第272回目は「あなたが寝てる間に」です。
本作は私の知る限り、最も幸せな気分にさせてくれる映画です。
クリスマス映画としてもオススメしておきます。
今回、久々に妻の提案で鑑賞しました。
思い返せば公開当時も妻とデートで、劇場まで観に行きました。
なつかしい。
さて、この映画はクリスマスの恋愛映画としてはちょっと特殊な感じがします。
恋愛もありますが、クリスマスのファミリーに重点を置かれているのです。
日本ではクリスマスといえば恋人と過ごすイメージがありますが、
海外では家族で過ごすことの方が多い様です。
この映画では、その辺りがよく表現されていると思います。
ちょっと憧れます。
孤独な女性と、少しバラバラだった家族が打ち解けていくところに感動があります。
今年のクリスマスに是非、観てみてはいかがでしょうか。
物語の舞台はシカゴの、とある駅から始まります。
主人公のルーシーは駅の改札嬢でした。
ルーシーは独身で家族もいない孤独な女性でした。
唯一の幸せは、平日の朝に駅を利用するピーターに憧れを抱いていたことです。
しかし、ルーシーはピーターと改札で顔を合わせるだけで、話したことすらありませんでした。
ある日ひょんなことから、ピーターがホームから線路に転落してしまいます。
危うく電車に轢かれそうになるところを、ルーシーが救出しました。
搬送された病院先でルーシーはピーターの婚約者だと勘違いされてしまいます。
ピーターの家族が信じきってしまったので、ルーシーは真実を言い出すことができませんでした。
そして、ピーターの弟ジャックがルーシーに疑いの目を向けます。
果たしてルーシーは真実を打ち明けることができるのでしょうか?
ルーシーの恋の行方は?
是非、観てください。
全編を通じてルーシー(サンドラ・ブロック)の魅力が満載です。
一人寂しい様子や、幸せな家族への憧れなど、共感を呼ぶ演技は見事だと思いました。
ホットドッグ屋さんでの上司とのやり取りや、ジャックとの駆け引きなどが秀逸です。
誤解がさらに誤解を生んでいく展開が、楽しくて微笑ましいです。
よく考えれば、嘘をついている話なのですが、全然嫌な気持ちになりません。
良くないことかもしれませんが、嘘から始まる幸せがあっても良い様な気がしました。
とくにピーターの家族が、本当に幸せそうで良かったと思いました。
ピーターだけ家族から浮いていた様ですがルーシーのおかげで、また一つになれたというところが良いと思います。
そしてジャック(ビル・プルマン)も悩みが解消されて良かったです。
ちなみに私はこの映画でビル・プルマンを知ったのですが、後の「インデペンデンス・デイ」で大統領を演じていて非常に驚きました。
その他にも、ピーター家族の隣人ソウルやルーシーの住むマンションの大家の息子ジョー・ジュニアなど、魅力的な人物が続々と出て来ます。
なんなら端役の端まで全員が魅力的だったと言えるでしょう。
素晴らしい映画です。
この映画の影響もあって私はスノードームに興味を持ったりしたのでした。
ルーシーはフィレンツェに憧れていたようです。
私もいつかは行ってみたいものです。
思えば、妻のおかげで出不精の私も海外旅行に行くことができました。
妻は私に世界をプレゼントしてくれたのです。
クリスマスって良いものですね。
是非、観てみてください。