第239回目は「ダヴィンチ・コード」です。
2006年のアメリカのミステリー映画です。
*以降ネタバレ注意です。
カトリック教会を敵にまわすような問題作です。
キリストの聖遺物で「聖杯」というものをご存知でしょうか?
キリストの最期の晩餐に使用され、処刑された時にはキリストの血を受けたとされた杯です。
聖杯を手に入れた者は、神秘の力を手に入れることができるそうです。
というのは、ほぼ中世に作られた伝説です。
多くの騎士が聖杯を探し求めるという伝説や物語が数多く残されています。
確かに、最期の晩餐に使用されたコップはあるでしょうから、無いとは言えませんが。
神秘の力が備わっているかは疑問です。
この映画も聖杯を探す物語です。
そして、聖杯にはカトリック教会を転覆させる秘密が隠されているのです。
私も、かなりの衝撃を受けました。
めちゃくちゃ面白かったです。
キリスト教に詳しい人、レオナルド・ダヴィンチに詳しい人は必見の映画です。
しかし、よくこんな映画を作れたものです。
場合によっては反キリスト教として、批判されることでしょう。
恐ろしい目に遭うことになりそうな気がします。
ある種の仮説に過ぎませんが、キリストを冒涜していると、捉えかねられません。
キリスト教徒以外の人には、これのどこが問題なの?
ってなると思いますが、かなり突っ込んだヤバい作品です。
おそらく命がけでこの作品を制作したに違いありません。
そう思うと、是非この映画を観て欲しくてたまりません。
物語はルーブル美術館の館長であるソニエールが殺害されることから始まります。
事件を担当したファーシュ警部は、宗教象徴学の専門家ラングドン教授を殺人現場であるルーブル美術館に呼び寄せます。
そこにはソニエールが残したダイイングメッセージが残されていました。
そこに暗号解読官のソフィーが現れ、ラングドンにこっそりと秘密を話します。
実はファーシュ警部はラングドンを犯人と決めつけていると言うのです。
ラングドンとソフィーは逃亡を決意します。
ソニエールのダイイングメッセージの謎とは?
ラングドンの無実は晴らされるのでしょうか?
是非観てみてください。
この映画は非常に良くできていて、フィクションなのですが、私個人は史実認定しています。
そうであるに違いない、そうであって欲しい。
そういう願望が私の中に芽生えました。
聖杯伝説もこれで完結です。
これ以上の聖杯伝説はありません。
素晴らしい映画です。
と言ったものの、難点もいくつかあります。
予備知識がないと、少し話が難しいという点です。
そもそもイエス・キリストを知っていないと、何の話か解りません。
詳しくない人は前回紹介した「サン・オブ・ゴッド」を観てみてください。
特にイエスに追従している弟子たち(使徒)たちに注目して観てください。
それで、もう大丈夫です。
あとは映画の中でザッと説明してくれます。
ダヴィンチの絵画も少し観ておいた方が楽しめるかもしれません。
特にダヴィンチの「最後の晩餐」は重要なキーアイテムとなっています。
フランスが舞台なので、フランスが好きな人にもオススメです。
美術館や教会を巡るので、絵的にも見応えがあります。
数年前に、私たち夫婦もフランス旅行をしたことがあるので、思い入れのある作品です。
ところで、ルーブル美術館の前に、透明なピラミッドがあります。
そのそばに地下に向かって逆ピラミッドになっている場所があります。
では、その地下に何があると思いますか?
実は……。
ショッピングモール(美術館のエントランス)になっているのです。
そして……。
ここからは、映画を楽しんで観てください。