牲者が……。
果たしてブロディはサメから島を守ることができるのでしょうか?
是非、観てみてください。
この作品以降、数多くのサメ映画が作られましたが、この「ジョーズ」が1番リアリティがあって良いように感じました。
リアルな分、派手な誇張がないので、今観ると少し迫力に欠けるかもしれません。
例えば「ジョーズ」のサメは体長が7.6mです。
ホオジロザメの平均的な大きさは4〜5mで、最大が6mくらいだそうです。
そうすると実在のサメの1.25倍くらいです。
案外、普通にいそうですよね。
だからこそ怖いとも言えます。
この作品ではサメの被害はもちろんなのですが、ある意味人災であるところが恐怖なのではないでしょうか?
普通、サメがいるのに海開きしますか?
コロナ禍でオリンピックを開催するぐらいなので、市長や知事にとっては普通なのかもしれません。
怖い話です。
映画の見どころとしては、やはりサメの恐ろしさです。
背びれだけで、恐怖を与えるなんてスゴいと思います。
もう一つの見どころは、ブロディと海洋学者フーパー、サメ退治のプロであるクイントの3人のコンビネーションです。
相性の悪い3人がサメ退治を通じて打ち解ける過程が微笑ましいです。
ところで、このサメは本物ではなくロボットで撮影されているそうです。
私は本物のホオジロザメを見たことがないので、本物としか思えませんでした。
そういう意味でもクォリティの高い作品だったと思います。
ただ唯一気になったのは、ライフル銃で酸素ボンベに穴があくかというところでした。
ま、それは些細な問題です。
とにかく、サメ映画の原典として一度は観てみて欲しいです。
そして、USJのアトラクションの「ジョーズ」を体験すれば最高だと思います。
今回はついでにサメ映画「ディープ・ブルー」も軽く紹介したいと思います。
1999年のアメリカの映画です。
物語は海洋上の医学研究施設アクアティカが舞台です。
研究所ではアルツハイマーの治療薬を開発していました。
何故か、サメの脳を使って研究していました。
結果、サメたちは高い知能を有するに至りました。
そしてサメたちは反乱を起こします。
人間との知恵比べで勝利するのはどちらでしょうか?
興味がありましたら、一度観てみてください。
私は結構好きです。
中でもコック長の活躍が最高です。
コック長が終盤に水中銃を撃つシーンで、私は柄にもなく歓声をあげてしまいました。
ものすごくアドレナリンがでました。
雰囲気としては「ジョーズ」+「ポセイドン・アドベンチャー」という感じです。
サメから逃げつつ、海中の施設から脱出するというシチュエーションが面白いです。
知能の高いサメが恐ろしくて、そしてなんとなく可哀想です。
正直なところ、サメ映画は数が多い分、ハズレも多いです。
しかし「ディープ・ブルー」は面白い方だと思います。
良かったら、あまり期待せずに観てみてください。