第288回目は「HACHI 約束の犬」です。
出典U-NEXT
2009年のアメリカ・イギリス合作の動物映画です。
*以降ネタバレ注意です。
1987年に公開された邦画「ハチ公物語」のリメイク作品です。
出典U-NEXT
忠犬ハチ公の実話をもとに、舞台をを大正時代から現代のアメリカに移しています。
皆さんは忠犬ハチ公をご存知でしょうか?
渋谷のハチ公の銅像が有名ですね。
出典日本気象協会
帰らぬ主人を10年近くもの間、駅前で待ち続けたそうです。
そんなことがあり得るのでしょうか?
私はあり得ると思っています。
現にハチは待っていましたしね。
中には「駅前の焼き鳥屋さんが目的だったんだ」なんて言う人もいたようですが。
私は違うと思います。
私はミュウという名前の猫を飼っていますが、私の帰宅をキチンと出迎えてくれます。
流石に駅までは来てくれませんが。
玄関まで来てくれます。
猫でさえそうなのだから、犬ならばなおのこと、あり得ると思います。
実際のところ猫の気持ちが解るわけでは無いのですが、ミュウの世界には私と妻しかいないので、寂しいのではないかと思います。
すなわち飼い主というのはペットにとって、大きな存在なわけです。
今も、私の帰りを待っているかと思うと、涙がちょちょ切れんばかりです。
ペットカメラで確認すると……
ぐっすり寝てますね。
とにかく、動物には時間感覚があり朝起こしてくれたり、帰りの時刻が分かったりするようです。
しかも土日は起こさなかったりすることもできるようです。
不思議ですね。
そんなハチやミュウを思うと切ない映画なのです。
動物好きの人は是非、観てください。
物語は日本のある寺から始まります。
1匹の子犬(秋田犬)が国際便の飛行機でアメリカへと空輸されました。
ところが、ずさんな運搬人によって送り先のタグは千切れ、尚且つ駅のホームでケージごと落っことされてしまいます。
ケージから這い出た子犬は大学教授のパーカーに拾われます。
最初は迷い犬として飼い主を捜そうとしましたが、結局パーカーは自分で飼うことにしました。
パーカーは子犬に「ハチ」と名前をつけました。
パーカーとハチは絆を深めていきますが……。
さて、2人の運命はどうなってしまうのでしょうか?
是非、観てください。
まず、ハチが可愛いですね。
リチャード・ギアが主演ですが、完全にハチが主人公です。
結構、アメリカ人の良い加減さが目立つ映画でもありました。
とにかく荷物の扱いが雑です。
現実でも雑だと思いますが、酷すぎます。
ハチが行方不明になって大問題になっているはずです。
この物語の裏で「行方不明犬ハチ公物語」が進行しているはずです。
また、パーカーがハチを放し飼いにしているところも気になりました。
秋田犬は意外とデカいんですね。
放し飼いはどうかと思います。
もちろんそこには、パーカーに対する信頼や、ハチに対する思いやりという周囲の人たちの理解があるということです。
そうでなければ、この物語は成立しません。
皆んな良い人たちばかりです。
ついでに言えば、パーカーの娘もハチを野放しにするので、どうかと思いました。
いい加減なアメリカ人の話です。
とは言え、ハチの表情をみていると、ヒモで縛りつけられなくなるのも解らなくもないです。
ハチの演技に注目して、観てみてください。
この映画で感じたことは、飼い主の責任の重さでしょうか。
家にペットがいる人は、無事に帰るという責務があると思います。
きっとペットは首を長くして、飼い主の帰りを待っているのでしょう。
そりゃ、ペットにしてみればご飯の都合もあると思いますけど、きっと寂しがっていると思います。
顔を見れば判りますよ。
さあ、帰りましょう。
僕も帰ります。