第271回目は「ザ・シークレット・サービスです。
出典U-NEXT
1993年のアメリカのサスペンス映画です。
シークレット・サービスというと大統領警護の人たちというイメージがありますが、普通に捜査もする様です。
国内向けの諜報機関のような組織らしいです。
知りませんでした。
日本でいうSPとは大分違う様です。
それでも大統領や要人の盾になって命を賭けられるか?
というところは共通する命題の様です。
私は家族のためなら命を賭けても良いですが、要人のために死ぬのは真っ平ごめんです。
それだけにシークレット・サービスは立派な仕事と言えるでしょう。
私にはとてもなれません。
もっとも、そんな体力も頭脳も根性もありませんけどね。
さて、この映画はそんなシークレット・サービスの活躍を描いた作品です。
興味のある人は是非、一度見て欲しいです。
物語はシークレット・サービスに所属する老練の警護官フランクが主人公です。
フランクはケネディ暗殺事件の時に警護にあたっていました。
しかし、フランクはケネディ暗殺を食い止めることができなかったことをメディアにバッシングされ酒に溺れる過去を持っていました。
現在は警護職は離れているものの現場捜査官としてフランクは活躍していました。
ある日、大統領暗殺計画の情報を掴んだフランクは捜査に乗り出します。
そして、それを待っていたかの様にブースという男からフランクに電話が入ります。
ブースは大統領暗殺を予告して、フランクに挑戦状を叩きつけたのでした。
果たしてフランクはブースの大統領暗殺計画を阻止できるのでしょうか?
ブースの正体とは?
是非一度、観てみてください。
警護ものの映画としてはオーソドックスなストーリーかもしれませんが、主人公が年寄りというところが魅力的だと思います。
私は結構、老人がハッスルする映画が好きなのです。
私も老いて来たからでしょうか、今からでも活躍出来るぞ!という気分にさせてくれます。
年老いた身体に鞭打って、警護する姿は応援したくなります。
あと、美人捜査官のリリーにフランクが恋をします。
出典U-NEXT
リリーはおそらく30代、フランクはおそらく60代。
いくら何でも無理がある様な気がします。
ま、でも夢のある話と言えなくもないですね。
愛があれば歳の差なんて……。
本当でしょうかね?
それはさて置き、もっとも魅力的な人物は犯人のブースです。
犯行の手口や容赦の無さに感心してしまいます。
それに大統領暗殺の執念とフランクに対する執着も恐ろしいところです。
狂気ではなく哲学的な知性を感じます。
詰まるところ、フランクにとってもブースにとっても「要人の為に命を賭けられるか」という問いかけが重要となっています。
立場が正反対であるフランクとブースのやり取りが、かなり物語を盛り上げています。
少し古さは感じましたが、観るべき映画という気もしました。
ブースが使用する銃なども時代を先取りしていたと言えるでしょう。
SPや警護の仕事に興味ある方は必見の映画です。