カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

「ナンデマンVSお答えマン」とスーパーマン

*スーパーマンの重大なネタバレを含みます。

f:id:kazuma_kazama:20220616005935j:image

出典Amazon.co.jp

 


今回は少し思い出話をしたいと思います。

 


スーパーマンというと、私の中学の頃の友人を思い出します。

 


彼、ヒデオ(仮名)君と、私ことカズマは仲良しというわけではなく、いわゆる犬猿の仲というやつでした。

 


ヒデオ君はヤンキーというかガラの悪いヤンチャ者で、私はどちらかと言うと大人しい今で言う隠キャでした。

 


ヒデオ君と私は、ほぼ真逆の人間でした。

 


ヒデオ君は「ナンデマン」であり、対して私カズマは「お答えマン」でした。

 


ヒデオ君は何でも興味を持ち、疑問を持つ少年でした。

 


私は、彼のそんなところを密かに尊敬していました。

 


疑問を持てるということは優秀な証拠だと思っていました。

 


時には先生が答えに困窮する様な質問を繰り出していました。

 


先生が答えられない時は、私が答えられる範囲で答えていました。

 


しかし、ヒデオ君はそんな私が気に食わない様でした。

 


例えば

 


社会の授業中

 


ヒデオ

「先生〜!何で人間は頭いいのに戦争するん?」

 


先生

「ん〜?」

 


実にいい質問だと思いました。

 


さすが、ヒデオ君です。

 


「頭が良いから戦争するのさ」

 


ヒデオ

「何でお前にそんなことがわかるねん?」

 


ヒデオくんは何故か怒っている様です。

 


「普通、動物は共食いや殺し合う様な喧嘩はしないものなのさ」

 


「人間は戦争で利益を得られることを知っているから戦争するのさ」

因みに私は当てずっぽうで、知ったかぶっていっているだけです。

 


ヒデオ

「お前!ムカつくんじゃ!シバクぞ!」

何でヒデオ君は怒っているのでしょうか?

「ごめん。間違ってた。アホも戦争するみたいです」

 


ヒデオ

「シバクぞー!」

 


と、まあそんな日々を繰り返していました。

 


因みにヒデオ君は根は良いヤツなので、私は一度も殴られたことはありません。

 


そんなある日の国語の時間

 


ヒデオ

「先生〜!時計のない時代は何時から朝で、何時から夜なん?」

 


先生

「えー?」

 


「太陽が出たら朝で、太陽が沈んだら夜です」

 


ヒデオ

「何でお前にそんなこと分かるねん!」

 


「時計のない時代に、何時って発想がそもそも間違ってるのさ」

 


ヒデオ

「コイツムカつくわー」

 


「因みに今も、何時から朝とか決まりはないよ」

 


ヒデオ

「絶対シバクからな」

 

ヒデオ君は何を怒っているのでしょうか?


そして次の時間は理科でした。

 


先生

「えー、この写真は昼か夜か分かるか?」

先生が見せた写真は月に降り立ったアポロ11号の着陸船が写っていました。

 


ヒデオ

「宇宙は夜しかないに決まってるやん」

 


「昼です。着陸船に影がありますから」

 


どうやら私の方が正解だった様です。

 


ヒデオ

「先生〜!地球逆回転させたら時間戻るんやんな〜?」

 


クラスメイトは大爆笑。

 


それもそのはず、前日にスーパーマンがテレビで放送されていたからです。

 


もれなく私も笑っていました。

 


先生

「さー?やったことがないから解らないよ」

 


「戻るわけないやろー!」

私は先生のいい加減な返答に激怒してしまいました。

 


ヒデオ

「何でお前にそんなこと分かるねん!」

 


「地球儀逆回転させても時間は戻らないから、地球逆回転させても戻るはずはない」

 


ヒデオ

「ほんなら、地球逆回転させたらどうなんねん?」

 


「気流と海流が逆回転するので、大災害が起こる、高層ビルも倒壊する」

 


ヒデオ

「アホか!」

 


「ヒデオ君よりは論理的だと思うけど。大体時間が戻るなんてことはありえない」

実は私はタイムトラベル否定論者なのです。

 


ヒデオ

「じゃあ、お前はドラえもんとかターミネーター観るなよな!」

 

ヒデオ君は子供ぽい事を言ったりします。


「あれは作り話やろ!そもそもドラえもんの存在をお前は信じてるのか?」

私はかなりテンションが上がってしまっていました。


ヒデオ

「ああ、信じてるねー!」

開き直った様にヒデオ君は言いました。


そこで私はハッとなりました。

 


「なんか、夢壊すようなこと言って、ごめん」

私は素直に謝ったつもりでした。

 


ヒデオ

「シバクぞー!」

もはや一触即発状態でした。

 

授業中と言えど、今度ばかりは暴力沙汰になりそうでした。

 


先生

「おいおいヒデオ!スーパーマンでそこまで熱くなるなよ!」

 


先生

「カズマはもっと気楽に映画を観ろ!スーパーマンだぞ!」

 


先生の仲裁によってことなきを得ました。

 


ヒデオ

「毎回毎回突っかかって来やがって!」

どうやら、ヒデオ君は私が喧嘩を売っていると、思い込んでいた様です。


「分かった。もう何も言わない」

 


こうしてナンデマンとお答えマンの対決に終止符が打たれました。

 


そして、午後の英語の授業。

 


ヒデオ

「先生〜ML教室(音楽室のこと)ってミュージックルームの略やんな〜?」

 


「……ルームってRじゃないか?」

無意識に言ってしまった。

 


ヒデオ

「シバクぞーーーーーーーーー!」

 


カズマ

「今のはマジで、ごめん」

 


こうして、ナンデマンとお答えマンマンの休戦協定は1時間ほどで破られました。

 


中学を卒業して以来、一度もヒデオ君には会っていませんが、私はこの日の事を一生忘れないと思う。

 


今日もどこかでヒデオ君は

エントロピーが減少したら時間が逆行するんやんなー」とか疑問をぶつけていそうな気がします。

 


おしまい